条件
しばらく、一人で考えて結論が出たので、「神様~!」と呼び掛け、現れた光に再度「ガイエル様」と呼び掛けた。
「ガイエル様とは誰の事だ?」
「神様と呼んでばかりいると神頼りになりそうで、自分なりに考えて見ました。」
「高光君に限ってその様な事は無いだろうが…………ふむ、良いだろう。では、今後はそう呼んでくれ」
「ありがとうございます」
「それと、そんなに堅苦しい話し方で無くても良いよ。」
「じゃあ、ガイエルさん、条件決まったからお願いします。」
「おぉ、いきなり砕けて来たな。今、読み取るからこちらに来てみなさい。」
「説明しなくて済むとは思わなかったから、どう話したら良いか練習しちゃった!!」
「それも、見ておったから読み取る必要は無いのだが一応な。」
「見てたのかよ!!」と突っ込みつつ、そもそもガイエルさんに隠し事は出来なかっただろうと思い直した。
「新しい世界への転生希望だね、記憶の消去は無し。それで、身分や外見に関してはお任せと高光君の場合あんまり関係無さそうだけど人でだね。」
「はい、お願いします。」
「まぁ、高光君に合う条件で転生させてあげるよ、行ってらっしゃい~!」
高光君驚くだろうな~!フフッとドッキリ仕掛人の様にガイエルは笑みを溢すのだった。