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うっかり王女適当に返事をした王子が魔法で縛ってきたのでサクッと解術してもらうことにしました。  作者: 鈴木 澪人
メリーディエース編

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36/45

炎る日差しより暑苦しいハイテンション国王と海辺を散歩する

誰ですか!定時予約ができる機能を付けた人は!!


遅くなってごめんなさい。(/ω\)

「ラウル国王、どうなされましたか?」


私は驚きながら立ち上がりラウル国王に近づいた。

護衛たちは頭を下げたままその場で立ち止まっている。


ラウル国王は「まずったかな?」と鼻先を()きながら歩いてくると


「いや~アンちゃんのお仕事ぶりを見学しようかなって思って(のぞ)いたんだけどももう終わったんだね~」


「はい、先ほど無事に終える事ができました。」


「そっか~、じゃあ僕とこれからデートしない?」


「デートですか?」


「うん、おじさんこう見えても結構この地域詳しいんだよ~」


「あっハイ」


っていうか国王より詳しい人いるの?いないいでしょ~!

まあ、この後の予定は開いてると思うからとりあえるハルトに何か言付(ことづ)けた方がいいかなと思いながらしばらく二人で会話していると


「姫~。こちらの用事も終えましたよぉ。・・・ラウル国王にご挨拶申し上げます」


ノックもせずに入ってきたハルトはいつものように話しかけていたが国王をみるとすぐにひざを付き頭を下げた。


「ん?君?アンちゃんの側近かな?」


国王はハルトを覚えていたらしく声をかけた。


「はい、アンニーナ様の傍仕え兼側近をさせていただいておりますハルトと申します」


ハルトが近年まれに見ぬ丁寧なごあいさつをしていた。スゲー。ハルちゃんきちんとご挨拶できるんだね。


「うん。僕はこれからアンちゃんとデートに行ってくるからハルト君はもう上がってもいいよ?」


「えっ?」


ラウル国王の言葉にハルトが驚いて私の方をみて確認する。私は、小さくうなずくと


「・・・かしこまりました」と再び頭を下げた。


すると、ラウル国王はハルトの頭を撫でた後


「うん。ちゃんと理解している(さと)い子は嫌いじゃないよ?」


と言った。少し言っている意味が理解できずその場を見ていることしかできなかった。

しかし、その裏でハルトが唇をかみしめ悔しがっているということを私は知らなかった。


「じゃあ、アンちゃん行こうかな?」


「あっはい」


「もちろん、護衛の二人は付いてきていいからね。ハルト君はそのまま部屋に戻りなさい。」


「「「はい」」」


さすがに一国を収める人なだけあってなんとも言えない威厳(いげん)があった。



 この国の昼下がりはどうしても日差しが強く外に出る事がためらわれた。

外出するという話を聞いたバレリアが私と国王の移動中に駆け込んできて、例のお日様が絶対当たらない重装備に着替えさせられた。

 まあ、服の上から着るのでラウル国王の前でチャチャッと着込んだのだがその姿が面白かったらしく少し肩を揺らしていた。仕方ないでしょ。お肌は大事なんだから。


「クッククク。準備万端だね。さあ、出かけようか」


ラウル国王に案内されたのは、王宮に沿って広がっているプライベートビーチだった。

思いのほか近い場所にあったので驚いていると


「ん~。戦略的にあまり(おおやけ)にしていないからね。ホラこんなところから乗り込まれたら対戦するの大変でしょ?夜とかゆっくり寝たいしね」


と海風を気持ちよさそうに浴びながら日差しがきついのか少し目を細めて私の方を見た。

ラウル国王も鮮やかなコクリコカラーの髪を靡かせていた。

澄み切った青に彼の髪はよりいっそう映えていた。

 

「と言いながらも夜の海も好きだから巡回ついでにお散歩にきてるんだけどね」


ん?もしかして、これってデートでは無く巡回に付いていってるだけ?

私が何かに気づいた事に気づいたらしく苦笑いをする。


「アレ?バレちゃった?だってカロルがアンちゃんが()()()()()強かったって言ってたからもし魔物が現れたら共闘(きょうとう)してみたいなって思ってね。そしたら僕の強さも自慢できるでしょ?」


現役時代よりはだいぶ実力落ちちゃったけど結構()()()()言わせてたんだよ?

と謎の自慢をしてくれた。〝ブイブイ〟ってなんだろう・・・。豚さんの事かな?


 私は燃えるような髪を持つ人の後をただついて行った。

ラウル国王もそれ以上は何も話さずに前に進むため、波の音だけが静かに流れてくる。

少しずつ波が砂を沖の方へ連れていく様を何も考えずにただ眺めていると


「いたっ。あっすみません!」


ラウル国王がいつの間にか立ち止まっていた。

そして、私を見下ろしているとふいに左手をとられた。


「えっ」


私は驚き無意識に取られた手を引き抜こうとしたけど、ラウル国王の力が強くて引き抜くことができなかった。


「アンちゃんが今お城を巡っているいる理由ってこれでしょ?」


とラウル国王が言いながら私の手首をくるっと裏返した。

そこには手袋をしていても魔法陣が浮かびだし煌々と照らされていた。

私は何も答えずにただラウル国王を見ていた。

う~ん。言葉が思い浮かばないんだよね。


「まあ、詳しくは聞かないけど。もちろん魔法陣についての知識もあんまりないしね。カロルから聞いてるでしょ?僕たちお勉強は苦手なんだよね~。」


「でもね。」


「はい」

私が相づちを打つと


「勘と筋力(魔法量)には自信があるんだよね~」


「そうなんですか?」


それは動物的な本能が強いという事ですか?

なんて聞けるわけないか。トホホ。


最後までお読みいただきありがとうございました。

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