犯人は?
コムリの予感は当たっていた………………
ライルは双子王女と婚約したダブル逆玉ボーイとして隣国でも知らぬ者が居ないほど有名だ。
ライルに接近して利を得ようと考えている者なら、ライルを取り巻く姫は勿論、奴隷の動向を知っていて当然である。
『あ~ぁライル様探しに来ないだろうなぁ…………』コムリが途方にくれ。
『こんな顔では嫁に行けませんねぇ…………』メーリンは助かる事を信じ
『外に出たいよぉ~』とシャムは走り回る事を考え。
『ライル様~ぁ』とミミルは泣き通しだ。
そこへ、「呼んだ?」と言いながらライルが突然現れた。
返事が出来ない四人の様子を見て取ったライルは拘束具を外しながら自作の治療薬で治してあげていた。
「で、何が有ったの?」
「騎士に偽装していた誘拐団の鎧をギルドに持ち込んだら」
「捕まったんですぅ~」とメーリンが代表で説明している所へシャムが割って入り、「捕まるならライル様に捕まりたいです!」と言いつつライルを逆に捕まえているミミルだった。
「冷徹な表情をした綺麗な女性に切り刻められ幽閉されました……」
コムリが起こった出来事を説明した。
「どんな女性だったか覚えてる?」
「それが暗がりでしたし、目元を覆い隠していましたので何となくは分かるんですが、、、」
「細かな部分は自信が無い?」
「匂いなら分かるよ!」悔しそうにしているメーリンに変わりシャムが出番が来たかのように応えてきた。
「あれは匂い玉使っているでしょう!!」それをコムリが押し留めた。
「涼やかな高くも低くもない男女どちらにも受け取れるような声でした。」
ミミルが聴力の良さを発揮した。
「同じ声を探せそう?」
「出来ると思いますが、、、」
「似た声の人は結構いますから、それだけで突き止めるのは難しくは無いでしょうか?」
「まぁ、皆無事で良かったよ!」
【無事では無いです!!】
「え?何で?」
【顔にこんなキズが残ってしまいました!ライル様に捨てられちゃう!】
「顔のキズ位で捨てないけど、皆、お互いの顔を見てみなよ!」
【え?】と驚きつつお互い確認しだす奴隷達。
「だからこれからも安心してくれて良いよ」と笑い掛けるライル
「だからこれからもって……」
メーリンは目をキョトンとさせ、
「虐めるつもりなんだ~?」とシャムは警戒しながらも受け入れようとしている。
「ライル様が喜ばれるなら……」とミミルも覚悟を決めていた。
「そういう意味では無いんだけど…………」
「勘違いされている様ですが良かったですね?」とコムリはライルの困惑を見て笑いを堪えていた
。
納得いかないけどあっさりと救出されてしまいました。




