メリーディエース国へのプロローグ
お待たせしました。メリーディエース編の始まりです。
《内容変更に伴いタイトル変更しました》
うっかり王女適当に返事をした王子が魔法で縛ってきたのでサクッと解術してもらうことにしました。
『王都 メリーディエース行き 特別列車 発車しま~す』
「あ~懐かし。このアナウンスずっと流れてくれるタイプなのね」
オリエンス国へ向かう時と同じ車両でハルト、バレリアのいつものメンバーで個室でくつろいでいた。
ちなみに護衛とか使用人の何人かはオリエンスで分かれ新しい使用人と入れ替わっている。
「二人は本当に最後まで私の訪問に付き合ってくれるの?途中で交代してもいいんだよ?」
「姫を誰かに任せるなんて僕ができるわけないでしょ!」
あ~ハイハイそうですね。ハルト君はいつもの調子でがんばってください。
「わっ私もですよ!こんな機会じゃないと世界一周なんてできないじゃないですか」
あ~ハイハイ。バレリアさんも私の為にそこま・・・で?ん?
「実は少しだけ夢だったんですよ」
とバレリアは『おもろい世界のステップの仕方』と言うワードセンスが微妙な本を鞄から取り出して見せてくれた。っていうか間違って鞄を私の部屋に持ってきてるんじゃないの!
バレリアは私が白い目で見ていると「あははっバレちゃった」と誤魔化していた。
「アンニーナ様、私鞄を自分の部屋に戻してきますのでもし良かったら読んでみてください」
と言いながらおもろい世界のステップの仕方のメリーディエース編をそっと渡してくれた。
「せっかくバレリアが貸してくれたし少しだけ読んでみようかな」
「はい!そうですね!」
ハルト君は隣で一緒に読む感じなのかな?お仕事はしなくていいのいかな?
「今日、オリエンスで使わなかった休暇を消費しようと思って、エヘヘ」
「そっそうなんだ」
自分の部屋で休暇とりなよ?とか言えないよ。
隣でソワソワしながら座っているからサ。
「えっと、どれどれ・・・。」
メリーディエースは常夏の国で暑いけどサラっとしているんだって。
日差しが強かったら少し嫌だねぇ~。
周辺諸国で一番市民と近い王族って言われているらしい。
これは私達も見習った方がいいのかな?実際見てみないとなんとも言えないかも。
「こっこれは・・・」
私はその本に載っていた一枚の絵に釘付けになった。
「あ~、それは海ですね。そっか、メリーディエースって海洋業も盛ん何ですよね。姫も時々お魚食べるでしょ?」
「ハルトはうみって見たことあるの?」
「ええ、そうですね。」
私はその真っ青な海の写真をじっと見つめていた。
「うちの国にも湖はあるわよ?」
「そうですね。プロヴェンツァーレ国は海と接していないのでただ凹んだ土地に水が溜まっている状況なのでどれだけ広い湖でも海にはなりませんね」
「そっか」
「さっそくメリーディエースに着いたら行きたい場所が見つかりましたね。一緒に行きましょうね」
ハルトは嬉しそうにその本のページを眺めながら言った。
この日も列車で一泊すると、バレリアとハルトが忙しそうに衣装の準備をしていた。
「ここまで暑い国に来る事を予想出来てなかったので一番生地の薄いワンピースを用意しました。」
「いいですね。僕はあまり丈の短いスカートは良くないと思うのですがこの丈だと大丈夫でしょう」
相変わらずハルトはお母さん目線で私の服装をチェックしてきた。
髪は下ろしたままだと暑いので今回はアップにしてもらった。
「今日もお綺麗ですよ。アンニーナ様」
「そうですね。姫はいつも綺麗だけど、今日はいつもとイメージが違ってとっても素敵です!」
相変わらず私大好きな二人は私をべた褒めしてくれた。アリガトー!
「では、参りましょうか!」
ハルトのエスコートで駅前まで歩いていくと
「プロヴェンツァーレ王女が来たぞぉ~!!!」
「「「おおぉ~!!!」」」
一人の男性の掛け声を合図に老若男女問わず歓声を上げた。
なんか・・・そこからがすごかった。
ホイッスルと打楽器とあと何か分からない楽器がお城に着くまで永遠に流れていた。
もしかして、国家?
「どこの世界に国家で踊りまくる国民がいるんですか!!」
私のつぶやきにハルトが呆れながらツッコんでくれた。なんか、ごめん。
【補足】 海と完全に切り離されていたら海水でも《湖》扱いになるそうです。
最後までお読みいただきありがとうございました。




