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あれから…………

ライルはというと、未だに冒険者登録が出来ずに10日程が経っていた。


ライルの日常は暇な様でいて忙しい。

1日店番で過ごす事もあれば、王宮に販売しに行き、一日を王宮内で過ごす事や近所の子供たちの相手をしていたりする。

これらに共通する事はライルなら変な事にはならないという不思議な信頼があるのだ。

ライルにもそれが、分かり頼りにされているだけに断りづらく、冒険者活動は暇潰し感覚(まだ始めてもいないのだが)であったりする為に、未だに登録が出来ずにいた。


そんな中、今日は王宮に呼ばれて来ていた。

普段通り、品物等を用意して伺うのだが、ライル自身、いつも販売に来ているのか遊びに来ているのか良く分かってない。


一通り話が済むとお茶菓子が出され、無礼講の雑談タイムとなるのだ。

平民でこのように緊張せず王族達と雑談を楽しめる者はまずいないだろう。

内心、王宮に呼ばれると店番しないで遊べると思う程だったりする。


「ところで、冒険者になるそうだね?」話題が途切れた処でラウロス王が尋ねた。

「はい!色んな所に行きたいので。」

「冒険者は危険だぞ?」ラウロスは冒険者を卑下している訳ではないが、ライルを危険にさらしたくないので止めさせようとする。

さらには、この国を出ていかれたくない想いからであろう。

「安全には配慮します。店の事もあるので、冒険に行くのは近場で4日に一度位です。」

「そうか、パーティーを組む仲間はいるのか?」

「いませんが、ラウロス叔父が心配することではありませんよ。」

話からも分かるのだが、ライルはラウロス王に可愛がられ叔父と呼ばせられていた。

「うむ、そうだがの心配なんじゃ!止めるなら、ワシの娘をやるぞ?」

と変な話になり始めていた…………

あまりの話に見かねて、「ちょっと、お父さん、それだと、冒険者になったら一緒にいられなくなるじゃないの!!」と本気で怒り出すミューラ姫とラミル姫

「大丈夫です、どちらにしても二人は貰って行きます!!」

「なら、構わないわ、宜しくね」とアッサリ承諾の両姫達

「それなら、姫と離れられない私も貰って貰えるだろうな?」と女騎士

「もちろん、私も貰って下さいますね?」と従者


と、そこで新たな参入者が現れた!

王妃が「最近、構って貰えなかったし、離縁してライルに乗り換えようかしら、ライルみたいな息子が欲しかったけど、旦那さんにするのも良いわね。」と、ニコニコと話す。


ライルは「勿論、大歓迎です。皆大切にします。」

まさかの驚く事に王妃を含めた全員を嫁にするつもりである。

幾ら一夫多妻とは言えども一度にこの数、内容は唖然としないわけがない。


と、ここで王妃が取られそうになり、王が「ワシが悪かったと」謝り出す。

「夜を楽しみにしているわ、今度は男の子が良いわね。もし、放置プレイなんてしたら、いつでもライルへ嫁ぎますよ」と王妃


良く、惚れた弱味という言葉を聞くが、こういう事を指すのかと、一つ賢くなった面々である。





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