違う人 違わない人
「僕って普通じゃないのかな」
「君は変わり者だよ」
「じゃ、死のうかな」
「いいんじゃない?君は将来、社会のお荷物になる素質を持っている。誰が決めたかって?別に僕一人で決めたわけじゃないのさ。ほら、鏡を見てくれ」
「なるほど……。結構ひどいな……病気かな?」
「思い当たる症状は?」
「食事の後はすぐに吐きたくなる。腹が痛い。息が苦しい。生きるために飯食って呼吸するの、面倒臭いんだよな。いっそのこと、ずっと寝ていられればいいのに……。楽に死なせてくれよ」
「思い残すことは?」
「全てが憎い。笑顔で生きてる人、うざい。この想いは死後の世界に持って行こう」
「わかった。じゃあな……」