炎る日差しより暑苦しいハイテンション王族との晩餐会の続きとお出かけの準備
あまり内容が無かったので・・・。
「いや、何そんなに暗い表情にならなくても大丈夫だよ?」
ラウル国王は空白の席を一瞬見るとすぐに私を見た。
「結構若いうちに出会ったからね。それなりの時間は一緒にいることができたんだ。」
「そうだったんですね」
私は話の続きをしんみりしながら聞こうと思っていると
「あ~、アンニーナ、父上のこの話は長くなるからデザートが溶けちゃうよ?早く食べようぜ」
ナタン王子がラウル国王の話を遮るように私にデザートを勧めてきた。
ラウル国王も苦笑いしながら「まっナタンの言う通りだね。今度ゆっくり聞いてね」
といいながらお酒を飲み始める。
小規模だけどとても暖かい晩餐会はそれからしばらくして終了した。
「僕は当分、公務で忙しいからナタンと遊んだり城下町でイケメン捕まえにいったりしてね」
と帰り際に言われた。なんか、色々とオープンな国だね。
そしてもちろん
「アンニーナは僕のお嫁さん候補だからイケメンを捕まえるのはやめようね?」
と謎の注意を受けてしまった。
部屋に戻ると、ハルトが眉間に皺をよせながら
「姫すぐにお風呂に入って寝る準備をしましょう!」と言いながら
私を浴室に押し込めた。バレリアは苦笑いしながら
「帰ってくるのが遅かったからヤキモキしたんじゃないでしょうかね?それに、国王様の香水が少しついてますね?それも気に入らなかったのかな?」
バレリアの言葉に私は驚き取り敢えず自分の匂いを確認すると、確かに少し甘めの残り香がついていた。
「・・・ハルトの嗅覚ってすごいの?」
入浴の準備をしながらバレリアが
「そうですね・・・。国王様の香り以外にも料理とかの香りもついていると思うのでそれをかぎ分けるのはちょっと引くぐらいですよね」
まあ、その細かい気遣いが時々役に立つのですがと一応フォローしていた。
そんなの役に立つのかな?
お風呂に入りスッキリしたあと、ソファーで寛いでいると
「姫、何か冷たいものを持ってきますね~」と匂いの不快感が無くなったハルトはいつもの調子で私の世話を焼いてくれた。
「ありがと~」と言いながら冷たい飲み物を口に含むと疲れが一気に抜けた感じになった。
「明日の午前中はゆっくり過ごして午後から城下町の探索に行きますか?」
ハルトが提案してきたので
「うん。私は大丈夫だけど、バレリアさんはどう?」
と確認すると
「はい!今回は同行します!いいえ、させてください!私、海に行ってみたいです!」
と突然ポケットからええと、あれ『おもろい世界のステップの仕方』の本を出し始めた。
うん。本当にその本好きなんだね。いいと思うよ。愛読書。
「海かぁ~。確かに行ってみたいかも」
「では、午前中に海についてこちらの方に聞いてきますね!」
ハルトは嬉しそうに私に言った。
「そうだね~。じゃあ、私疲れたから寝るね~」
※※※
翌日、ハルトの提案通り午前中はゆっくり部屋で過ごした。
時々、私にご挨拶を!という役人に方が来て何人か顔合わせをした。
「すみません、半日だけでも完全な休暇を取ることが出来なくて」
バレリアが申し訳なさそうに言うので
「大丈夫よ。この国にお世話になっているんだものこれくらいは動くわよ!」
と謎の力こぶを出すジェスチャーをすると、行儀が悪いのでお辞めくださいと注意された。厳しいね!
せっかくなので昼食は海の近くで食べようととハルトがオススメの場所の情報を仕入れてきてくれたみたいだった。
「ハルト、なんかすごく人と仲良くなるの上手だね?」
私は不思議そうに尋ねると
「そうですね。ここの人たちは基本的に人懐っこい方が多いですからね。国政とか出来るのかな?て不安になりそうですよ」
ハルトの言葉を聞きながら、やっぱり国政に全振りしている人もいるのかな?と考えてみた。
「さて、市民用の服も準備できましたよ!はぁ~。良かった」
バレリアは何かに安堵しながらその服を私の前に持ってきてくれた。
「何々?心配事でもあるの?」とバレリアに聞くと
「そりゃ~昨日の正装の姿を見るとね・・・。私はあの格好はさすがに無理ですから・・・」
あ~おへそが見えてる服装か・・・。
「でも大丈夫ですよ!ごく普通のワンピースでした!」
と言って私の前にピロンと広げて見せてくれたのは肩ががっつり見えるノースリーブのワンピースでした。
「おへそが見えないので安心してましたが・・・。今度は肩か・・・」
バレリアさんのつぶやきはサラっとした夏の日差しに溶けていった。
最後までお読みいただきありがとうございました。




