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なんか王女と聖女が調子に乗ってるみたいだからわからせるby悪役令嬢

今、いろんなニュースが世間を騒がせている。


「聖女様が活躍してくれたお陰でモンスターの被害が激減したぞ!」

「王女様の政治が素晴らしいおかげで景気が良くなったぞ!」

「悪役令嬢が新しいドレスを買ったらしいぞ!」


……私は悪役令嬢のエヴィ。この街で一番悪い女よ。まあ、聖女とか王女とかが活躍してるようにみえるけれど、彼女たちは私の妹みたいなものだから実質私の手柄ってわけ。当然よね。ちょっとお茶会でも開いてそのあたりちゃんと確認しておこうかしら。彼女たちが勘違いしたら困るしね。


―――――


お城の会議室の扉が突然開かれたかと思うと、そこに悪役令嬢エヴィが立っていた。

大きな声が響き渡った。

「というわけでお茶会するわよ!」


中で会議をしていた聖女と王女と大臣たちが驚いてエヴィの方を見る


エヴィは再度言う。

「今日の午後3時に私のうちの庭でお茶会だから来てね!」


一瞬の静けさの後、王女マリアはため息をついてから答える。

「エヴィさん、今は大事な会議中です」

左手にはなぜかピコピコハンマーが持たれている。


その向かいに座っていた聖女ハリィは机の上のクッキーをそそくさと口に入れた。

「ふっひーはもうなひは。はふへんはっははへ(クッキーはもう無いわ。残念だったわね!)」


エヴィはむすっとした。

「あなた達、なんか勘違いしてるんじゃないの!マリアさん、私が皇太子に色目使ってあなたに婚約破棄するように仕向けたから、冷めかけた愛が再び燃え上がったんですのよ!?」


王女マリアがすかさず反論する。

「エヴィさんが殿下と結婚して王女になりたかっただけでしょう!私は王妃教育を受けまくったエリートよ!もともと政略結婚なんだから愛があろうとなかろうと関係無いわ!」


エヴィは続いて聖女ハリィに顔を向ける。

「そしてハリィさん!私はあなたが邪魔だったからパーティから追放したけど、そのおかげで大魔導師様に拾ってもらえて能力が開花して今があるんですのよね!」


聖女ハリィはうなだれながらつぶやく。

「くっ、私を追放した後、あなた達のパーティが魔王を倒したから何も反論できない(涙)」



「おーほっほっほっほ!あなた達がこの平和な世で活躍できるのは言ってみれば私のおかげなのよ。だからあなた達は私の誘いを断れないの。今日の3時、お茶会するから。来てね!」



「いや、ですから私達仕事が忙しいので無理です」

「王女様と同意見です」



「ダメ!私が来てって言ったら来るの!来ないとやだやだ!」



その時、横にいた大臣がドスの効いた声で怒鳴りつけた。

「うるせぇ!今大事な会議中だっつってんだろが!お嬢様はとっとと返ってダンスでも踊ってな!」


「ううう、うえーーーーーん!ばかばかっ!あんたたちなんかもう知らない!」

エヴィは泣きながら会議室を後にした。

会議室の一同はやれやれといった顔をした後、気を取り直して会議を再開した。

もちろん、本日のお茶会は不成立である。













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