それぞれの夜の思い
今、ライルは奴隷達の馬車内で就寝していた。
これまで、姫達と同じ馬車内にいても男の欲求に耐えてきていたライルで在ったが、姫達が別人としか思えない程に可愛く美人に変わってしまったので、最早同じ場所で大人しく就寝する事は不可能となってしまっていたからだ。
とても同じ馬車内で静かに寝られる自信がなかった。
ライルのその様子を見て、距離がさらに空いてしまった事を後悔する姫達であったが、旅の間に必ず寵愛を受けて見せると心に誓っていた。
一方、奴隷達は自分達の主人が同じ馬車内で寝てくれるという事でとても浮かれていた!
男と女がお互いに補い合う素晴らしい営みを知った事でさらに我慢出来なくなった主人ライルが男の務めに前向きになってくれると期待したからだ。
その時は是非とも全身で全ての行為を受け止めようと思っていた。
ライルはいつでもオッケーな状況で行動を躊躇している自分がこの世界では異質で堅物という事が分かっていた。
道具屋の息子としてギルドに出入りし、冒険者から旅の途中だったり町がモンスターに襲われて家族だけでなく一族皆が亡くなったという話を聞いていたので子孫を残す大変さが良く分かっていたからだ。
だが、ライルには過信や慢心でもなく自分の周りにいる嫁や奴隷位は護れる自信がある。
その為、この世界の人々の様に機会を逃さず子孫を残すという風に動けないでいたのだ。
この様にして各自、目標を抱えて夜を過ごすのだった。




