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転生 フリーダム  作者: 昨日シーサイドライン乗った
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 クズ野郎



    第三章  フリーダム


 第110話  「クズ野郎」





 第5グループ。


 フラワンリブラ町、上空。


 5人の飛翔族の会話。


 「やはり罠だったな」

 「ああ、俺達は頑張った」


 嘘ではない。

 魔術を発動しようとしたのだ。


 「これで俺達の仕事は終わり。 後はもう北のドリアードは奪っているだろ、問題は東だなぁ」


 東はまだドリアードを奪ってないだろうから、手伝わせられる可能性がある。


 「だったら村を襲ってのんびりしない? 金目の物も女だって期待出来るぜ」


 ゴクッと誰かが唾を飲む音が聞こえた。

 それはそうだ。


 俺達のグループの女はガリガリ幼女のミーチャだけ。

 流石に誰も手を出さなかったけど、羨ましい話を聞くたびに俺達だっていい思いをしたい気持ちが募った。


 第4の上玉だったハーフは第1に取られたし他のグループも色々と羨ましいことを聞く。


 あと残ってる上玉は第2のスザクだけ。

 スタイルといい、少し生意気そうな顔といい俺の好みだけど…… ナインレットが邪魔なんだよな〜。

 何で飛翔族コピーを飛翔族と同じように扱うのか?

 本当にアイツはクズ野郎だぜ。


 

 「最初に降り立ったデカい湖はフォルマップル国だ。 あそこなら村があったから好き放題できるぜ」


 ポツリ、ポツリと家が建っていた。

 襲ってくださいって村の配置だぜ……


 「マーナリーグ隊長、チェック済みとは流石だぜ。 良し、俺達は頑張った、ご褒美タイムと行こうぜ!」

 「ああ、頑張った! あんな罠に引っかかったのに何とか逃げれたんだ、多少のご褒美くらいいいだろう」

 「フハハハ、そうだ、俺達は運がいい。 きっといい女が待ってるぜ」


 誰も仲間が捕まったか殺されたことを言うやつはいない。

 だって飛翔族は女が少ねえもん、男の飛翔族は星に帰れば恋敵になる。

 

 5人くらい居なくなったほうが本音では喜ばれるんだよ。



 俺達は来る時よりワクワクする気持ちで、フォルマップルの湖を目指した。



 ーーーーー


 

 デルマ城を出て約6時間。

 私達はボイコットした第1、4グループ、西に向かった第5グループを除いた61名で北のドリアード奪取に来た。


 上空から見る景色は、相変わらず昨日と同じ……

 私達を見ても騒ぐ猿人は居ない。

 そして入り口の座っている5人…… 何の意味があるのだろう?


 「魔術隊、どうだ?」


 魔術発動部隊、今回は第6が受け持ってくれた。


 「分からない…… 発動しないんだ」


 アーモン隊長が報告をしてくれた。

 これは昨日と同じだ……


 「どうする? リヒター総大将」


 あのガレットさえ従って来れば、絶対にドリアードを奪取できたのに……

 それでも61人なら問題ないはず。


 「罠かどうか迷うな…… ドリアードが人族とつるんでいるとは思えん、しかも猿人だぞ」


 マクニール様が言うには、ドリアードは人族に姿を見せないと言っていた。

 私もそれは頷ける。

 ノマノーラのドリアードは見た目だけで言えば妖怪に近い醜さがあった。

 人族に姿を見られたくないに違いない。


 「あの入り口の2人は猿人じゃな……」


 その時だった、『ドッカーン』っと音がして振り返ると何人もの仲間たちが空から堕ちようとしていた。


 スローモーションのように見えた……

 仲間達が堕ちる、翼のない男が迫る、堕ちた仲間が下に居る男達にトドメを刺されてる……


 ハッと現実に戻る。

 ラムツェルとハルロックは⁈


 ……大丈夫、あの襲撃されたのは第6の魔術発動部隊。


 今…… 男を取り囲んでいる!



 ……入り口の猿人ではない私達と似ている男…… 翼がなくても飛んでいた。

 


 「入り口が空いている! 第4、様子を見て来い!」


 その言葉でハルロック達の第4の突撃隊が穴の中へと入って行った。


 フゥゥ、怖い……

 やっぱり罠だった…… ハッ!


 ブァっと私の前をものすごい勢いで飛んで来たのは…… 翼のない男!

 えっ…… 第6、飛翔族だけの第6の包囲を抜けて来たの⁈


 指揮官の集まるところに単独で突っ込む男!


 リヒター総大将、ハッシューナ隊長、アーモン隊長、そしてナインレット隊長を急襲する!


 

 この時、私達隊長の周りを囲む12人の護衛は、呆気に取られて一瞬止まってしまう。

 そして、その男の剣技に見惚れてしまったのだ……


 対応する隊長5人に負けない剣技⁈

 クルクルと周りながらそれぞれの隊長を襲っている剣……


 ハッと我に返って赤い目を使う準備をする。

 準備は簡単、相手と目が合えばいい。


 しかし…… 速すぎて目を合わせられない。

 が…… 1人の護衛が魔術を発動すると、我先にと大量の魔術が男を襲った!


 バシッ、バシッと魔術は数発は男に当たったが流されている……

 が、男は何かを投げて、堕ちるように下がって仲間の元に戻った。


 つ、強い!

 飛翔族のトップレベルが集まっているのに急襲されて、逃げられた!


 あ……


 その時、ナインレット隊長が堕ちた……




 「撤収!!」


 この大声はとても良く通っていた。

 それが証拠に穴に入った仲間達も外に出て来たからだ。


 慌てて逃げる私達、何が起きたか理解できてない。


 あっ! ハルロックは?


 ……ハルロックは居ない⁈


 いくら探しても飛んでいるハルロックは居ない。


 「ラムツェル! ハルロックが……」

 「ああ…… ハルロックが居ない」


 私達の家族が壊されていく……



 ハルロックが殺された……



 ーー ーー



 里内、早めの夕食。


 「中は約13名が入って来たが、低空でスピードを上げて飛ぶだけだった。 ゼブンさんが2名、ゴルゾフさんが1名を仕留めた。 そしてラザノフは1人を生け取りにした」


 ルカルスさんの報告。

 氷の2人はやはり強い。

 ラザノフは殺さずに捕まえたのか、捕虜に出来るな。


 ……って言うか、最初に羅刹種が入って来たトンネルを確保すれば全滅出来たじゃん!


 「ドムフは?」

 「……………」


 ドムフは沈黙した。

 まっ、皮肉っただけだけど。


 「外は?」


 俺が言う。


 「仕留めたのは4人、そして最後に痺れナイフで堕としたやつは捕獲した。 多分、指揮官だ」


 だから全部で5人か⁈


 「なっ…… リュウの怪我は?」


 ラザノフが聞く。


 「ゲリールで治る程度。 指揮官が後ろだから下級魔術しか当てられていない」


 もちろん、次の行動を考えて避ける魔術、流す魔術を選んでいる。


 ここで横の鍋をつつくグループに居るギルが口を出す。


 「流石だぜリュウ! だけど俺も1人にとどめを刺したぜ」


 このグループは俺のパーティメンバーとギル、ドム、ゼウスさん、ドムフが居る。

 俺の方にはルカルスさんとゴルゾフさん、ラザノフにラリィ、レミアとラモーナが居る。


 「ハハ、それを言うなら俺は2人だ」


 ゼウスさんは2人にとどめを刺して、最後の1人は捕獲してる。

 ……まぁ、俺が虎鉄改で堕としたやつだけど。


 「おでと、ドム兄ちゃん、お、遅かった」

 「ああ…… ゼウスがやたら速い」


 そりゃそうだ。


 ちなみに1人は俺が空中で斬って即死。



 ここでツカツカと歩いて来た人物。

 ゼブンさんだ。


 「リュウ、あの男はにゃにも喋らないにゃ〜」


 捕虜への尋問。

 ゴルゾフさんがやったけど何も喋らず、その後にゼブンさんが尋問していた。


 「あの男は、にゃ、にゃ、にゃ、にゃ、にゃ〜にゃ、テジナ〜にゃにゃ」

 「ああ、あのタイプは痛めつけても同じだ」


 通訳してくれてありがとう、ゴルゾフさん。


 あの男とは、俺が痺れナイフで堕とした指揮官の捕虜。



 「こっちは訳がわからんでござる。 リュウ、何か変な男なので後で話を聞いてくれ」

 「ああ、暇なときにでも聞くよ」


 今日の夜は予定がある。


 「それでどうだった、アイツ等の剣技は?」


 ゴルゾフさんが聞いた。


 「指揮官を全滅させる気でしたが、上手く受けられましたね。 まぁ、最後に苦し紛れに投げたナイフは当たってくれたけど」


 ラザノフは思う。

 リュウの剣を受けたやつが4人居る?

 ……レベルは高いのか⁈


 「中の被害は?」


 兄者が言う前に拙者が答える。


 「怪我人6名、ただし回復薬で回復してるでござる」


 飛びながら魔術を発動したか……


 「リュウ、あの中に詠唱をしてたやつが居たぞ」

 「拙者が捕まえた男もそうでござる」

 「羅刹種でも無詠唱じゃないやつも居るとか?」


 詠唱……


 「詠唱好きのやつでしょう。 ちなみに俺は嫌いです」

 「……………」


 納得してない?


 「それよりラリィ、ドムフに聞いたでござるぞ。 何故、『返せ!』と言わずにモジモジしていた!」


 さっきからラリィをチラチラ見ていたラザノフ。

 ドムフにあの一件を聞いて、兄としては黙っていられなかったのだろう。


 「他の国の王族だからお兄ちゃんに迷惑をかけたくなかっただの」


 これはあの時の言い訳と同じ。

 でも、ここでギルが口を挟んだ。


 「モジモジって何だ?」

 「お、おでも分からない」


 ふぅ、仕方ない。


 「ドム、立って」


 ん? って感じで立ったドム。


 「内股になってお尻を後ろに引く」


 ドムが『こうか』と内股でケツを後ろに引いた。


 「そう。 そしてキョロキョロしながら両手を重ねて指をちょこちょこと動かす。 これがあの時のラリィだ!」


 ギャハハ〜っと、あの時に見ていたドムフを筆頭に笑いが起きたが……


 「お兄ちゃん、大っ嫌い!」


 ……と、嫌われた。


 ラリィは隣の奥の、シータの座る横に行く。

 追いかけるレミアが俺に『ラリィちゃんが可哀想ですよ』っと言った。



 ラリィは自分がイジられるのが嫌いだ、と言うより慣れてない。

 可愛い、可愛いで育ったので意外と精神的にタフではないのだ。

 だから今後も俺がイジってあげよう。



 「……と言うことでこれからラリィに仕事だ。 俺はデルマ城に奇襲をかける」


 はっ? って感じの皆様。


 「なっ、どういうことだ、リュウ?」


 ルカルスさんが尋ねた。


 「アイツ等は捕食者だと思っているので逆に俺が捕食しに行くんですよ」


 ラザノフは思う。

 ガーンと頭を叩かれた感覚。

 トリッキーな動きにも程がある。


 「き、危険すぎるでござる。 それはリュウだけでなくラリィもだ!」

 「じゃあ、ラリィはいいや」


 何とかなるでしょ。


 「そ、そう言う問題じゃあない! リュウは1人でござるぞ!」


 ここでゴルゾフ殿がリュウに聞いた。


 「奇襲で何を成功とする?」

 「出来ればマクニールの首。 だけど場を荒らすだけでも成功です。 奴等にここは安全ではないと思わせればいいのです」


 恐ろしい男……

 拙者は今日、羅刹種を撃退したことに満足していただけだった。


 「お兄ちゃん、お兄ちゃん1人だと心配だからラリィも付いて行ってあげる」


 俺を嫌ったばかりのラリィが言った。

 ラリィに手招きして、久しぶりにラリィを抱っこした。


 「と言うこと…… 何、ラザノフ?」


 ラザノフが俺の横に来た。


 「次は拙者でござる」


 ラリィの抱っこ待ちか〜。


 ……そしてドムフまで並びに来た時、1人の男が声をあげた。


 「リュウ、俺も連れてってくれ」


 ポンタだ……


 「お前はいつも…… 足手纏いだっつうの!」

 「分かってる! ……でも、シャーラや昔の仲間達を思うと、当事者の俺がカタをつけたいんだ!」

 

 俺はポンタの爺さんをボリモスってやつと思ってる。

 でも確定ではなく、マクニールの可能性だってあるのだ。


 「いいだろう。 でもラリィの護衛でならだ。 それ以外をやりたいなら置いて行く」

 「いい、それでもいい。 俺も少しは役に立ったなら、それでいいんだ」


 ラリィの護衛は俺も助かる。

 俺が殺られる可能性だってあるのだから。


 「じゃあ、紐で結んで合体して飛んで行こう」


 このアイデアはこの後も役に立つことになる。

 

 「でも俺の可愛い尻にお前の汚いのをくっつけるなよ」

 「ふ、拭いてるから汚くないよ!」


 風呂入れよ。


 「ガハハ〜、小っちゃいから大丈夫でござるよ」


 そりゃあ、あんたと比べれば誰でも小さいでしょうに。


 「ラザノフ、もう少し短くするからポンタを抑えてて」


 ガッと、ラザノフがポンタを羽交い締めにする。

 俺はスラっと刀を鞘から抜く。


 「嫌だ! 止めろ〜! ル、ルカルスさん、助けて〜!」


 ルカルスさんは苦笑いだ。


 「安心しろ、痛くはない。 ……熱いだけだ」

 「ドムフ〜! 助けて、助けて〜、ドムフ〜!」


 ドムフは仰向けで倒れて手足をバタバタさせて笑ってる。 ……助けてくれなそうだぞ。


 「シ、シータさぁん……」


 もう泣くな……


 しかし、俺とポンタの間に入って来て両手を横に広げた人物…… レミアだ。

 俺は反射的にレミアを抱きしめた…… もう、可愛くてちゅき、早くチスしたい。


 

 ……ってな感じで、俺はポンタとラリィでデルマ城を目指した。



 ーーーーー



 ゴトン、ゴトンっと王族の馬車が走る。



 あの後、タールと言う少年に色々と聞いた。


 抜け殻のような彼から聞いた驚きの数々。

 もう何もかも諦めたように話す彼の言葉は、とても嘘とは思えなかった。

 

 その彼、タールと俺、ルークとショーザッタさんで猿人の里に近い町まで行く予定だ……


 その理由。


 基本、捕虜はリュウの判断で処罰される。

 これはリュウが総大将を引き受けた時に出した条件。

 ただし、リズーン国はリズーン国の判断で捕虜を扱うとしたのだが……


 この前にリュウがリズーン国に来た時に、リュウは直接、我が国の王に直談判、そして我が国の王もリュウの魅力に魅了されたのだろう、我が国で捕まえた捕虜もリュウに渡すことを快諾した。


 なので傷だらけで起きれないタールを王族の馬車で寝かせて走らせているのだ。

 ちなみにもうミザリーさんを奪いには来ないだろう。

 タールが言うには西はロナインの処分とミザリーさんの一応の確保が目的で、遠いこともあり何度も来ないと俺も判断した。

 まぁ、来ても数で圧倒できるはず……



 「なぁ、ルークの弟は無慈悲なところがあると聞いたけど、この少年は大丈夫だよな」

 

 後ろで王族のベッドで横になっているタール。

 護衛兼任で看護する人も2人付いているので、本当は動かすべきではない状態だ。


 「理由を話せば間違いなく。 ……ただ理由を聞かないこともあるので、それが厄介です」


 何でも一括りにしようとするところがある。

 敵! 味方! 以上! って感じで……


 「俺はこの少年が嘘をついたとは思えんのだ…… それなら幸せになってほしいとさえ思ってしまったんだ……」


 それは俺もそうだ。

 気の滅入るような不幸で…… せめて俺がタールの妹を助けてあげてれば……


 「今現在の状況が分かりません。 町に着いたら一度、自分が様子を見てくるのでその時にでも直接リュウに話して来ますよ」

 「そうだな…… 今はどうなっているか……」


 

 ーー ーー



 デルマ城へ向かう空の上。


 「ポンタ、コラ! くっつけるなっつうの! しかも湿ってるし」

 「くっつけてないし湿ってないよ! バカリュウ!」


 今はこんな感じだ。



 ーー ーー



 私はリズーン国のラークラマ。

 

 学校の武闘大会の3年女子の部で、ナラサージュのユーリス姫に勝って優勝した獣人です。


 あの大会から3年…… 煌めくように現れたナラサージュの平民リュウ様が、実は我が国のサーファレイ家の次男だったと聞かされた時は驚きました。

 そして、それなら私にもチャンスがあると思ったのです。

 リュウ様を総大将として “この星にとって大切な人“ を守る任務、私も関わっているのでいつかリュウ様と話す日が来る、そう思っています。



 間者としてカラミージャの村に来た私。

 ここの村人は優しい人が多い。

 貴族が少ないから? フォルマップル国はもっとギスギスしている国と思っていました。



 数日前に早速、私達の獣人部族に伝わる、鳥の目を使いました。

 鳥の目とは、鳥が飛んでいる時に見える景色を見る能力です。

 鳥の目で見たのはフォルマップル国に向かう羅刹種、特徴はガリガリの悪魔のような見た目。


 

 そして…… まさに今、鳥の目を借りなくても目視できる位置に飛翔族が飛んでいるのです。


 あそこは丘の上の貴族の家…… 入ろうとしている飛翔族…… まさか……


  ハッとして剣を手に取った。

 私が飛翔族を退治するしかない!



 ここは湖のほとりに平民の家が建ち並び、丘の上には農業を営む下級貴族の家、そしてもう少し上には酪農を営む、やはり下級貴族の家があります。

 羅刹種が入って行ったのは農業を営む下級貴族の家、羅刹種は5人くらい居たような……


 私で勝てるだろうか?

 しかし、私がやらなければきっと全員殺される……



 坂を隠れるように近づく…… ここは2本の道がある。

 左側は農家に近く、上まで続く。

 右側の道は酪農をしている家の近くを通って更に上まで続いている。


 私が登ってきたのは左側の農家に近い道。



 バッと伏せた…… 出て来た羅刹種は飛ぶ姿とは違う…… 血がついてる⁈


 「おっ、それいいじゃん」

 「ああ、ノマノーラにはない素材のコップだ」

 「でも重いだろ。 って言うか女が居ねえじゃん」

 「ババァが居ただろ」

 「ふざけんなっつうの。 ……どうする? 上の貴族っぽい家か下の湖の近くの平民の家、どっちに行く?」

 「お前だけ平民の家に行けよ、何もないだろうけどな」

 「女は居るかも知れねえぜ」

 「こんな田舎に居ねえだろ。 だったらまだ貴族の家に居るメイドとか狙ったほうがいいぜ」

 「メ、メイドか…… あそこは酪農をしてるからメイドがたくさん居るかもな」

 「メイドは知らんけど使用人の女は居るだろう。 それに金目の物もな」



 あそこの家はベンゼッタと言う下級貴族の家。

 何度か見かけて挨拶したけど…… 息子さんと娘さんが居る家庭だった……

 

 羅刹種が向かった酪農の家、でも私は先ずこの家を探った。

 家の中は無惨な光景…… 夫婦だろうか、血だらけの遺体が2体、2階にも1体の遺体があった……


 急がないと、ベンゼッタ一家が危ない!


 今度は隠れながらではなく、走ってベンゼッタ様の家へ急ぐ。

 私で5人に勝てるのか? 

 答えなど考えたくない! 私は不条理を許さない!



 ドカン、ドカンと音がする……

 玄関で戦っている?


 私はその戦いに飛び込んだ!



 ーー ーー



 ドンドンドン! っとドアを強く叩く音。


 ビクンっとしたのは使用人のシマンだ。


 そうなるのも仕方ない……


 

 ここは3年前、恐竜型の魔獣の襲撃にあった。

 当時、預かっていたルイースお嬢様の恋人で護衛のユーキオー君が追い払ってくれたが、随分と怖い思いをした。

 それにカウキという男……

 あの乱暴で礼儀のない男のせいで、未だにシマンはドアを強く叩く音を聞くと身体をこわばらせる。



 「私が見に行こう」


 そう言って私、ベンゼッタは玄関まで来たが……


 ドカンッ、ドカンッ! っとドアを蹴り上げる音!


 これはマズい! っと思い、子供達の元に戻って隠れるように指示した。


 そして私は剣を持つ。



 私の家の玄関は頑丈だ。

 さっきも言ったが恐竜型の魔獣対策で頑丈にしたのだ。


 裏のドアからそっと外に出て、隠れながら玄関を見ると……


 5人の男…… まともに戦って勝てる人数ではない。

 それなら裏から子供達を逃すのが最善の手か……


 そう思った時だった。


 1人の剣士が5人に向かって行ったのだ!

 私も一瞬、考えた。


 5対2なら勝負になる!



 いきなりの逆襲撃に驚く男達の1人の肩口に剣をバスッと当てる!

 グワァ、っと声を出すが致命傷ではない。


 グサっと背中に衝撃! 後ろを向くと手を翳す男! ……魔術か!


 「うわぁああ!」


 っと、その男の後ろから木刀を持って現れたコートニー。

 バスッ、バスッと木刀を男に当てるが、ドーンっと勢いよく魔術を当てられて後ろに吹っ飛んだ。


 「コートニー!」


 そう言って近づいたのは…… ハミル。

 何故、ハミルまで出て来てしまったのだ……

 


 「イヤ〜!」


 っと声がしたので振り返る!


 さっきの剣士…… 女だったのか……



 女剣士に馬乗りで服を剥がそうとする男と、女剣士の足を押さえ込む男。


 ハミルを見てニヤッとする男はコートニーを魔術で吹っ飛ばした男だ。


 そして私に近づく2人の……


 その時、空から堕ちてくる男が見えた。

 もう1人…… 居たのか……



 ーーーーー



 デルマ城へ向かう俺とポンタとラリィ。


 色々と試したが、俺の上にポンタ、ポンタの上に翼を広げたラリィの配置だと、やたら速くて魔力も使わない。


 そしてラリィが居ないバージョンでは速いけど俺の魔力は少し多めに消費する。

 ……ポンタの魔力は少なめらしい。



 練習もする。


 デルマ城へ忍び込む俺は、もしかしたら羅刹種から逃げるように空を飛んでくるかも知れない。


 そんな時にポンタを紐で結んだり、ラリィをゆっくり回収する暇などない。


 空中で合体する。



 

 そんな練習を終えて飛んでいる時に、ラリィが話した。


 「お兄ちゃん、右に大きな湖があるよ」


 そう…… 練習中に少し右に寄ってるかな? とは思ってたんだ。

 もう少し左に修正して飛んで行こう。


 「見えないよ。 ラリィって目がいいんだね」


 ポンタが言った。

 そう、ラリィは夜に行動する吸血族ハーフだ。


 そう思って右を見ると……

 ホッテン湖!



 『いい? とにかくホッテン湖を目指すのよ。 ふふ、リュウ君、絶対に約束だからね』


 懐かしい……



 俺の最上の青春の1ページかも知れない。

 カラミージャで出会った人達は皆んな最高で、ルイースは美しくエッチだった。


 バットさんやサラーラさん、爺さんは元気だろうか?

 ベンゼッタさん一家は……



 「ちょっとだけ湖を見に行こうぜ。 この飛び方で時間が余ってるしさ」


 コレ、本当。


 でも、あそこに行きたい! が本音。



 

 方向転換してホッテン湖を目指す。


 直ぐに見えてくるのは丘の上のベンゼッタさんの…… ん⁈


 「お、お兄ちゃん……」


 ラリィも違和感を感じたのか俺を呼んだ。


 グルっと回って高度を下げて見ると、ベンゼッタさん家の玄関の前で争いがある!


 「ラリィ、影に入って俺の道具!」

 

 『うん!』っと言ったラリィが腰袋ごと俺の道具一式を取ってくれた。

 そのままラリィを影に入れて、ポンタと離れる。


 

 ブァ、っと眼の魔法陣が広がって集中度が増す!

 ……女に馬乗りになっているやつ!


 更に高度を下げて突っ込む!



 鷲が小動物を捕食するように、低空から女に馬乗りになってるやつにジェットを止めて突っ込み、一刀! スパンと首が飛ぶ。


 ゴロゴロと転がるがザッと起き上がり、ベンゼッタさんの近くの男にナイフを投げる! 

 ドスッと胸に突き刺さる…… 次!


 更にコートニーとハミルの近くの男に向かって走っている時に、魔術が飛んできた!

 予想より魔術が来るのが早かった。

 しかも、二方向からくるとは……


 前からの魔術は捌いて、横からの魔術を転がりながら避ける! そしてそのまま近づきすぎた男に肘打ち!


 ドカンッと俺の肘打ちと男の蹴りが相打ちになったが、距離が蹴りには近すぎる、しかも勢いも断然に俺が上!


 『グワァ』っと腹を押さえて蹲る男。

 バサァと女の足を押さえてた男が空へ逃げた。

 

 羅刹種! まさか羅刹種だとは思わなかった。

 

 空を見るとポンタが追いかけている……

 まっ、1人くらいが相手ならポンタでも何とかなるでしょ⁈


 蹲る羅刹種を……

 ビッと背中を刀で斬りつけた!


 「ユウキオーお兄様!」


 走り寄ってジャンプしてきたハミルを抱っこして思う……

 まだ1人残ってるんですけど!


 ……しかし、その1人はベンゼッタさんが倒していた。


 空を見る…… もう2人は見えない。


 「お、お兄様…… 怖かったよぉ」


 ハミル…… 大きくなった。

 あれから3年、もうハミルは15歳か……


 「ユウキオーお兄ちゃん!」


 駆け寄るコートニーの頭を引き寄せて撫ぜた、この子も大きくなった。

 そして大渋滞の俺の胸に飛び込んできた胸の大きな女…… はだけてるぞ。

 

 「ユウキオー君!」


 大きく息をしながら俺を呼ぶベンゼッタさん……

 

 本当に懐かしい。



 ーー ーー



 生き残りの羅刹種は2名。

 俺が背中を斬った男と痺れナイフが刺さった男。

 2人を縛りあげている時にポンタが帰って来た。


 「済まん、リュウ。 取り逃した」

 「分かってる。 飛んでちゃ魔術が使えないだろ」


 ルークとポンタは空中での戦闘は出来ない。


 「ユウキオー君、中で話をいいか?」


 最後にゲリールをかけてあげてるベンゼッタさんが俺に言った。

 今日のデルマ城、襲撃は中止。


 「ええ」


 応えると俺の手を引いて中へと誘導するハミルとコートニー。

 本当の兄になった気分だ。



 玄関に縛りあげた羅刹種を置いてベンゼッタさんの家に上がる。

 中のリビングはとても懐かしく思った。

 良くルイースとここでご飯をご馳走になった。


 そこに集まったのはベンゼッタ親子とポンタとラクラーマさん。

 ラクラーマさんは俺がリズーン国のお城で踊った子のお姉さんで、学校の大会でユーリスと決勝で対決した獣人の女の人だ。


 ちなみにラリィは眠いと言うのでそのまま影の中。


 「先ずはベンゼッタさん親子にお詫びを。 俺の名はリュウ。 ナラサージュのフノウ・リュウです」


 ベンゼッタさんに驚いた様子はない。

 逆にハミルとコートニーは驚いている。


 「私はルイースお嬢様が『リュウ』と言っていたのを聞いていたし、ルイースお嬢様を知る人物にもナラサージュのリュウと言う男のことを聞いていたからね、調べれば調べるほど君以外はない」


 確かにラプトル(仮名)の時に思いっきり呼んでたよな。


 「リュウ様、お知り合いのようですが、どう言ったご関係で?」


 ラークラマさんの羽織っている服は、ラリィに影の中から出してもらった俺の上着だ。

 もしあのままならポンタが喜んで喜んで仕方ないだろう。


 「自分が16歳の時に湖のほとりに住んでたんですよ。 良くここでご飯を食べさせてもらったんですよ」

 「ハハハ、懐かしいな。 私達の家族は何度も君に命を救われている。 ……本当に何度もだ」

 「もしかして…… あの事件の後にフォルマップルによる嫌がらせをナラサージュは受けていると聞いたことがあります。 リュウ様が犠牲になったとの噂も…… 本当だったのですね……」


 あの大会に参加した多くの人が、俺とヤスザキの決闘を目撃している。

 だから知ってる人も多いのだろう。



 「リュ、リュウお兄様…… でよろしいですか?」

 

 ハミル…… 大きくなった。

 頷く。


 「ずっと、ずっと会いたかったです。 コートニーと良く話してて……ね」

 「うん。 僕はずっとお兄ちゃんに教わった素振りを続けていたんだ」


 まさか戦っているのがコートニーとは思わなかった。


 「ああ、良く戦った」


 コートニーは満足そうに頷いた。


 「それで、今日は偶然か?」

 「偶然でもあり必然でもある。 彼等は俺の標的。 知っての通り、クズ野郎ですよ」


 本当にあんなのしか居ないのかよ。

 

 「リュウ様、遅れてしまいましたが助けていただきありがとうございました」


 ラークラマさんが俺をチラ見しながら言った。


 「いえ、貴方は俺の大切な人達を守ろうとしてくれました。 だからお礼を言うのは俺の方です。 でも、次は戦って欲しくない、もし同じ目に貴方が合うなら…… 俺はリズーン国の貴方を派遣したやつを許さない」


 これは俺の脅し。

 貴方の父親だって許さんぞ……って、何で赤くなってモジモジしてるの?

 俺の周りで流行ってるな。


 「リュ、リュウ様がそこまで心配してくださるなら…… 私は貴方の言う通りにします」

 

 俺を見ては俺と目が合うと逸らすを続けるラクラーマさん、何がしたい?


 「わ、分からないがその任務にあまり首を突っ込むのは良くなさそうだな……」


 何かを察してベンゼッタさんが言った。


 「ええ、マズいことが沢山あるので深掘りは勘弁してください。 それより今度、俺の住む街まで遊びに来て下さいよ、ハミルとコートニーを連れて」

 「行きます! あの…… 何処ですか?」

 「ナラサージュのサンカルム。 いいところだよ。 結構、有名になってるから名を言えば知ってる人も多いと思うよ」


 何と言っても暗殺者まで来てしまうくらいだ。


 頷くハミル。


 

 ここでチラッと時計を見たポンタが『リュウ、そろそろ行こう』と言った。


 もうそんな時間……


 アイツ等を運ぶのには苦労しそう。

 そろそろ行くか……


 「最後に、バットさんの家の人は元気ですか?」

 「あ、ああ…… バットさんとサラーラさんは元気だ。 ……だがヤクモ爺さんは昨年の冬に亡くなった」


 マジか……

 俺は前世で爺ちゃん子だったので老人が好きだ。

 人として完成してるし、穏やかな人が多いから……

 ヤクモ爺さんも好きなタイプの爺さんだった。

 会えなくなるとは思ってなかったよ……


 「今度は必ずバットさん家に寄ろうと思います。 出来れば伝えといてもらえると嬉しいです」

 「僕が明日言ってくる!」


 コートニー……早かった。


 「私も行きます。 リュウお兄様の家にも」

 

 ハミルがベンゼッタさんを見て言った。


 

 何とか間に合った、この修羅場。

 

 羅刹種はクズだが反応速度は速い。

 本当は5人をノンストップで殺るつもりだった。

 まぁどんなに速くても、俺には通用しないさ。

 


 ーーーーー



 隊列もバラバラに逃げ帰って来た私達、喜んだのはガレットとゴルソリ。


 「情け無い、情け無いぞリヒター! お前が指揮しながら何人の仲間を失った〜!」


 8名…… その中にはナインレット隊長に…… ハルロック……


 「お前に総大将の資格などない! 俺が総大将になる! ゴルソリ! どう思う」


 何、この茶番…… ハァ、気持ち悪い男達……


 「ガレット隊長…… いえ、ガレット総大将がなるべきです!」


 マズい…… 涙が出て来た……

 ナナミル…… もう少し、本当にもう少しだけ辛抱して……


 「黙れ、ボイコットしてたやつが何を言っている? お前に向こうの状況が分かるのか? 女を抱いて待っているだけだったお前は穴の中のことなど分かるのか?」


 凄く正論です。

 あまりリヒターも好きじゃないけど、ガレットよりはマシ。

 ハルロックが殺されたのはガレットのせいだ!


 「それがどうした? 飛翔族5人の命は安くないぞ! リヒター!」

 「ウグッ…… じゃあ、責任が取れるならお前がやれ。 俺は空いた2番隊の隊長をやる」


 私はこの作戦は失敗するとこの時に思った。

 この状態であそこからドリアードを奪える?


 「いや、お前は俺の護衛をしてくれ。 第2は第3と第6に振り分ける」


 第3の犠牲者は3名、第6は4名だけど、先鋒隊の代わりを出来るのかしら?

 私とラムツェルはハルロックと同じ第3ね。


 「ふぅ、好きにしろ。 第3、中の様子を報告してくれ」


 疲れた様子のリヒター。

 私もリヒターとガレットの会話を聞いてると疲れる。


 「第3のオニールです。 穴の中には人族と猿人が待ち構えています。 上には針金が張ってあるので高くは飛べません」


 良く出て来れたものだ。

 きっと今度は出て来れないように対策されてしまうかも。


 「それで? 総大将よ、どうするんだ?」


 リヒターが皮肉った感じで言った。


 「第5が戻り次第、総攻撃を仕掛ける。 ゴルソリ、第2の振り分けをやっておけ。 それと赤目は俺の護衛にする。 打ち合わせをするから後で部屋に来い」


 !!!


 あ…… ラムツェル……

 私は…… もう生きたくない……




 部屋に戻って来た。

 

 相変わらずこの部屋の人は私1人だけ。

 それも今日で終わり。

 きっと明日からこの部屋には誰も帰って来ない…… いえ、ミーチャだけになる。


 「ううぅ…… 私達が…… な、何をしたって…… アアァ……」




 コンコン……


 会いたくない……


 コンコン……


 「俺だ、スザク…… 打ち合わせだけなら俺が同伴しても問題ないはずだ。 俺も行くよ、スザク」


 ラムツェル!


 小さな頃からいつもラムツェルは私を守ってくれた。

 当たり前のようにいつも側にいてくれるのだ……


 「あ、危ないかも知れないわ……」

 「そんなのは関係ない。 俺は君の恋人だよ、スザク」


 ラムツェルは小さな頃から私の全て。

 優しくて男らしい人。


 ……貴方が同じ境遇だったから私は生きてこれた。


 

 ーー ーー



 2階の奥まった場所にあるガレットの部屋まで2人で来た。


 ドアをノックすると『入れ』と聞こえた。


 ドアを開けて2人で入る……

 暗い部屋は書斎のような広い部屋、正面の大きな机にガレットは座っていた。


 驚いた様子でガレットが話す。


 「お前は呼んでない。 さっさと出て行け」


 押し殺したように言うガレット。

 怒りが滲んでいる。


 「スザクは僕の恋人です。 打ち合わせだけなら同席させてください」

 「ならん! 面倒くさいことは言うな! 出て行け!」


 その怒鳴り声で一瞬の静寂があった。


 その時…… 『やめて〜』っと小さくナナミルの声が聞こえたのだ!


 ラムツェルが直ぐに部屋の右側の奥にある扉を開ける。


 すると……


 そこには裸のナナミルに群がる3人の裸の男! 1人はゴルソリ!


 「うわぁああああ!!」


 っと裸の男に走ったラムツェル!

 ラムツェルは無詠唱で魔術を発射する!


 怒りの頂点のラムツェルは第1の隊員とゴルソリを勢いのまま殴る!

 私も近寄って赤い目のスキルで相手の動きを止める!

 

 この男達は許さない!!



 ズドンッと背中に衝撃があって、私は皆んなを通り越して壁にドカンッと当たった。


 一瞬、何が起きたか分からなかったけどようやく理解する。

 ガレットに後ろから蹴られたのだ。


 私が蹴られたことでラムツェルの手が止まる…… その時を飛翔族は逃さなかった。


 逆にガレットを含む4人でラムツェルを殴る蹴る、そして魔術を当てた。

 私はラムツェルを庇うように飛び込んだけど、またもやガレットに殴られて、ベッドに押し倒された。


 私は何度も馬乗りで殴られながら見る。


 喜んだような表情で私を殴るガレット。

 ベッドの端っこで縮こまって泣いているナナミル。

 裸のゴルソリが隣の部屋から持ってきた鈍器で、何度も何度も頭を殴られている私のラムツェル……


 私も裸にされた時、もうラムツェルは人形のように動いてない…… それでも手を止めない飛翔族。


 目を開けたまま人形のように無反応で蹴られているラムツェル……


 私の全てだったラムツェル……

 ごめんね、貴方に何も返すことが出来なくて……

 貴方が居ない世界なんて…… 想像出来ないよ……


 死のう……


 元々、ナナミルが酷い目にあった時に思っていたことだ……


 

 私は自分の舌を……


 ガッと口にタオルを押し込まれた!



 ガレットだけじゃない……


 4人の男が私とナナミルを弄んだ……

 

 



 

 

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