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あした

作者: 檸檬

そんなにわたしは雲にしがみついていたように

見えたのかと夕立ちを降るに任せたあとにふと思い出したら、どこかの片隅に小さな虹が架かってみえた


薄雲の記憶、それは母がいつも台所でひとりタバコを吹かしている背中から昇る煙はいつも換気扇に吸い込まれていった


夜空には薄雲、黒やら灰色やら破れた穴やら、、

けれどうっすらと白く柔らかくどこまでも流れてゆく



教えてほしいことは煙の中だったけれど

母が一息つけるのならわたしは全然構わなかった

そうしてタバコを吸った後

母は歯を磨いて「グンナイッ」と手を少しあげてニッコリ笑って寝室へと行っていたことを何故か今、思い出したんだ。



わたしにはやめられなくなるから吸うなと言っていた。

やめられなくなる、そうなるのが怖いからわたしは雲ばかり見て過ごしているのかなとふと思ったよ。


だから、、やめられた、あなたは凄いよ

ほめてあげるよ、長生きしないとね



身体の半分が薄雲のようだったわたしは

あなたに出会えて、いつも雨のち虹が見えるようになった。小さくても、鮮やかな。


じゃあ また明日、グンナイッ また、あした



























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