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どうしよう?

時は奴隷が戻り始めた頃に遡る。


ライルは奴隷達が到着し始めてから混乱していた。


『どうしよう?、奴隷が奴隷を勧誘して連れてくるなんてあるのか?、いやねえだろ!幾らなんでも覚えられないし相手しきれないぞ!?』と悩んでいると、、、


【ライル様!!】と(あらが)えない声で呼び掛けられた。


カクカクとまるでロボットになったかの様に振り向くライル。


「これ以上奴隷をお増やしになって」

「どうなさるおつもりですか?」ミューラとラミルが順に話してきた。


「いや、此れから戻って来ない奴隷もいるはずだから…………」と回避したライルであったが、、、


「奴隷が居ない間に私達のお相手をしてくださるという話でしたが…………」

マミルが控え目に疑問を呈してきた。


「サザミールがまだ安定してないんだ。まさか、駆け足で行軍するかの様な速度で戻ってくるとは思わなくて!!」汗ダラダラで弁解する。


ライルは速く戻って来いとは言っていない処か戻って来なくても構わないとさえ言っていたのだ。


「そうだ!訓練に付き合って貰って無いぞ!」とカミィーラは強気だ。


「ゴメン、もう少し待って!!」とその場をやり過ごした。


だが………………

日が経つに連れて奴隷達は増えていく。それに比例するかの様に双子姫の態度も硬化していく、、、


そして、奴隷が倍に成った頃、遂に従順で優しかった姫達が切れた!!


「私達、王都に戻らせていただきます!」と帰り支度を始め出してしまった!


その翌日、ライルがいる商館に王都から騎士団が訪れた。


『あぁ、王都に戻る姫達の警護に来たんだな』と姫達が居なくなる寂しさで力無く対応する。


「ライル様!お久し振りです。ご機嫌は如何ですか?」

「久し振り、ルイスには元気な様に見えるの?」


「いや、疲れていらっしゃる様ですな。」


「それで、用件は?」

姫達の警護だと分かってはいたが自分からは口に出せないでいた。


「女奴隷を沢山集められたとか」

『半分は勝手に集まってきたんだがな』と思いながら頷く。


「それで、姫様達からお手紙が来ましたので参りました!」


『やはりか……「それで?」』俯いたまま尋ねた。


「はい!奴隷達の訓練と姫様達の教育で参りました!!」


「はい?」訳がわからず聞き返す。


「訓練と教育です。」


「城に戻る姫達の警護に来たのではないの?」


「違います!それなら、こんなに騎士は必要ありません!」


「一体、何人で来たの?」


「私の部隊の500人ですね!!」と自慢気だ。

ルイスは500人を束ねる部隊長らしい…………


ルイスの自慢に構う余裕など無く、ライルはやって来た人数の多さに動揺しつつ確認していく。


「警護にそんな必要ないよね?」

「はい!」


「訓練や教育にも必要ないよね?」

「はい!私達の多くはライル様に訓練を付けて貰うために参りました。」


「それから、町のサポートには私達が参りました!」とライルが話していたルイスの後ろから4人現れた。


「この女性達は軍部で主に資料を整理したり報告や試案を提示してくれております。」とルイスが紹介した。


「隊長、紹介するのが遅いです!」と若干むくれながらアピールカードを渡してきたのはムスカらしい。


「話を纏めるのが少し遅いですね。」と淡々と告げカードを寄越してくるのはタミアだ。


「次回これより遅い場合は減点致します。」と冷静に言いながらカードをくれたのはレイカ。


「宜しくね!」と笑顔でカードを渡してくるのはマイだ。


「町のサポートにこの四人が就きますので、ライル様には私共の訓練と薬剤の製作をお願いしたいのです!!」ルイスがお願いしてきた。


「薬剤は分かるけど、訓練は何故!?」


「薬剤が減ったためでもありますがライル様が参加しなくなってから練度が落ちているようです。」ルイスが理由を説明する。


「一応分かった!それで姫達は帰らないの?」


「えっと、、、姫様達が別れるなら王妃様が代わりにライル様と結婚すると言い出しまして……………」ルイスが話しづらそうに告げる。


「仕事が忙しくて数日相手をして貰えないからと別れていては、依頼で隣町に出た冒険者達は皆独り身になってしまいます。」と補足するかのようにタミアが教えてくれた。


「ライル様は只の王族ではなく、後継者も同然です。それだけでなく、とても強い方なのでお世継ぎも頑張って貰わなくてはなりません。」レイカが冷たく告げる。


「私もお役にたちたい!」と二人に先を越されムスカがアピールしてくる。


最後に明るいマイが「私はライル様との子供が欲しいです!」とねだって来た。


「ねだってはだめですよ!」レイカがマイに注意した。

「必要なら呼んでください。」タミアが感情を出さず淡々と言う。

「昼も夜も御活用ください!」とマイが笑顔で言ってくる。

「あ~、私が言いたいこと全部言われたぁ!」とムスカはむくれていた。


『………………』と呆気に取られているライルは未だこの世界の感覚に馴染めていないようだった…………

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