表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

エーッ?!という出来事

男と女、それぞれの事情?! (2)  タクシー乗り場にて

作者: れんれん


タクシー乗り場の待合室の椅子に座って、駅の改札あたりをボーッと見ながら、タクシー待ちしていた。


改札の入口前に、大学生らしい2人の男女!

男性は、前のめりに自転車にまたがって、女性は、その横で、姿勢良く立っている。

見つめ合って、ほんと楽しそうに、お話中。


その後、お互いの帰る時間が来たんだろう。

男性は、自転車にしっかりまたがり、女性に、一声かけた後だろうか、自転車の方向を変えて、すごい速さで走り去って、あっという間に私からは見えなくなった。


女性は、頭の上くらいで大きく手を振った。

次に、胸の前くらいで小さく手を振った、

最終、太ももあたりでも、恥ずかしそうに、小さく小さく手を振った。


少しの間、まだその場から動かず、姿勢良く立っていたが、その後、ゆっくりと改札に入っていった。


たった数分の光景なのに、女性の気持ちが、痛い様に伝わってきて、涙が出そうになった。


よけいなお世話だが、

男性も、スピードを出した自転車を、途中で止めて、女性を振り返ったんだろうか?

駅を離れるまでは、自転車に乗らず押しながら、たまに振り向いてくれたりして帰ればいいんじゃないの?


どうせなら、女性が改札に入るのを見届けてから帰れば、、、などなど呟いてた。


知らず知らず、女性の事から自分の事に置き換えてる事に、ふと気づき、泣き笑いしそうになった。


ああ、青春だなあ! 若いっていいなあ!

何て素晴らしい時代なんだろう!

タクシー待ちのほんの一時だったが、甘酸っぱい空間にワープした瞬間だった。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ