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うっかり王女適当に返事をした王子が魔法で縛ってきたのでサクッと解術してもらうことにしました。  作者: 鈴木 澪人
メリーディエース編

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33/43

炎る日差しより暑苦しいハイテンション王女と夕食を共にする

 モリーさんが案内してくれたのは昨日の晩餐(ばんさん)会場とは違う場所だった。


「もしかしてここって・・・」


「はいそうですよ。王族の方が普段使用している食堂です。と言っても一部の高級文官たちも一緒に食事をとるのでかなり広いですけどね」


 広い部屋の奥に調理室、カウンターには美味しそうな料理がビュッフェ形式に並べられており夕食時より少し時間は遅かったが意外と混んでいた。


「やはりお仕事が忙しいらしく夕食時に取るのは難しいんですかね?」


モリーさんは心配そうに少しやつれた文官たちを眺めていた。

しかし、しばらくすると小さく手を叩き


「さて、さすがにアンニーナ様とカロル様にあそこでお料理を一緒に選んでもらうわけにはいきませんのでこちらの方に用意しております」


食堂の奥の方に衝立を準備し中の様子が見えないようになっていた。

そこへ向かう途中に初日にご挨拶にきてくれた役人と目が会ったのでお互い目礼だけした。


「アンニーナ様はあの方たちをご存じなんですか?」


「はい、こちらに来た時に何人かご挨拶をしに来ていただきましたから」


私の言葉にモリーさんは驚いていた。


「こんなにお若いのにどこの国の王族の方もお仕事をしているのですね」


感心しながら最後まで案内してくれた。


「モリーさんありがとうございます。貴方たちはここで待機できる?」


実は、モリーさんの他にも私の護衛が二名ついていた。私の声かけに「はっかしこまりました」と答えるとお互い目配せした後、配置についた。


「もうすぐカロル様もいらっしゃいますからお席に座ってお待ちください。ご夕食の終了後また私がお部屋まで案内いたします」


と言ってモリーさんはどこかへ行ってしまった。


「なんか、緊張するわ~」


晩餐会などは行き慣れているけど、こういう食堂でご飯を食べる事ってなかなかないからソワソワしてきた。そして、周囲をキョロキョロ観察していた。


『食事で体調を確認しよう!』

『残さず適量!』

『健康診断を忘れずに!』


など目が行きやすいところにスローガンみたいな言葉が色々と掲げられていた。

えっ、言語?読めるのって?もちろんですよ~。市民の皆様の税金で生活していますからね!ポンコツと従姉(エーヴェー)揶揄(やゆ)されながらもきちんとお勉強はしていますから!!!ねっ!

と言っても、国同士が近いせいかそこまでかけ離れた文法とか発音とはないのよね。

もちろん、共通言語もあるしね。国を行き来する商人さんとかはやはりその勉強もしているみたい。

意思疎通(そつう)って大事だもんね。


 ちなみに、スローガンはメリーディエースの言語で書かれてましたよ。


「やあ、お待たせしたかな?」


お昼に会った時とは違う涼しそうな服でカロルはやってきた。


「いえ、全然待っていませんよ」


私は立ち上がろうとすると


「ああ、座ったままで大丈夫だよ。さっそくご飯を食べながら親睦(しんぼく)を深めようじゃないか!」


「あっはい。」


カロルさん、元気だよね・・・。


夕食に出された食事は昨日の晩餐よりも少し品数が少ないパターンだった。普通に食べる時の量なんだろうなと思いながら美味しくいただきました。好き嫌いがない自分を()めてあげたい!


ん?毒見とかしないのって?多分、ここに持ち運ばれる前に衝立の前で待機している護衛たちが魔道具でチェックしているんじゃないかな?余程怪しい状況じゃないと護衛の人もそれを取り出して調べたりはしないけどね。だって、お互いの国の印象が悪くなるじゃん?


「今日の食事もとても美味しかったです」


食べ終わった私は口の汚れを取った後、カルロに感謝を込めて感想を言った。


「そうかい?この国の味を好きになってくれて嬉しいよ!」


カロルはアイスティーを飲みながら私の言葉に喜んでくれた。


「お腹もいっぱいになったし、少しだけ散歩に行かないかい?」


「はい!もちろん喜んで!」


カロルの誘いに快諾した。


「モリー?そろそろ着いてるんでしょ?私がアンニーナを部屋に連れて帰るから、今日はもう仕事を終了してもいいよ?」


カロルの声に反応したモリーさんは「かしこまりました。衝立越しで申し訳ございませんが、失礼します」と言って持ち場に戻ったようだった。


「じゃあ行こうか」


カロルと私の後ろに私の護衛が後ろから付いていった。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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