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入学式

本日二話目です。短めです。

入学式ーーー。すでに俺の髪は元通りになっていた。

さて、この高校の人達ってどんな感じなんだろう。

「新入生、入場」

たくさんの拍手が鳴り始める。

その真ん中を、歩きながらチラチラと横を左右を見渡す。

すると、特に沈んでいる人なんてのはいなかった。

そして、いつもどおりの校長先生、来賓者の長い話を聞き、無事入学をした。

ほっと一息つく。

そして、自分のクラスである1年E級の教室に入った。

クラスは40人編成で5クラスの合計200人の学年である。

さっそく自分の席を探すと、廊下側から二列目の3番目の席だった。

新しいクラス...か...。

どんなものだろうか。不安でたまらない。


「よっ!!」

「うおっ!」

「俺は神道 斎宮(シンドウイツキ)だ!これからよろしく!斎宮って呼んでくれ!ちなみに俺な席はお前の後ろな!」

「あぁ...」

いきなりはびっくりしたな。

「俺は篠宮鈴彦。鈴彦って呼んでくれ」

「わかったぜ!鈴彦!それにしてもここは訳ありらしいな!」

「あぁ」

「それに、ここって女子が多いんだってな!」

「あぁ」

「お前、元気ないな?どうかしたのか」

「あぁ」


すると、後ろから斎宮に頭を叩かれた。


「いってーな...。何すんだよ」

「さっきからあぁ、あぁ、ってお前はゾンビか!お前のあだ名ゾンビにしてやろうか?」

「ひどっ!!」

なんで初日に知らん奴からゾンビ扱いされなきゃならないんだ!

「まぁ、いい。とにかく、よろしくな!鈴彦!」

まったく、騒々しいやつだった。

それから、10分もしないうちに続々とクラスのみんなが教室に入ってきた。

クラス全員が揃ったが、まだ先生は来ていない。

読書でもするか。本を探していると左の方から、

「こんにちは、篠宮くん。」

「こ、こんにちは」

またか...。

カバンが下にあって、目線だけをあげたから睨みつける形になってしまった。

しまったな。

「ご、御迷惑でしたか?」

「い、いや別に」

「そうですか」


そしてしばらくの沈黙が続く。

何だこの感じは。じれったくなってきた。

「あ、あの、名前は?」

「私名乗ってませんでしたね!私の名前は星 凛音(せい りんね)です!よろしくお願いします!」

「あ、あぁ」

「ほらまた始まったゾンビ」

「うるさい。余計な事いうな」

「ゾンビ?」

「あー、いや、なんでもないよ?」

「そうなんですか!ならいいんですけど」


すると、担任が入ってきた。

「どうも、みなさんこんにちは!私の名前は〜加緑 爽花(カミドリ ソウカ)ですぅ!よろしくぅ!」

何だこの担任は!テンション高いなおい。

「じゃあ、さっそくぅ委員長ぅ決めちゃうよおぅ!!」


「はい!私やります!」

手を挙げたのは...凛音だった。

「おぉぅ!!いいんじゃない!?じゃあ決定ねぇ!!ということで目標言ってもらいまーすぅ!!」

カオスだな!決めて即目標聞くなんて鬼畜極まりないな!

「はい!私の名前は星 凛音です!私の目標は...篠宮くんをこのクラスの中で一番の人気者にすることです!!」


「は?」


そんなマヌケな声が、クラスの耳には入ることはなかった。


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