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この作品には 〔ボーイズラブ要素〕〔ガールズラブ要素〕〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

御伽ポリス24時

作者: 明夢

むかしむかし有るところに世にも美しく可愛く可憐で優美で清廉な赤ずきんちゃんがいました。


『謙虚さの欠片もねぇ!?自画自賛もはなはだしいな!?』


赤ずきんは遠く離れたお婆ちゃんのお見舞いに出掛けました。


赤ずきんちゃんが歩いていると綺麗な花畑を見つけお婆ちゃんへのお土産に摘んでいくことにしました。


『へぇ最初はともかくやっぱり優しい娘なんだな』


赤ずきんちゃんがまさに巧みと言っても過言ではない技量で花をブルドーザーで根刮ぎ

摘んでいると


『いやなんでだよ!?

花束ぐらいでいいじゃん!?

なんで根刮ぎとろうとしてんだよ!?

というかなんで10歳にも満たない子供がブルドーザーを自分の手足の様にベテランに操縦できてんだよ!?』


背後から声を掛けられました。


『確かこの時にあれだよな、狼が現れるんだよな』


それは息を荒げ汗でテカテカしたキチキチのヒートテックにブリーフを履いた剥げたおっさんであった。


『誰だてめぇ!?』


「はぁはぁ君何処行くのこの辺は危ないからおじさんが一緒に行ってあげるよ」


『これ子供の読むお伽噺話だろ!?

別の意味で危ない奴が出で来たんですけど!?』


赤ずきんちゃんはそんなおっさんに満面の笑顔で言います。


「まじ無理」


『一刀両断!?』


「まじ無理なんですけど、えっ分かってますどんだけ自分があれなのか、この美しく可愛く可憐で優美で清廉な女の子に声をかけたいならまずイケメンに産まれ直してからしていただけませんか」


『辛辣!?

この赤ずきん満面の笑顔で言うこと辛辣すぎるんですけど!?

二次元的な可愛い見た目しといてまじ性格最悪なんですけど!?』


赤ずきんちゃんが言ってもそれでもしつこく迫る脂ぎったおっさん。


『完全に絵面が子供に見せて良いものじゃないだろ!?』


困り果てる赤ずきんちゃん。


『いや実際笑顔のまま尚も毒吐いてんですけど!?

しかも言ってる言葉が』


「ピーーーーーーーーーー、ーーーーーー

✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕。✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕。✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕」


『モザイク音無しじゃとても表せない程なんですけど!?

最早この赤ずきんちゃん少女の皮被った言葉のバイオレンスモンスターだよ!?

ってか』


「ハァハァハァハァハァハァハァハァハァ!!」


『てめぇはそれに喜んでじゃねぇよ!?』


そこへ森のお巡りさんが現れました。


『森のお巡りさん?ああ、あれか犬のお巡りさんみたいな………えっちょっと待って、あれ俺の見間違いかなんか違うんですけど俺が思う森のお巡りさんと全然違うんですけどというか……』


現れたのは制服に身を包んだ凛々しい顔の男性のお巡りさん2名でした。


『モノホンじゃねぇか!?

お巡りさんどころかはっきりした警察官なんだけど!?

なんでお伽噺に出てくるようなやんわりしたお巡りさんじゃなくちゃんとした警察官なんだよ!?

しかも凛々しいって言うか二人とも金髪の筋骨隆々の格闘漫画に出てくる奴だろ!?

明らかに他のに比べてこの二人だけ画素数が違うだろ!?

おっさんでさえあれなのにお伽噺の可愛らしいタッチじゃないだろ!?

完全に場違いだろこいつら!?』


「「クチャクチャクチャクチャ」」


『ガム噛んでんじゃねぇよ!?』


「「プーーー」」


『膨らましんてじゃねぇよ!?』


「✕✕✕✕✕✕✕✕。

✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕。

✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕。」


「ハァハァハァハァハァハァハァハァハァ!!」


『てめぇらはてめぇらで続けてんじゃねぇよ!?』


そしてマゾ豚は


『マゾ豚!?おっさんの呼び方ひどくなってんだけど!?』


森のお巡りさんに連れていかれ赤ずきんちゃんはお婆ちゃんの元へと再び歩きだしました。


『れ…れ…連行されたーー!?

お伽噺なのに!?』


なんやかんやありおばあちゃんの家に無事に辿り着いた赤ずきんちゃん。


『無事ではなかったんですけど!?色々と濃すぎる出来事だったんだけど!?』


赤ずきんちゃんはそのまま乗っていたブルドーザーでドアをノックするとおばあちゃんの家に入りました。


ブルンブルンブルンブルン

「おばあちゃん私赤ずきん今来たよ~」


『なにしてんだー!?ノックのレベルじゃねぇよ!?ブルドーザーでおばあちゃんの家突撃して壊滅してんだろ!?なに赤ずきんちゃんおばあちゃんに怨みでもあんの!?』


おばあちゃんの家に入った赤ずきんちゃんは椅子に座るとベッドに寝ているおばあちゃんに言いました。


『よくおばあちゃん無事だったな!?』


「おばあちゃん幾ら温かくなってきたからって窓全開じゃあ風邪引くわよ」


『いやお赤ずきんちゃんのせえだろ!?

おばあちゃんのモダンある暖かな家をベッドとテーブル、椅子しかない野性味あるオープンハウスにしたの赤ずきんちゃんだから!?

何から何まで赤ずきんちゃんだから!?』


おばあちゃんは赤ずきんちゃんの言葉に頷くと赤ずきんちゃんはおばあちゃんに言いました。


「なんでおばあちゃん声をださないの?」


『あっ、そうか話し通りならこれおばあちゃんじゃなく狼なんだよなそりゃあ気付かれない為に声をださな……』


「ワオワオワオーン!」


『だすんかい!?

しかも出すならおばあちゃんの声に似せてだろ!?

なんで狼の鳴き声のままなんだよ!?

分かってんの狼だと気付かれたらアウトなんだぞ!?』


赤ずきんちゃんはおばあちゃんに驚きました。


『ほら気付かれた!』


「おばあちゃん――――――――口臭凄いわよ!?」


『どこ驚いてんだーーー!?』


そう赤ずきんちゃんはまるでの野生の獣溢れるおばあちゃんの口の臭さに驚いたのです。


『そりゃあ狼だもの!?』


おばあちゃん(狼)は赤ずきんちゃんに襲いかかりました。


『はしょりすぎだろ!?

なんで手が毛深いのとか目が大きいのとか色々質疑応答があってからだろ!?

そんなに口臭のこと言われたのむかついたの!?

野生の獣なのに口臭気にしてたの!?』


赤ずきんちゃんに危機が迫る。


「きゃあああああああ」(棒読み)


『その割りには赤ずきんちゃん余裕なんですけど!?

命の危機なのに爪のケアーしてんですけど!?』


その時パリーン窓からお伽噺ポリスが入り狼を取り押さえました。


『ま…また出たーーー!?

ってか窓ガラス無いのになんで窓ガラス割った音してんの!?』


狼はお伽噺ポリスに逮捕され赤ずきんちゃんは無事で終わりました。


お・わ・り


「また連行されたー!?

ってか無事終わりました。じゃあねぇよ!?

赤ずきんちゃん無事でもおばあちゃん狼にやられてんじゃねぇか!?」


ちゃんちゃん

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