準備と旅立ち
俺、ライルは初めて王都から旅立とうとしている。
目的地は王都周辺の街々だ。
普通に街に向かい、生活して見て感じた事を報告して欲しいそうだ。
内容を纏めてみると都市評価委員という感じだった。
出来たら良いが、改善点も教えて欲しいとの事だった。
さて、旅立ちの準備についてだが、
王宮メイド達がしてくれるので特にやることは無かった。
俺としては、既に色んな道具や備品やらが次元空間にストックされているので出発の時を待つだけだ。
そして、三日後には馬車等の準備も整っていた。
とりわけ、馬は三頭立てでライルが王宮内で生まれた頃から育て可愛がり鍛えていた馬達だった。
そのため、この馬達は自覚も無しに強くなっており、普通のモンスターでは問題にならないくらい強かった。
ライルが馬達の食事を調合していたためである。
こうして、準備が整い旅立つ日が来た。
メンバーはミューラ姫・ラミル姫・女騎士カミィーラ・侍女マミルだ。
勿論、馬達の手綱を握るのは平民出身で、馬達の育ての親でもあるライルだ。手綱を握るとは言うけれどもライルは手綱を握ってはないし、握った事もない。さらには、馬達には手綱さえ付けられて居なかった!
では、どうするかというと普通に話し掛けるだけだ。
賢さも高いため、スキルで伝えなくてもある程度は理解して動いてくれる。
それだけ可愛がって育て上げていた。
まぁ、その分言う事を聞いてくれるのは今のところライルに対してのみになってしまったが。
そんな事より、最寄りの街サザミールに向かう五人。
道中は、安全な道を通り尚且つ、ライル達の強さに依ってかモンスターは出て来なかったが、後もう少しで森を抜ければサザミールが見えて来るという所で人の声が聞こえ出す。




