到着!サザミール
暫くして、二つの馬車は何事もなく無事サザミールへと到着した。
まず、一行は解呪してもらいに呪術師の元へと向かった。
「ライル様の様子がおかしいんです」侍女マミルが説明をしていく。
「どの様に変わられたのですか?」呪術師がユックリと聞き出していく。
「女性に対して手を出されない方でしたが、軟派野郎になってしまいました。それから、自分の欲を余り出されない方でしたが、普通の男の様になってしまった感じです。」マミルが伝えていく。
話を聴いた呪術師は水晶等の道具を取り出し、ライルを観察していく。
そして、「やはり取り付かれて居られますね!!」と呪術師が結果を伝える。
『いや、取り付いてるのは神だからね?』とライルは突っ込んでいた。
《え?神様を悪霊扱い?》
『ガイエルに唆されてこうなった。間違いなく❗』
《そうだけどね……》少し不満げに呟く。
「それで、ライル様を元に戻すにはどうしたら良いですか?」
とマミルが呪術師にすがり付くように聞いた。
「生前、望みが叶えられないまま死んだ霊が取り付いておりますので、望みを十分に叶えて差し上げれば昇天するでしょう」と呪術師。
『お~、やりたい放題の良い展開だ』とライルが思っていると、
《勝手に介入して諭したのは俺だけど変わりすぎじゃない?》とガイエルが心配して話す。
『え?ガイエルは神様なのに嘘教えたの?』とライルが返答する。
《君子豹変とはいうけど、変わりすぎて周りが戸惑っているよ!》
『え~、良い方に変わったのにダメなのか?』と話していると……
「私がライル様の望みを全て叶えます!!」とコムリが素早く言って来た!
[!?]
三人の奴隷達は普段のコムリとの違いに訝しげに思う!
『普段、余り動かないコムリが質問したり、発言している?』
何かあると考えた奴隷達はコムリに便乗することにした。
「私達もコムリと同じ思いです。奴隷のようにお使いください。」
『いや、奴隷だろ!』とその場の全員が思う……
奴隷達はライルと仲良くなれた幸せに包まれていたため自分達が奴隷だという認識が無くなっていたが、自ら奴隷志願したため無事に元の鞘?に収まるのだった。
取り敢えず、これで姫達に気兼ね無く奴隷達と遊べると考えたライルは
「今日から一緒に寝て色々(取り付かれた振りして)御願いするね。」と話す。
これで、姫達公認で奴隷と仲良く出来るという状況になり、
姫達は『ライル様が遠退いていく❔』と漸く気付くのだった。




