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うっかり王女適当に返事をした王子が魔法で縛ってきたのでサクッと解術してもらうことにしました。  作者: 鈴木 澪人
オリエンス編

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13/43

麗らかな春の日差しの中で不眠症王子の過去を知る

 サンス王子との歓談(かんだん)の時間はそんなに長くはなかったけれど、仲は良くなったような気がする。

その会談後から私と王子(サンス)は時間があればお茶を飲みながらつまらない話をした。

まあ、お互い王位を継ぐ立場だからあまり深い話はできないけどね。

お互いのお父様の嫌いな食べ物は言ってしまった。大丈夫だよね?


 そして、二人で楽しく話していると・・・。


「姫様、そろそろお時間ですよ。王太子殿下はお忙しいんですからね」


「兄様、ほら、文官たちが待っていますよ」


ハルトとクスター王子が邪魔?をし始めた。

二人はいつの間にか仲良くなっており情報をやりとりしているみたいだった。


「あっ、サンス王子すみません。私はこれで失礼します」


「こちらこそ、いつも楽しい時間をありがとう」


サンス王子とクスター王子に見送られながら部屋を出ていった。

私の前を歩くハルトはなんか怒ってる。肩がものすごく怒っているようにみえる。

さすがに、誰が聞いているか分からない廊下で(だず)ねる事はしなかった。


「ねぇ。どうしてハルトはそんなに機嫌が悪いの?」


部屋に入った瞬間速攻で聞いてみた。

それをみていたバレリアがクスクスと笑いながら私達を迎えてくれた。


「ハルトは、アンニーナ様がサンス王子に会いに行ったと聞くたびにこのような状態になるのですよ」


かわいいですね。といいながら私が着ていた上着を預かり片づけにいった。


「別に怒っているわけではありません!」


いやいや、ハルト君、かなりご機嫌悪いですよ。


「ハルト王子はまだご婚約者もいないんですよ。そんな二人が一つの部屋にいるなんて」


何を想像しているのか分からないが怒っていたハルトが突然しょんぼりし始めた。


「姫は僕の事を捨てるのですか?」


「ええっ、どうしてそう発想が明後日の方向に行くのよ!」


「たしかに、サンス王子は年上だし頼りになりそうだし美形だし、背が高いし。美形だし。背が高いし」


「最後の二か所二回言ってたよ?気になるの?」


「クスター王子も心配していましたよ」


ハルトが突然クスター王子の名前を出してきたので驚いた。


「どうしてそこでクスター王子の名前がでるの?」


ハルトはしまったという表情をした後、渋々話始めた。


「サンス王子が不眠症というのは有名な話みたいなのですが原因は不明だと」


「そうね。でも心の病気の一種かも?って言ってたわよ」


ハルトは少し考えながら


「実はサンス王子の不眠症が始まった時期と、とある(うわさ)が流れだした時期が同じらしいです」


私はソファーでくつろぎながらハルトと話していたがちょっと興味があったのでハルトの方に向きなおし座った。


「これはこの城の使用人たちが話していたんですが、サンス王子と恋仲だったかもしれない女性がいたらしいんです。でも王子がプロポーズする前に行方不明になってしまったらしいです」


「行方不明?」


ハルトの話の内容が穏やかな雰囲気ではなくなってきた。

私は思わず眉を(ひそ)めると


「姫、眉間にしわをよせないでください。クセがつきますよ」


「まだ大丈夫だから!話の続きをちょうだい!」


失礼なハルトにイラっとしながら続きを促した。


「はいそうです。王室の広報課で働いていてサンス王子と接触する機会が多い方だと行ってました。二人は周囲から見てもいい感じだったらしいんですが。その矢先の事件らしいです。」


「もちろん探したわよね?」


「ええ、しかし数日後職場に辞表届が送られてきたので結局は自主退職扱いになったそうです。」


「え~。少し調査不足じゃない?」


「サンス王子は必死に探したらしいんですけどね。結局見つからずというわけです。そして噂は時に心無い事を(つぶや)いたらしく」


私は内心「まだあるの~」と思いながらハルトの話を聞いた。


「その女性が駆け落ちしたという輩が出てきたらしいです。そのあたりかららしいですよ。不眠症になったのは」


そりゃサンス王子も心がしんどくなっちゃうよね~。

次会ったらもっと優しくしよ。


「サンス王子の事は理解したけど、それと私達の交流はまた別の話じゃない?」


ハルトは私の言葉を否定するように首を横に振った。


「これもまた、使用人から聞いたのですがこのところサンス王子が少しずつ眠ることができるようになってきたらしいですよ」


「それはいいことじゃない?」


私は心からそう思った。気持ちの整理ができてきたのかもしれないしね。

ハルトは私の言葉を聞くとジト目でこちらを見てくる。なっなに?なんか地雷でも踏んだの?


「姫と逢瀬(おうせ)を始めてから次第に不眠症が和らいだらしいですよ」


「それは、役に立てて良かったじゃない?」


なんか変かな?


「もし、サンス王子が姫に心を開いてしまったらもしかすると第二の被害者になるかもとクスター王子がおっしゃってました」


「そんなわけ・・・ないよね?」


ハルトは真剣に私を見たので、怖くなってバレリアに確認すると


「アンニーナ様、迷子防止札でもつけときますか・・・。」


とバレリアまで真剣に悩みだした。

私17歳だからね・・・。他国でも嫌に決まってるじゃん。


最後までお読みいただきありがとうございました。

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