今度こそは冒険に!!
さぁ、今日は久々の休みだ。
何をしようかなと…………
やはり、冒険者登録でもしてこようかな。
スキルも試して無いのが沢山あるから、ぼちぼちやっていかないと後で何かあったら困るよな!
よし、今度こそは登録して出発だ!!
声を掛けられないように、隠密スキルと透明化スキルを使って登録受付にいこうとしよう。
ふぅ、どうやら無事に受付まで来られたぜ。
すでに、少し冒険した気分だ。
実際には、これはかくれんぼしただけだな。という感想を溢す。
それでは、受付に声を掛けるか。
「今日は、登録お願いします。」
「今日はって、ライル君?今日は配達お願いしてないわよ?」
「いや、今日は登録に来ました。」
「ダメ、ダメダメ。」
「何がダメ何ですか?」
「登録はさせないわ。」
「いや、それだと、困るんですが!」
「こっちも困るわよ!!もし、ライル君が戻って来なかったらと思うだけで悶絶するわ。だから、ダメなの分かったわね?」
「それって、ありなんですか?」
「じゃあ、周りの人に聞いてみたら?」
「ありですね。」
「アリよ。」
「アリさん!」
一人、違う意味を言っているようだが、有りらしい。
「此方にも事情があるのでお願いします。」
「却下です。冒険者にならないと生活出来ないというと訳でも無いのに冒険者にはさせられません!!又、そうであるなら、私が面倒を見てライル君の子供も面倒見ます。」
「いや、それは関係無いでしょう!」
「私たちも面倒見ますわ」
と、そこで受付にギルド長が降りてきた。
「さっきから騒がしいがどうしたんだ?」
「ギルド長!ライル君がこの年(規定年数は10歳からなので問題はない)で冒険者になるって云うんですよ。」
俺はギルド長なら話がまともにいくだろうと期待した!
だが、………………
「却下だな!」
「何ですか?」……涙が出そうだ。
「冒険者になる必要が無いのと、ライル君の薬品や品物は無くては困る。次いでに関係なくはないが、ラウロス王からは冒険者にはさせないでくれというお願いもある。」
「マジですか?」
「マジでマジだ。」
「じゃあ、他国に行ってそこで冒険者になります。」
というと、…………
「おい、慌てるな、分かった、分かったから」自分が慌てているのに人に慌てるなと言うギルド長。
「何が分かったんですか?」
「条件を出す!!」
「どんな?」
「義務を果たせ!権利を行使したいのなら同時に義務を果たす必要がある。」
「義務だけじゃ分からないのですが?」
「その歳ではまだ分からないのも仕方無いか……だが、義務とは何かを考え示し実行してこい!!」
「ええ~!!」いきなり、課題を出されてギルドを追い出されました!!