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閃くライル
それ以来、ライルは冒険者ギルドにも、王宮にも行かずに店番を過ごしながら考えていた…………
そもそも何で俺は冒険者になりたかったのかと!
金欲しさでも冒険したいからでもない。
ただ単に、使えるスキルを万が一の為に確認しておきたかっただけなのだ。
まぁ、出来れば色んな所や街に行ってみたいなぁ~という程度だったはずだ。
それならば、別に冒険者にならなくても旅するだけで十分なのではないか?
身分証が必要なら王族の腕輪があるし、身を隠すスキルもある。
考えて見れば何を冒険者に拘っていたのか不思議だ。
先入観というヤツであろうか。
とにかく、冒険者という線を捨てて旅立てるか考えてみよう。
王族なら、視察や巡察として各地を廻るのもありなのではないかと思う。
その旅に姫達も同行してくれるなら、お互いを知って愛を深められて最高なのではないかと、駄目なら、一人で視察に廻れば良いのだ。
ライルの中で結論が出た今、明日からの行動が決まったのだった。




