説明と教え込み
朝になり、ライルは女奴隷達を見ながらガイエルの言葉〈沢山の愛を与えなさい〉を思い返していた…………
その言葉通り、数夜の格闘技で奴隷達が何故か微かに強く美しくなっていた。
『俺の贈血スキルは体液でも効果があるみたいだ』とライルは結論付け、『此れを言い訳にして操られていた振りをしていた事にしよう』と考えた。
ライルは朝飯を食べ終わると早速打ち明け始める。
話を聞いた双子姫達は「それなら、私達でも宜しかったのでは?」と疑問を呈してきた!
「ある意味実験の為にそんな事出来ないよ。それに、女奴隷達を強化する必要もあったから…………」とライルはそれらしい言い訳を述べた。
実際、町の問題を解決する為に部隊化した女奴隷を強化する必要があった!
さらに、町の責任者(ミーファ父)が逃げ出してからは、より一層の強化が必要になっていた。
「色魔に操られているように思えたかも知れないが、考えがあってしていた事だったんだ。」皆の様子をチラッと窺いながら言った。
すると、、、
【私達の事を好きでも無いのにしたのですか?】と一斉に女奴隷達が泣き出し始めた!?
「そんな事無いよ!」と慌てふためくライルを見て、姫達はライルが操られていたわけではなかったんだと安心していた。
そして、ライルはこの町で有った事を新しい環境で疲れたミーファが寝たことを確認して皆に説明していく。
姫達が捕まり奴隷にさせられそうだった事から、この町の奴隷商は誘拐した娘を奴隷にしていた事。
その事からサザミールに入る前に奴隷商を襲っていた盗賊が拐われた娘を取り戻すためだった可能性がある事。
(実際に拐われて来た娘があの時の馬車と商館にもいた。)
町の責任者(ミーファ父)が奴隷商の本部であり、町を表だけでなく裏からも仕切っていた事。
ミーファはこの事を知らず、父の帰りを待っている事を話した。
すると突然、大多数の女奴隷が泣きながら抱き付いてきた!?
抱き付いて来ない少数の女奴隷は涙目で睨み付けながら首を吊る準備を始めていた!
「どっ、どうしたの?」ライルは訳が分からず聞いていた。
【ライル様!まさか私達を親元に戻すつもりでは?】と悲痛な声と表情で泣きわめいている。
【こんなに可愛い姫や騎士、侍女が居るのに私達で満足するわけ無いわ!】
と蹲り泣いている者。
【私達に飽きたからこんな話をして姫達を懐柔してるんだわ!】
と姫達を親の敵のように睨み付ける等、様々だ。
180人の女奴隷が混乱し騒ぎ出したので、鎮めるのは困難だった。
ライルは仕方なく説得を諦め、身体に実力行使で教え込む事にした。
それから、この日は女奴隷全員が降参してライルを疑った事を謝るまで格闘した。
それを見ていた姫達は『幸せそうで羨ましい!!何で私達より奴隷の方が幸せで嬉しそうにしてるの?』と立場が逆になっている事を不思議に思っていた。




