見詰め合う二人
ライル達が決戦に疲れ休んでいる頃………………
町へ繰り出した騎士達は交流を深める相手を探し歩いていた。
「今日はお姉さん達、俺達と食事しない?」
「近寄らないで下さい!!」
「気持ち悪いよ~!」
「やだなの~!」
「………………」
とあしらわれ、傷付いた騎士達は、
「俺達は王国騎士だぞ!」
と娘達に近付いていった!!
「それ以上近付いたら襲われたと判断して迎撃します。」
「敵だよ~」
「迎撃なの~!」
「………………」
とそれぞれ武器を手にし出した。
「俺達が小娘にやられると思っているのか?」
町の小娘にやられるとは思っていない騎士達はさらに近付いていく!
それに対して兎に角、宿に戻ろうと先を急ぐ娘達は近付いてきた騎士達を追い払った。
それにより面目を潰された騎士達は周囲の仲間を呼び集め、娘達を捕まえ拘束しようとしていた。
明らかな敵対行動を取る騎士達に娘達が対抗すると勝ってしまった…………
「王国騎士だと名乗ってましたが、どうやらウソだった様ですね。」
「騎士があんなに弱いわけないんだよ~!」
「そうなのです!!」
「恐らく誘拐団でしょう。発見次第、倒しましょう!」
珍しく発言した娘の言葉に三人は頷くと、自称騎士討伐に動き出した!………………
そして、時間は掛かったものの5日程で町にいる全て?の自称騎士を名乗る誘拐団を退治した四人は相談していた。
「商館に手紙で報せを出しておいた方が良いかも知れませんね……」
「書くよ~♪」
「書くの!」
「私が書いた方が良いでしょう。」
「お願いして良いかしら?」大人しい印象を持つ三人目にリーダー格が頼むと、三人はそれぞれ頷いていた………………。
処変わって、商館では、ルイスが慌て出していた!
送り出した騎士達が戻って来ないからだ。
「ライル様!騎士達が戻って来ません!!何かあったのかもしれません。」
「うん、あったようだよ?」丁度手紙を読んでいたライルは振り向きもせずに答えた。
「何を読んでおられるのですか?」
「町に誘拐団が出現したという報せなんだけど、騎士を名乗っていたらしい……」
「あの、それでその者達はどうなったんですか?」
まさか?と思いつつルイスは聞いてみた。
「全員倒して、首だけ出して土に埋めてあるらしいよ?」
と身に付けていたと思われる鎧の一部をルイスに渡す。
「やはり!!」受け取ったルイスは顔面を強張らせ叫んだ!
「うん、家にいた騎士達だね……」
二人は信じられず、顔を合わせたまま固まってしまっていた!
この場に知らない者がいたら誤解してしまう程に見詰め合っている。
暫く固まっていた二人だったが、、、
「女部隊を迎えに行かせましょう!!」ルイスが先に動き出し進言してみたが………………
「いや、それが今は無理なようなんだよ。」
「何故ですか?」訳が分からずルイスは尋ねる。
「姫達がおめでただかららしい」
ライルは顔に汗を流しながら話す。
「ご懐妊ですか?おめでとうございます!」
「ありがと!だから、今動きが取れないみたいなんだよね…………」
「今動けるのは?」
「僕たちだけかな?」とライルはルイスににこやかな笑顔を見せた。




