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転生 フリーダム  作者: 昨日シーサイドライン乗った
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 猿人


  

    第三章  フリーダム


 第105話  「猿人」





 お気に入りの森、ビジョンの森。


 いつものように近づくレッツ(ウサギ型魔獣)を撫ぜながら思う、この子のお母さんもお婆ちゃんもこうして撫ぜてあげたのだろうな、と。


 妖精達とも顔馴染み、でも妖精の寿命はドリアードの半分だから…… この森に居続けたら悲しいお別れも体験しなきゃいけないのかな……


 そんなドリアード、私、ミザリーが100歳を超えて第二形態の20歳前後の容姿の時に事件は起きた。


 

 人族が近くに来たのは分かっていた。

 だから空に逃げたのに……


 消えてる私をガシッと空中で捕まえた恐ろしい容姿の人族。

 

 私は人族の小屋の柱に括り付けられた……



 どうして私を括り付けているのかは分からない。

 人族の間では私達ドリアードを食すと不老不死になると言われているので、きっと食すために私を捉えたと思ったけど違うみたい……


 何人かの若者が監視役として来ている、私は姿を消して過ごす……


 

 何も分からずに括り付けられた姿でたまに水を与えられるだけの毎日、ドリアードは病気などとは無縁でも、ストレスには弱いのだ。


 それでも平静でいられたのは、この人族の若者、ロナインが居たから。

 ロナインは他の人より私の身を心配してくれる優しい青年。

 ある時からロナインだけが私の監視をするようになる。


 飛翔族達の目的もロナインに聞いた。

 ロナインはバカな仲間のせいで済まない、必ず解放するから、っと私に何度も言ってくれた。


 実際、私もバカな作戦だと思う。

 私を括りつけても、飛翔族がノマノーラに連れて帰るのは300年後、私はほぼ用無しの400歳超えのドリアードになっている。

 

 でも…… この頃からだろうか、私はロナインに姿を晒して言葉を交わすようになっていた。


 ロナインと話すのは楽しい。

 少し融通が効かないけど真面目で紳士的な青年。



 そんな楽しみがあった監禁生活も突然の終わりを告げた。

 ロナインが解放してくれたのだ。


 ロナインはミザリーを守りに必ず戻ってくると約束して別れたけど、その日々がこんな長いものと感じるとは思わなかった。


 私はロナインに惹かれていたのだ……



 次に会った時はお互いに、前の容姿とはだいぶ違っていた。

 だけどドリアードの想いはそんなので変わるほど安っぽくはないのだ。


 ショックだったのはロナインが同じ人族の人と恋に堕ちてたこと。

 私がずっと待っている間もロナインは幸せな日々を過ごしてたと思うと、少しだけロナインに意地悪をしたくなってしまう。


 それでもこれからは2人きり……


 

 そんな日々は直ぐに終わりを告げた。

 ロナインの孫が現れたから。

 それはそれで楽しいけど…… 昔と違うロナインは、若い孫達に任せたいとまで言うようになってしまった。


 そして今日、ロナインが孫達や私に話があると皆を集めた。



 「済まんな、ルーク、遠いのに。 先ずワシの考えを聞いてもらいたい。 レイモンの南のドリアードが奪われて、レミアさんの森に生えるはずのない神木が生えた。 どうじゃ、分かるか? リュウ」

 「爺さんさ、分かるに決まってるじゃん。 新しい神木が生えた!」

 「ん⁈ 勢いよく言っても答えになっとらんぞ」

 

 難しい顔をしてたルークが話す。


 「もしかして、ノマノーラにも生えてる可能性があるってこと?」

 「そうじゃ。 もしかしたらノマノーラの何処かの地に生えてる可能性もある、と思ったんじゃ」


 ノマノーラで初めて見つけたドリアードが初代として、その初代が亡くなった時にノマノーラの何処かの地にドリアードが生まれてる可能性のあるってことか。


 「もしかして爺さん……」


 ルーク…… もしかして爺さんって何?


 「ああ、そうじゃ。 帰ってドリアードを探そうと思っとる」


 マジか! ……って言うかこの爺さんの人生って凄いよな、小説が書けそうだよ。

 ちなみにノマノーラはスペルティの5倍の大きさらしい。


 「わ、私も一緒に行きます! もう1人は嫌です!」


 ミザリーは400何歳だろう? でも流石に100年近くは影響がありそう。


 「済まん、ミザリー…… ワシもこの歳じゃ、ミザリーを連れてノマノーラに渡れるとは思えんのじゃ……」


 うわぁ〜、っと泣くミザリー、でも爺さんの言いたいことも分かる。


 ハッ…… それなら!


 「爺さん、それなら俺が一緒に行ってあげよう。 もちろんレミアも来てね」


 レミアは不思議そうな顔で頷いた。


 「何故そうなる! お前は防衛を任されてる総大将になってるんだぞ!」

 「向こうでドリアードを見つければこの星の脅威は無くなる、未来にかけてね。 それに加えて俺は変な女と結婚しなくてすむ」


 卒業が迫ってる、まだレミアの人族化は遠い、人族になっても15歳、そこから学校に通う話まである。


 その間に2人は嫁が来そう。


 「最後に本音が出たな…… とにかくダメだ、お前も貴族なら覚悟を決めろ。 ……レミアさんはどう思いますか?」


 今の俺は女なら誰でもいいとは思えない。

 レミア一択。

 だけどレミアはその辺りは思いっきり寛容、たまにリュウさんに会えればいいのです、だって。


 「私もこの星で暮らしたいです。 たまに森にも帰りたいし、チッカ達ともお話しがしたいです」


 レミアは俺を見て言った。


 「リュウの置かれとる立場もある。 だが嬉しかったぞ……」


 ノマノーラでレミアと暮らしたかったな……


 「どちらにせよレミアさんだけでは負担が多いぞ。 それは俺達の母親で経験済みだから分かるだろ」


 魔力たっぷり問題……

 確かに体力のないレミアは出産自体が無理かも知れない。

 そうなるとレミアの素性を知ってる人がベストだった。

 無理な設定なので綻びもあるだろうし、レミアを尊重してくれるだろうし……

 事情を知ってるのはユーリスかミナリかの2択だけど。


 「ルークはユーリスとどうなったの?」


 一瞬、ルークの顔が曇った。


 「ユーリス姫との婚約は決まった。 だけど防衛が終わるまでは正式な婚姻はまだになる…… 4月からウチに来ることになってて…… ユキナに “別れて” と言われたよ」


 やっぱり可哀想な平民女ってことになる。


 「それでもユキナ1人では俺の子は産めないかも知れない、魔力量が違い過ぎるのだ。 だから知り合いでもあるユーリス姫はベストと思ったんだが……」



 確かにベストかも。


 平民が上級貴族と結ばれれば風当たりは強くなる。


 ユキナが第一夫人の場合、家督が絡むので必ず男の子を産むのを本人も周りも当たり前と思うだろう。


 俺の母親の例だと、1人目は大丈夫だったけど、2人目の俺で限界がきた。

 魔力の少ないユキナの1人目が女の子の場合は危険だ……

 

 でも今回のようにユーリスが第一夫人になればユキナは楽な立場の第二婦人? になれて男を産むのに執着しなくて済む。


 ユキナとユーリスは俺と言う共通の知り合いが居たので仲も良い。


 ユーリスは王族で魔力量も多く、ユキナと違って体力もあるから2人は子を産めそう。


 まっ、俺の元彼女と知り合いの子だから幸せになってほしいけど悔しさもある。



 「まぁ、その話は置いといて。 爺さん、戻るのはいつ?」

 「丁度、ノマノーラから飛翔族が来てるタイミングになると思うぞ。 リュウの卒業式が終わればワシとミザリーはビジョンの森に帰るよ。 そこからはミザリー、また2人きりじゃ」

 「ふふ、いつもと同じね」


 ん…… ミザリーは爺さんに好意を持ってる? 

 まぁいい。


 「んでルーク、自分勝手な貴族男はユキナをどうするの?」

 「必ず説得して幸せにしたいと思ってるよ。 もちろんユーリス姫もね」


 ユーリス…… デカパイ。

 ユキナ…… ムチムチデカパイ。


 「俺はサーラで知ってるけど、凄いよね」

 「何のことだ?」


 だからデカパイ。

 



 爺さんのノマノーラに関する情報。


 ノマノーラに居る種の説明。

 基本は飛翔族(羅刹種)以外は関係ない。


 赤目族  中位亜人相当でスキルは1つ。

 混血族  赤目と飛翔の混血から増えた種族。


 人間族  俺やルークと同じ。


 

 ーーーーー



 学校、最後の授業。


 「今日は是非リュウ君に覚えてほしいからスモーキーロッペンの魔術をやります」

 「先生〜、その魔術は終わってま〜す」

 「だからリュウ君に覚えてほしいって言ったでしょ」

 「先生〜、贔屓はオブラートに包んでやってくださ〜い」

 「もう卒業だからいいの。 貴方達は自習でもしてなさい。 リュウ君、練習場に行くわよ」

 「先生〜、私も行きま〜す」


 ミナリか……


 「邪魔しないでね、権利よ、権利。 先生の権利」


 そんな権利まであるのか?



 魔術の練習場まで来た。


 数人の生徒もポルカ先生に指名されて付いてきている。


 「この魔術は下級だけど色々な魔力を使うので単独で魔術を発動出来る人は少ないわ、でも貴方なら問題ないでしょ」


 複数の属性を使うのか。



 スモークロッペン


 ロッペン氏が発明した魔術。

 黒い霧を辺りに発生させる。 ……だけ。



 「この魔術は下級だから詠唱は3分前後と短いの。 学校に通った記念に詠唱を1つくらいはリュウ君も覚えてみなさい」


 まぁ、1つくらいなら覚えるか。

 俺が頷くと、ポルカ先生達が詠唱を始めた。



 ビスケインの民と隣人の……様よ……君も……さん。 ……殿、……ちゃまなんだから〜。 ……



 「……ウ君、リュウ君」


 ハッ…… 黒い霧で遠くが見えない……

 だから眠くなったのか。


 「これがスモークロッペン、発動者には見えてるけど貴方は私が見えないでしょう?」

 「え〜と、見えてるけど」


 この眼が優秀なだけだろう。


 「ふ、普通は見えないはずなの、もちろん個人差はあるかも知れないけど」


 逃げるのに最適な魔術、隠密行動もしやすくなる⁈


 「それじゃあ、詠唱をしてみて」

 「…………ビ、ビスケットを食べた猿人様はお子ちゃまなんだから〜、スモークロッペン!」

 「強引にやったって詠唱は合ってないからね! 何それ、猿人様はお子ちゃまなんだから〜って」

 「ごめんなさい、詠唱は諦めますぅ。 魔力の動きで再現するからもう一度詠唱して」


 ……こうして俺はスモークロッペンと言う魔術を再現することが出来た。



 

 そして数日後の卒業。


 簡単な式を終わらせてあっさりと卒業した俺、数人に呼び出されて告白されたけど、本人達も付き合えるとは思ってなかったようだ。


 不能の時に思いっきり女を避けてたので、女嫌いとウワサされたこともあったらしい(俺は知らない)。



 それぞれの今後。


 ミナリは下町の学舎で先生になるようだ。

 もちろん、これからも俺との友達関係は続くだろう。


 ポルカ先生は引き続き新しく入ってくる一年生に魔術を教える。


 カナリは家事手伝いだそうだ。


 サルーは実家のお惣菜屋を手伝う。



 あっという間の3年、特に世話になったポルカ先生とミナリには少し高めのネックレスをお礼にプレゼントした。



 

 そして帰ると待ち構えてたように爺さんとの別れ。


 また会えるかは分からないので、しっかり別れの言葉はかけておく。


 「爺さん、初めて会った時に失礼なこと言って悪かったね」

 「ワシの罪は本当じゃ。 許してくれたからワシも前を向けたんじゃ」


 それでも爺さんのあの時の悲痛な顔は俺は忘れられない。


 「気をつけて行って必ずドリアードを見つけてね」

 「ああ、約束するぞ、だからワシもその時まで死ねん」

 「爺さん、俺のことも忘れないでね」

 「ああ、ドムフ、なかなかワシの好きなタイプの男じゃった、ガハハ〜」


 ドムフは人に好かれるタイプだな……

 まぁ、俺とは分からないけど、ルークとはこれからも何回も会うだろう。


 

 ドムフ視点。


 こうして卒業と爺さん達との別れを済ませたリュウさんは、その日のうちにレミア姉さんと氷竜族の里に飛ぶ。


 「じゃあドムフ、俺達も行くから留守番とサートゥラン達の稽古を頼む」


 俺がサートゥラン達に剣術を教える。

 ただ、殆どの時間はリュウさんの教えてくれた基本練習になる。


 「ああ、任せてリュウさん。 気をつけて行ってね、レミア姉さん。 そして北のドリアードを必ず探してくれ」

 「ああ、必ず…… 北のドリアード、名前を聞いてもいい?」


 この前、聞いてたよね?

 俺だって覚えてるのに……


 「リュウさん、手を出してください」


 そう言ったレミア姉さんは、リュウさんの手にペンでラモーナと書いた。

  

 でも…… それはバカにしすぎでしょ。

 ほら…… リュウさんも不満顔。


 「レミアさ、それじゃ分からないでしょ。 ちゃんと北のドリアードの名前は、って書いて」


 ガクッ……



 ーーーーー


 

 途中、レミアの森に寄った。

 その理由は神木を通しての森への栄養の供給。

 ……っと言ってもこの森に少しの間すごすだけ。


 一応、いつもの場所に小屋を建てて魚を捕ったりして過ごす。

 俺が稽古中は近くでレミアが消えて妖精達とお喋りをした。


 

 夜、いつものように焚き火で魚を焼きながらレミアと話す。


 「リュウさん、卒業から逃げるように出発しましたけど何かあったのですか?」


 鈍感そうで鋭いな……


 「俺を呼び出したくて仕方ないみたいだよ、第一王子の…… 第一王子が」


 手に名前を書きたい。


 ……キャプトマン王子が居れば他の王子の要望を止めてくれるけど、そのキャプトマン王子が北のドリアード捜索に参加したいと言うので、先にラザノフの案内で氷竜族の里に向かって居なかったのだ。


 「あのことですかね……?」

 「俺もだけどルークも目立ってるからね。 レミア…… 引き伸ばしてもそのうち俺は誰かと結婚すると思う」

 「ふふ、いいですよ。 次が私ですよね」


 次が私ならいいってことかな?


 「もちろん、それ絶対。 レミアが人間になったら婚約するってキャプトマン王子には言ってあるんだ。 その王子はレミアに学校へ通わせろって言ってるけど」


 丁度、年齢的にいいし、色々な常識を覚えて友達なんかも出来る。


 「か、通いたいです!」


 学生で結婚してるやつは居なかった。

 当然レミアが卒業するまでは婚姻は無理。


 「ああ、やりたいことはみんなやろう。 でも俺の1人目の嫁、出来れば性格のいい人がいいな」


 レミアと婚約したら絶対嫉妬する。

 だって誰だってレミアとは比べられたくないのだから。


 「ふふ、ミナリさんはどうですか? 私とリュウさんに結ばれてほしい、って言ってくれたのですよ」


 ミナリか…… 全く嫌などころか良いと思えてしまう。

 明るくて元気で容姿的にも性格的にも俺好みで、俺を好いてくれている。


 里でキャプトマン王子に相談してみ〜よおっと。



 「ところで人間化はどう感じてるの?」

 

 見た目は…… 相変わらずきゃわいい。


 「ご飯の消化が早くなった気がします」


 俺が思うに消化器官などがないドリアード。

 トイレにも行ったところを知らないし、多分、女だろうけど人族の女とは違う。


 「俺がレミアを抱くことって可能?」


 思い切って聞いてみる。

 もちろん、抱く気などない。


 「ふふ、ダメですよ、リュウさん。 人族になるまで待っててくださいね」


 待つさ〜。 

 ゴキュリ…… な、生唾が…… 誰か入れた?



 その日、小屋の中で寄り添って寝た俺達、これからも一緒にいれる、っと確信したが……



 次の日、日が昇る前に朝稽古を終わらせて出発する。


 海岸沿いをレミアのスキルを使いながら飛ぶ。

 直ぐにフォルマップル国に入るが、これと言った気配は昨日の夜も含めてない。


 爺さんも生き残りがいても1人か2人と言っていたし、やっぱりもう少ないことは確実そうだ。


 「リュウさん、ミナリさんとは何処に住むのですか?」

 

 めちゃ気が早い人だな……


 「まだ何も分からない。 だいたいミナリにも何も言ってないし、ミナリ自体の気持ちとか色々あるから帰って落ち着いたらだね」

 「ふふ、私の後はミュランちゃんですね」


 な、何〜!! そんなことミュランはレミアと話してるのかよ。


 「レミア…… 僕はロリコンではありません!」

 「ふふふ、リュウさんカッコいい」


 何処がだよ! 感覚ズレてるよ、この人。


 そんな会話をしたり2人で同じ景色を見たりで氷竜族の里には夕方に着いた。



 

 早速、ゾフさんの家で打ち合わせ、キャプトマン王子も昨日着いたらしい。


 「な、なんと神々しく美しいおなごだ…… ハッ、失礼、私は氷竜族の長、ゾフと申します」


 レミアは女神、やっぱりそう思うよね⁈


 「東のドリアードのレミアと申します。 氷竜族が私達を守られることを私達は心強く思っております」

 「ありがとう。 微力ながら全力を尽くして守りましょう」


 メンツはゾフさんにゴルゾフさん、王子にラザノフと俺とレミア、おまけにラザノフが連れて来たラリィ。


 「それでラモーナの位置の特定は済んでますか? それと守り人のことを教えてください」

 

 ゴルゾフさんが答える。


 「位置は分からん。 守っているのは猿人、人族登録してない猿人で知能レベルに差がある。 頭のいい種は人族と何ら変わらない、ただ好戦的な種も多い種族だ」


 色々な種の猿人が居るのか。


 「ゴルゾフさんはどう考えてるんですか?」

 「もちろんドリアードを見つけて猿人と話し合って納得してもらい、この里にドリアードを連れて来れればベストだ」


 この里も長いトンネルがあるので守る場所としての条件には当てはまる。

 ただ村人にも被害が出ることは必死。


 「分かりました、明日の朝…… と言うより夜中に俺とラリィとレミアで捜索、あわよくば猿人に気づかれずにラモーナを連れて来ましょう」


 それで解決。


 「ああ、頼む」


 とりあえずの作戦はこうなった。

 今回はラリィを連れて来たラザノフのファインプレーだな。



 次の日の夜中、ラリィとレミアと出かける。


 俺の上にレミアが乗ってスキルで消える、翼を広げたラリィがレミアの上に乗る。


 飛んで40分くらいでラモーナが居ると思われる森の上空に到着、ここからラリィの出番。


 ラリィのソナー4回目にあっさりドリアードと思わしき影? をラリィが感じた。


 「お兄ちゃん、あっちの方向にレミアお姉ちゃんと同じ気配があっただの」

 「ありがとう、魔力はどう? 影に入る?」

 「まだ大丈夫、ラリィちゃんと飛びたいの」


 最近ラリィの飛ぶ機会が少ない。


 「後でね、レミア、近づくよ」


 と、近づこうとすると……


 「ダメです、リュウさん。 普通は人族に姿を見られたくないのがドリアード、それに妖精達まで見えてしまいます」


 俺が消えてる以上は消えてるラモーナも消えてる妖精も見える。


 「上空の高い位置で待っててください。 私が説得してきます」

 「……分かった、気をつけて」


 俺の眼には下で動いてる猿人がいるのが見えている。



 高い位置にある雲に紛れて待つこと1時間、レミアが登ってくるのが見えた。


 が、相変わらず遅い……


 レミアが後ろに回ったので話す。


 「なんだって?」


 ダメは分かってる。


 「ここが居心地が良いので動きたくないそうです」

 

 ミザリー型の動かないドリアードか……


 「俺と話すことは?」

 「消えている以上は無理だそうです。 妖精達を気にしていましたよ」


 姿を見せて話すしかないけど、それだと猿人と話が必要になるな。


 「分かった、第二プランで行こう」


 氷竜族の里に一旦戻る。




 氷竜族の里、ゾフさん家。


 「やはりダメだったか……」

 「でも位置は分かってます。 予定通り次のプランで行きましょう」


 次のプランとは俺とレミアとゴルゾフさんだけで行くプラン。

 ただ王子も行きたいとは言っていた。


 「ああ、分かった。 支度はしてある、直ぐに行こう。 ……付いてきたいなら付いて来い、だが遅れたら置いてくぞ」

 「はい、ありがとうございます」


 ん…… どっちが王子か分からんな、って感じでキャプトマン王子も付いて来ることとなった。


 だが…… 猿人は好戦的って言ってたし、ゴルゾフさんもそうだし俺の負担が多そうだ。



 歩いて出かける。


 レミアは浮遊して手を繋いで引っ張って行く。

 

 飛んで40分だと山道では結構かかりそう、氷竜族の里の周りは道など整備されてない。


 黙々と歩いて2時間、俺的には歩くのはバカらしいと思えてきた……


 「リュウ、あの男、結構根性あるな」


 チラッと後ろを見ると口で息をしてるキャプトマン王子がいる。


 「何とか遅れずに来てますね。 王子の子供に剣術を教えてるんですが子供達の運動神経はいいですよ」

 「ほぉ、それじゃ王子の遺伝かもな」


 あの男から王子にレベルアップ。


 「それより少し飛びましょう。 今のペースじゃ日が暮れてしまう」

 「ん? 俺は120はあるぞ」


 ゲンナリする体重……


 「ラザノフも同じくらいだから行けますよ、とりあえず王子から運びます」


 っと言って王子を背負って紐で結んだ。



 ちょっとだけ飛ぶ。


 

 「リュウ〜、凄え〜、なんだこの感覚は〜」


 感嘆の声を上げるキャプトマン王子、レミアと手を繋いでいるのでゆっくりと飛んでいる。


 「リュウ〜、氷竜族の里に泊まった人間は、俺が初めてらしいぞ〜、怖かった〜」


 キャラ変わってる?

 ……って言うか、俺もラリィも人間だぁ!

 


 15分ほど飛んで木の上に王子を待機させる。

 レミアも残ってもらう理由は魔獣対策。

 レミアにはリコなどの魔獣は自分の親のような態度をとる。


 ちょっと羅刹種は怖いけど、サッとゴルゾフさんを向かいに行く。



 ゴルゾフさんのところまで来てゴルゾフさんを運ぶ。

 紐を結んで出発!


 かなりの高出力で飛び上がる、流石に120キロ超。


 「おおお〜、凄えな〜この景色。 自由を感じるな〜コレ」


 空に行くと皆んな人格変わるのかな?


 「海を超えた時、どうだった?」

 「俺の命の刀まで捨てようとするくらいギリギリでした。 だけど次は回復薬を多めに待って行けば行ける気がしますね」


 ラリィを連れて行けば、荷物も食事も回復薬も持ち放題。

 連れて行こ。


 「景色なんか見てられなかったか?」

 「何日も同じ景色なんで…… でも思い出すと圧倒される景色でしたよ」

 「いいよな〜、その能力。 飛べる種は本当に羨ましいよ」


 竜族にも飛竜族があるけどゴルゾフさんは土竜と氷竜のハーフだから飛竜にはなれない。


 そしてあっという間に合流。


 丁度、昼時なので昼食にする。



 ーー ーー



 昼食後にはまた歩き出す。


 「ゴルゾフさん、前に交渉してダメだったって言ってたけど、何でダメだったんですか?」


 歩きながら話す。


 「近い位置に里があるからな。 今までトラブルが絶えなかったのさ」


 厳しそうな交渉になるな。


 「リュウ、僕のことは気にするな。 自分の身は自分で守る」


 一応、剣術の心得はあると言っていたな……


 「分かりました。 全く気にせずに行きます」


 ん…… ちょっと不満気な顔のキャプトマン王子、何がいけないの?


 「スエメルはどうだ、リュウの目から見て」


 ラザノフには聞いてるのだろう。


 「本当に楽しそうだし周りの女の人にも頼られるタイプですね。 あと運動神経がめちゃいい」


 階段下りで運動神経のいいユーリスやミナリを圧倒してた。


 「ああ、アイツが男なら俺以上だったかもな」


 流石に嬉しそう。


 「それはラザノフが命を賭けて嫌がるでしょう」

 「ワハハハ、その時は禁断の恋になるだけだ」


 いや、ラザノフだって男なら諦めるでしょう?


 

 それから数時間、キャプトマン王子が遅れ気味になった頃、ゴルゾフさんが『この辺りから気をつけろ』っと言った。


 そう言われたからかピリッとした空気になる。

 王子も遅れずに付いて来る。



 数分もかからずに猿人が俺達を見つけた。

 付かず離れずで仲間が集まるのを待っている猿人達、キィーキィーうるさくなってくる。


 消えて飛んでいるレミア、ラモーナの居た場所まではまだ遠い。


 30人以上が俺達の周りを囲んだか、っと思った時、1匹? 1人? の片目の猿人が話しかけてきた。


 「また来たかゴルゾフ。 舐めているのか!」


 ビクッとしたのは王子、でもこの状況では仕方ないか。


 「ミガックか。 前と同じだ、お前達が守っているドリアードに用がある」

 「用があろうと会える人ではない。 用とはなんだ? くだらない用事ならこの人数を相手にしてもらうことになるぞ」


 マズいな…… 王子を木の上に避難させても猿人のほうが得意の場所だしな……


 「もう直ぐノマノーラから羅刹種がドリアードを奪いにくる。 だから保護する必要がある」

 「フッ、ドリアードはもとより我等が守っている。 ソナタ等の力は必要ない!」


 まぁ、守り人だしな。

 仕方ない…… 手を挙げて発言してみる。


 「ハイハーイ、皆さんはドリアードが何処に居るかを把握してますか〜?」


 ハイテンション兄さんを演じてみる。


 「えっ、分からない? それなら守れませ〜ん。 相手はソナーでピンポイントで見つけ出して飛んで奪うからで〜す」


 王子が止めてくれという顔、どして?


 「我等が守ることに変わりはない」


 ダメだこりゃ。

 本当に人族と同じくらいの知能があるの? 


 そう思った時だった……


 小動物の気配が!


 「話を聞きましょう」


 空中に現れたドリアードが2人!

 意外と近い位置に居たのか? それでもナイス、レミア。



 近づいて来るレミアとラモーナ。



 ラモーナ  レミアのお姉さんって感じがする美しさ。 背はレミアより低いけどふくよかな感じで、リシファさんのような体型。

 やはり神々しい雰囲気で美しい。



 俺の目の前まで来て真正面で俺をガン見してるラモーナ。

 30代の女性、って感じで10代男子の俺は逮捕されたくなる。


 「貴方、名前は?」

 「……リュウ。 あ、フノウ・リュウ」


 チラッとレミアを見たラモーナ。


 「やっぱりこの人なの! レミア」


 不思議そうな顔でコクッと頷くレミア、俺もレミアもラモーナが何がいいたいか分からない。


 「ふぅ…… やっぱり。 ……良いわよ、話を聞きましょう」


 ポカーンとしてる猿人達、だけど気を取り直したミガックが俺達とドリアードを猿人(ミガックの種族)の里に招待してくれた。



 小一時間も移動して地下道を潜った先にあった猿人の里。


 小学校の校庭のような広場はご丁寧に校長先生が朝に長話をする朝礼台がある。

 久しぶりに前世を思い出すな……

 ……って言うか、何で校長先生はいつも誰かが熱中症で倒れるまで喋りたいの? 



 日が届かない地下でも明るいのは壁に生える藻が関係してるとみた。 ……俺の予想。


 ワシャワシャ集まってきた猿人、そのうち見るからに偉そうな猿人が来て話し出した。


 朝礼台に上がって喋り出す校長先生。

 ……きっと誰かが倒れるまで喋り倒すに違いない。



 「私はこの里の長のギヌリと申します。 ドリアード様、私どもの里へようこそおいで下さりました。 御ゆるりとおくつろぎください」


 この人の知能レベルは普通にありそうだ。

 ん…… お前が言うな? 

 ……人のことは言うよ、俺は。


 「そして免れぬ客のゴルゾフよ、まさか我が弟のことを忘れた訳ではあるまいな」

 「いきなり襲って来たのはジャックの方だ。 それはギヌリも分かってるだろ」

 「ふん、どうだか。 ……ミガックもゴルゾフなど連れて来るな」


 過去の因縁ありか……


 「ドリアード様は私どもが守る、それは昔から変わらぬこと。 ソナタ等は大人しく帰るが良い」

 「ギヌリ、ふざけるな。 お前達が飛んで奪いに来る羅刹種からどう守る?」

 「羅刹種は飛べる種なのか? ……問題ない。 ドリアード様に協力してもらう」


 ……そう。

 レミアとラモーナの協力が必要不可欠。


 「私が人族の前に姿を見せるのは今回だけ。 ……ふふふ、貴方が守ってくれるなら別だけど」


 俺を見て言ったラモーナ、その瞳にドキッとした……

 ドリアードとは魅力的な人だらけ。


 「っと本人が言ってるので俺が守る。 ……嫌われたな、校長」


 長話が嫌いなようですよ。


 「ムグッ、失礼な若僧、貴様は誰じゃ」

 「俺はナラサージュのリュウ。 今回の防衛の総大将を任されてる」


 未だにゾロゾロと里の中や外から集まる猿人、有効的な雰囲気はない。


 「フッ、流石にゴルゾフが連れて来る男よ、非常に失礼で傲慢だ。 まあ良い、ゴルゾフよ、話を聞いてほしいなら我等が最強の男達に勝つが良い、話はそれからだ」


 どちらにせよこうなってたと思いますよ、っと睨むキャプトマン王子に目で合図した。 ……全く意味は通じてなさそうだけど。


 でも、その証拠にゴルゾフさんは自分の持ってきた荷物から練習用の槍を取り出した。


 「ドム、ギル、パンクン、出て来い」


 ウッキィ〜っと喜び出て来た3人……

 


 ドムとギルとパンクン。


 ドムとギルは多分双子。

 サルーと比べて猿色が強い。

 170センチの背丈で運動神経が良さそう。

 両手に短めの棒を持っている。

 服装が違うので、見分けは服装でするしかない。 ……ちなみに赤服猿と黒服猿と呼ばせてもらう。


 パンクン。

 タイプの違う猿、っと言うよりゴリラに近い。

 195はある背丈とパワーのありそうなガタイ。

 パンクンは普通の長さの棒を持つ。

 ちなみにパンクンと言っても全く可愛くない。


 

 「コイツ等に勝てば良いのだな」

 「フッ、舐めるなよゴルゾフ、簡単に勝てるとでも思っておるのか?」


 思ってねぇよ……っと小さく呟いたゴルゾフさんが前に出る。



 猿人でごった返してる広場。

 ただ4人が戦うスペースは空けられている。


 

 ゴルゾフ対猿人達。


 ゴルゾフさんをして『簡単ではない』と認めるほどに強さを感じさせるドムとギルとパンクン、ウォーミングアップの動きからも相当強そう。



 試合が始まるとドムとギルは左右に、パンクンはゴルゾフさんの正面に立った。


 直ぐに左右からの攻撃が始まるが、流石ゴルゾフさん、回転の速い槍捌きで防ぐ。

 だが、正面のパンクンも中々の攻撃力、パワーでゴルゾフさんに負けてない。


 徐々に押し込まれてる⁈ ……いや、ゴルゾフさんの狙いは正面のパンクン、何発かは良いのを当てている。 ……が、何発か左右から当てられている。


 ……っと右の黒服猿を見た時に、俺は嫌なものを見てしまった。

 

 黒猿の、後ろの群衆の中!



 ジェットで近づきその男をバコーンっと殴った!


 呆気に取られる周りの群衆と戦ってるゴルゾ…… いや、全ての人。


 馬乗りのマウントポジション、どう料理するか?


 「見つけたぞ、羅刹種…… 死ね!」


 そう、俺が群衆の中に見つけたのは羅刹種(と思う)。

 是非、確定スキルを見たい。



 マウントでの1発目、ワザと大きく振りかぶって殴る!

 

 しかし、大きく振りかぶったので羅刹種も避けようとする。

 ガンッと羅刹種に当たって耳が千切れそうになる。


 『止めろ〜』っと校長の声が聞こえたがもう1発を弄ぶように羅刹種の鼻っぱしらへ!

 ガンッと当たって鼻血が吹き出る。

 羅刹種ジジイの目に恐怖が浮かぶ。


 周りが動き出しが遅い!

 3発目っと振りかぶった時、羅刹種ジジイの手が俺の顔に向けられた。


 バシッと裏拳で弾いたが、弾いた手からは魔術が空に向かって発動した。

 

 確定!


 後はひたすら殴る! っとは行かず、周りからの攻撃でめちゃくちゃな乱闘となる。



 多勢に無勢、近くのやつをひたすら殴ったけど、コイツ等は噛み付きまでしてきやがる!


 「止めんかぁぁ!!!」


 っと大音量で叫んだ校長。


 ピタッと動きを止めた猿人達……

 って言うか、俺の腕を噛みつきながら止まってるやつ……ウザい!


 ガンっと鼻を殴ってやった。


 が…… そこから始まる2回目の大乱闘!


 こりゃあ分が悪い…… っと思い空へ。

 そしてハリケーンランを発動する。


 風がない里の中に、徐々に風が流れてつむじ風となる…… が、大きくならない。


 見ると群衆の中のところどころで手を翳してる猿人が居る。

 俺の魔術が発動するのを防いでいるのだ。


 「止めなさい、フノウ・リュウ!」


 ラモーナの声……


 まっ、こんなもんだろう。

 


 

 スーッと皆んなの場所まで戻った俺、レミアが近づいて泣きべそをかく。


 全身血だらけの俺、特に噛みつかれたところからの出血が止まらない。


 ……が、レミアがゲリールをかける前にゴルゾフさんが高回復薬をくれた。

 やっぱりしっかり用意してたんだな……

 

 

 「失礼で傲慢なだけでなく、暴力的とは信じられん男だ。 ソナタ等3人は生きてこの里を抜けれんぞ!」


 顔を見れないけどキャプトマン王子の悲しみがここまで伝わる…… 凄いよ、キャプトマン王子!


 「アホか。 お前等はドリアードを守るとか言って羅刹種に協力してるじゃねぇか!」

 「ア、アホとは、我等の長にアホとはどう言うことか〜!」


 だからアホ。


 「お前等はラモーナさん……」


 血は止まってるけど、血だらけの顔は拭いてない。

 その顔をラモーナはスッと俺に近寄り、自分の袖で拭きながら『ラモーナでいいわよ』っと言った。


 レミアをチラッと見ると、分かりやすく頬っぺたを膨らませて怒ってる……

 初めてやきもち焼いてるの見た……


 「え〜と、失礼。 だからラモーナを羅刹種に渡す…… つもりなのか〜!!」


 ちょっと締まりがなくなったので、つもりなのか〜、だけ強く言ってみた。


 「羅刹種? ヒラニは人間だぞ。 ……ヒラニ、そうだよな」


 皆んながヒラニの方を向く。


 「ヒラニは気絶しておりま〜す」


 近くの猿人が応えた。


 「リュ、リュウ…… 一応、俺を守る立場にあるって、分かってる?」


 小さな声で王子が言った。


 「100パーセント気にするなって言いましたよね?」

 「そ、そこまでは言ってな……」

 「ヒラニをこんなにしおって! 我等の唯一の人族の仲間なんだぞ!」


 だから潜伏してるスパイだっちゅーの。


 「ふぅ…… ギヌリさんだっけ? 羅刹種を知ってる?」

 「そんな種族は知らん」


 随分と前に絶滅したと思われてる羅刹種、知らない人の方が多い。


 「特徴は人間と似ている、無詠唱で魔術を発動する、長寿で300年も生きる、だ。 そこのヒラニはいつからこの里に居るの?」


 飛ぶのは伏せておく、ヒラニは飛んでるところを見せてないだろうから。


 「ワシが小さな頃からだ。 その家族をお前は……!」


 考えてから怒ってくれよ。


 「じゃあヒラニはギヌリさんが小さな頃から爺さんじゃないの? そんな人間は居ないよ。 それにさっき俺に魔術を無詠唱で発動しただろ、それも羅刹種の特徴」

 「あ、え…… そ、そんな……」


 この時点から空気が少し和らいだ。


 「ドリアードを狙う羅刹種、ヒラニがラモーナを見張っていたのは明らかだ」

 「お、起きてからだ。 ヒラニが起きてから話をする。 だがソナタだけは許さん! ドム、ギル、パンクン、正式な試合でしばらく動けないくらいにコイツをやっつけろ!」


 正式な試合って言ったって、俺は刀は待ってるけど、木刀なんか待ってないって言……


 「ほらリュウ。 こんなこともあると思ってリュウの分も待ってきてたんだ」


 2本の木刀……

 やっぱりこうなると思ってたのね……



 見る限りゴルゾフさんも苦戦してた猿人3人組。

 ただ俺は多人数相手でも強いぞ!


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