一応(お説教が)落ち着きました。
今回は短めです。すみません。
「アンニーナ、あなた、母様が騎士に手を持って騎士の誓いをされているところを今まで見たことありましたか?」
お母様も大きな声を出したことが恥ずかしかったのか扇子で口元を隠した。
お母様のそれは何かを誤魔化すときする癖だった。
「いいえ?そんなの見たことないですよ?」
当たり前だ。お父様はすっごーい焼きもちやきだからあまり自分以外の人にお母様と接触させることを良しとしない。もちろん、私は別だけどね。
私が一人っ子なのもそれが原因?らしい。大人の世界は謎だらけだね!
「そうです。普通は異性に易々と体の一部を触らせることなんてしないのですよ」
「マナーの時間に学んだでしょ?」
お母様の圧迫面接に、私はただただ頷く事しかできなかった。
「まあまあ、そんなに怒らなくても。アンニーナもこんなに反省しているんだし・・・ね?」
お父様がフォローに入ってくれた。やっぱりお父様は最高ね!
このままみんなの前で公開処刑になるとこでした。
でもやっぱり・・・ね。
「あら?貴方は見知らぬ異性に私が、ベタベタベタベタ触られても仕方がないでいいんですね?」
お母様は口をとがらせて少し拗ねて見せると
「アンニーナ、君は王族の一員だぞ?もっと自覚をもたなくちゃね?ねぇ~。リリアーナちゃん」
はい。皆さんご覧ください。夫婦仲が良い弊害を今目撃しましたね。
このように掌クルリンですよ!はぁ~さっきまで尊敬していたお父様はもういないわ。
でも、お母様も満更ではないらしくお父様にニッコリと微笑むと「よろしい」と言っていた。
「とにかくその魔法陣については魔女・ダーラの協力の下色々調べてどのような対処をするか考える事にしよう。このことは現時点ではここにいるメンバーだけの秘密にしてもらってもいいかい?」
「もちろんだよ兄様。ミアもエーヴィーも理解しているよね?」
「「はい、分かりました。」」
叔母さまもエーヴィーも真剣な表情で返答していた。
「ありがと。じゃあ、とりあえずこの件は終了ね。私も仕事に戻るから各自解散ということで」
お父様が終わりの言葉をいって立ち上がると部屋を出ていった。
私は、エーヴィーと二人で部屋を出た。
普段ならこのままエーヴィーが私の部屋によって一緒にお話ししたりお菓子を食べたりするんだけど二人とも課題やらペナルティーやらですぐに解散することになった。
二人でトボトボ歩いているとエーヴィーが話しかけてきた。
「ところでさ、アンニーナ」
「ん?なに?」
「アンニーナだったら最悪避ける事が出来たよね?」
エーヴィーの視線が私の左手首に行っているのがわかった。
私も思わず自分の手首をつかんだ。
確かに、本当に忌避感があれば体内の魔力であの少年自身を物理的に弾くことができたと思う。
でも、それをしなかった。
「だって・・・。」
「だって?」
「あの子、すっごく綺麗な子だったの」
「そうなの?」
エーヴィーは意外そうな表情をした。
「うん。さすがに鐘が『リンゴーン』って鳴ったりはしなかったけど、花びらが舞うようなそんな出会いだったような気がする?」
「それって?」
「うん。そうなの。それぐらい綺麗な少年だった。多分それが気を許してしまう原因だったのかもね」
私はエーヴィーに話しながら、自分が無抵抗に触られ体の一部に口付けられた原因を理解できたのでどこかで安心した。
私は納得しながらスッキリしていると、隣でエーヴィーが「ん?ん?そうゆうことなの?」と一人でブツブツ呟いていた。よく呟く子だねぇ。
だって8歳で『恋する気持ち』なんて分かるわけないでしょ???
10分後におまけが投稿されます。
最後までお読みいただきありがとうございました。




