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キライナナツ
夏がきた
僕は夏が嫌いだった
馬鹿みたいに青い空や真っ白な雲
楽しそうな子供達の声
お前が居る場所なんてないんだぞって
言われてるみたいに思えるから
どこにも混ざれない僕を笑ってるように思えるから
あぁ、
どこか僕を連れ去ってくれないだろうか
きっとここじゃない場所なら
僕が許されるんじゃないかって
ここに居たら良いって言ってくれる場所に連れて行ってくれよ
そんなことを言ったところで
どうしようもないことだってわかってる
こんな仕方がないよなって
苦笑いを繰り返した