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うっかり王女適当に返事をした王子が魔法で縛ってきたのでサクッと解術してもらうことにしました。  作者: 鈴木 澪人
プロヴェンツァーレ編

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迷子の迷子の王子様

「貴方のお城はどこですか?」


「はい?」


目の前にいるのは、どう見ても衣装に着せられている男の子だった。

私より頭一つ小さいその子は、人生最大のピンチである私のスカートの裾をギュッと握っている。

ヤメて侍女にまでお小言もらっちゃうから。


「私の城は、ここから」


と適当に目の前に見える大きなお城(住居)を指しておいた。

従姉という仮初(かりそめ)の姿をしているが、エーヴィーもこの城のどこかに住んでるはず。知らんけど。


少年?はそんな私の言葉を聞くと目を輝かせながら


「では、貴方は姫なのですね?」


「そっそうね。この姿を見てご理解いただけるとありがたいのですが、王子様というよりはプリンセス()?よりだと思いますわ」


と分かりやい説明をしながらそっと少年が掴んでいるスカートを放そうとクイックイっと引っ張ってみるも全然放れない。そして、少年は何をしているかというと私のスカートを握りしめつつ空いている手で顎のあたりを持ちながら一人でブツブツ言っているではありませんか!


 そういうの、初対面の人の前でするのはちょっとよろしくないと思いますよ。見知らぬ少年よ!


「とりあえず見知らぬ少年さん、私は今急いでいるのでそのスカートを放していただけるととてつもなく助かるの。」


私が見知らぬ()()の少年を無下にしてまで逃げ出そうとしているのにはちゃんと理由がある。


エーヴィーのいたずらに乗り、お互いの姿になった二人はさっそく誰を驚かそうと作戦会議をしていた。

まぁ~こうゆう時は、たいてい私達を猫かわいがりしてくれている乳母のマーリアが被害者になる。

どうしてって?だって絶対怒らないんだもん。「仕方ないですね~。ご両親には内緒ですよ。」と優しく注意してくれる。ん~マーリア大好き。


今回も、二人でマーリアを探そうという話になったんだけど、ちょっとね・・・。タイミングが悪かったね・・・。だって、お茶会が終わりそうだったんだもの。

そして、珍しくお父様(国王)がお母様と一緒りお茶会の最後の挨拶をする事になったの。

お父様、お母様と続くとやっぱりそこはロイヤル。私も一緒にって話になるじゃない!


ええ、今の私の姿はエーヴィーよ。どうすんのこれ?

私とエーヴィーは元に戻る時間もなくエーヴィーはそのまま私の両親のもとに連れていかれた。


私とエーヴィーは心の中で考えた。少しの時間だったら誤魔化せるんじゃないかと・・・。

でもね、お父様はやっぱりすごかった。伊達に国王やってるんじゃないだね。


私の姿をしたエーヴィーを見た後すぐに、私を見て少し目を細めた。

お父様が怒っているときにする仕草だった。もちろんそれを知っているのは()()()のみ

近親者のみって事は・・・。


「あれ~?兄様(国王)ちょっと怒ってる?ご機嫌悪い?」


お父様と一緒に仕事をしていた叔父様(王弟)が私の隣で呟いていた。

そういう内容は心の中で言って欲しかった。バレてるじゃん。


そして、つつがなく国王の挨拶が終わり、お茶会も無事に?終了したので私は逃げ出すことにした。


「おっお父様~。私、ちょっと久しぶりに庭を見てきますわ~」


エーヴィーってこんな話し方するのかな~と不安になりながら叔父さんに声をかけると


「ん~?いいよ~。早く帰っておいでよ。そのドレスだと重いでしょ?」

とおっとりとした口調で許可してくれた。エーヴィーの父親っぽくないよな~。


「エーヴィー、この庭は数日前に庭師たちが改造しているから迷子にならないようにね」


シャキシャキと話す叔母さんをみて、エーヴィーは叔母さん似なんだなと思った。


「はい、お母様、では早速行ってきます!」


私は、エーヴィーの護衛をまいてから庭へ駆け込んだ。


そして、現在に至る。


「やっと会えたんだ」


少年はそう言うと私のドレスをパッと放してくれた。良かった~。

しかし、今度は私の左手を握りしめ片膝をついた。


皆さんも経験ありますよね?騎士達がそうして挨拶してくること

私も立場柄よくそのような行いを受けるので無意識に姿勢を正してしまいました。


「姫、まだ名を呼ぶことを許してもらえていませんがどうか私がいつまでも貴方の傍にいることをお許しください。そして、貴方の心か体が私の傍から離れようとした時、私が貴方を囲ってしまう事をお許しください」


騎士の忠誠の近いにしては()()()()()な内容だったけど、こういう誓いもあるのね~。

っていうか早くこの場所から逃げなくちゃ・・・。


少年が誓いの言葉?を言い終えると私の指先を自分の額に当てていた。


「アンニーナ・プロヴェンツァーレが貴方の誓いを受け入れましょう」


こんな感じでいいかな?それでは、私はそろそろ失礼して・・・。


「アンニーナ!ありがとう!」


その少年は嬉しそうに顔を上げるとわたしの手を急にひっくり返し手首に触れるだけのキスをした。

一瞬理解できなかったけど、その感触で現実に戻り


「ギッ」


「ギッ?」


「ギャー!!!!」


逃げるつもりだったが思わず叫んでしまい私を探している者たち全員に居場所を知らしめてしまった。

今日の更新はここまでです。


最後までお読みいただきありがとうございました。

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