炎る日差しに立ち込める暗雲 Ⅱ
昨日深夜にハルト君視点を入れる際に予約解除ができず、一瞬順番が変な感じになってました。
ごめんなさい。
予約投稿した後に通常投稿できないってむっっっかし失敗していたのに忘れた頃に同じ失敗をするという。
人はそれを《おバカ》と呼ぶらしい。
「カロル王女が誰かと親密にしているなんて珍しいですね」
モリーさんは王女の相手までは誰か認識できていないみたい。
でも、私は分かる。どうしてなんだろう・・・。
「さて、アンニーナ様お部屋に戻りましょうか」
私はモリーさんの言葉をどこか上の空で聞きながら自室に戻っていった。
「あっおかえりなさませ。アンニーナ様!カロル王女殿下にお会いになれましたか?」
「あっううん。お部屋に居なかったのよ。やっぱり明日会いに行くわ」
「はい、かしこまりました。それでは、私達失礼いたします
「アンニーナ様!良い夢を!」
バレリアとユーリアが挨拶をすると部屋を去った。
「私も、寝なくちゃね・・・。」
ベッドに入ったけど、目を瞑るとさっきの風景を思い出してしまう。
そして、思い出すと胸の辺りが苦しくなってくる。
「べっ別にハルトだって好きな人ができてもおかしくないもの。どうして私がヤキモキしなくちゃいけないのよ。私だってお見合いも兼ねての表敬訪問なんだから、ハルトの事を気にする立場じゃないしね。」
気が付けばベッドの中で独り言をずっと言っていた。
※※※
メリーディエースの日差しを受けながら私は庭に立っていた。
この姿のまま外に出ているとバレリアに怒られるかもと思いながらも日差しに暑さを感じないから夢なのか・・・とどこかで理解している。
心地よい風、潮風を浴びながら今日の予定ってなんだったかな?そうだハルトに確認した方がいいかもと思いハルトを探した。
「あっハルト!」
ハルトは思いのほか近くにいた。同じ庭にいるんだった私に声を掛けてくれてもいいじゃない!
いつも姫!姫!っていいながら駆け寄ってくるのに。
仕方がないから私からハルトの方に近づくと
「えっ?カロル王女?」
ハルトの影になっていてカロル王女を見つける事ができていなかった。
カロル王女はハルトに微笑むとそっとハルトの頬に手を添えた。
ハルトも頬を染めて期待しているような面差しをカロル王女にむけている・・・。
そしてカロル王女からキスをしようとした時、ハルトは私の視線に気づいたみたいで一度私の方を振り向くと
「バイバイ、姫」
と声を掛けるとそのままカロル王女とキスをした。
※※※
「アンニーナ様、朝でございます。お仕度の準備をお願いします」
ノック音の後にバレリアの声が聞こえてきた。
「わかったわ、すぐに行くから私が許可を出すまでそこで待っててくれる?」
「はい。かしこまりました」
いつもの私だと、すぐに入室許可をだすのだけれど今日はちょっと無理だった。
「どうして私、泣いてんのよ」
目覚めるとたいていすぐに行動できるタイプだったが、今日はなんだかダメだった。
涙が頬を伝う感触が嫌で子供の様に掌でそれをぬぐった。
「はぁ~、このあとカロル王女に会わなくちゃいけないのか・・・。しんどいかも」
と今の気持ちを口に出して言うと意外とスッキリするもので気持ちを切り替えてベッドから降りた。
「おはよ~。」
私はいつものように皆に挨拶をすると
「姫、おはようございます」
ハルトがいつものように元気に挨拶をしながら駆け寄ってきた。
「ハルトもおはよ」
私、普通に声をかけられているかな?ちゃんと言えてるよね。声震えてないよね。
「姫、大丈夫ですか?なんだか変ですよ?」
目ざといハルトは私の変化をすぐにみつけてくれる。以前はそれが当たり前だと思っていたけど今はそれすら苦しいと感じてしまう。
「大丈夫よ。バレリアさん、今日の予定は?」
いつもだとそのままハルトに確認するが今日の衣装の確認のついでにバレリアに予定も確認する。
「もう!姫!それは、僕のお仕事ですからね。今日はこの後朝食を取っていただいた後、カロル王女との面談予定ですよ。姫、昨日カロル王女に会いに行ったんですよね?いなかったんですか?」
ハルトの質問におもわず〝あなたが一緒にいたんでしょ?〟と嫌味を言いそうになった。
「ええそうね。報奨金について相談があったの。今日もその件についての面談よ」
「かしこまりました。報奨金の辞退ですよね?」
「そうなの。ハルトの方で事前打ち合わせをお願いできる?」
〝その方がカロル王女に会える口実ができて嬉しいでしょ?〟
私の中で黒いドロドロとした思いが少しずつ溜まっていくのを感じた。
最後までお読みいただきありがとうございました。




