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なろうで長文タイトルが多い理由〜目を引くタイトルっていうのはなによりも大事らしいよ〜

 さて、前回はポイントの大切さを書きました。僕は2作続けて底辺だったわけですが、2作目を打ち切ったあたりでどうやったらポイントを取れるかを考え始めたのです。底辺なりに。


 もちろんテンプレを書けという話になるわけですが、テンプレ書いても天ぷらになるしどうしよう、って感じなわけです。なのでとりあえず異世界転生はやめて、現地主人公ものでそれっぽいテンプレもの書けないかな、と思い始めたのでした。


 さてその頃のなろうはまだ異世界転生ジャンルと他のジャンルが区分けされていなかったので、ランキングは異世界転生一強だった記憶があります。しかし異世界もの書くには筆力が足りない……。なのでとりあえず今回は筆力を高める練習のつもりで書こうと思い立ったのです。


 まず前回の反省点から、設定をそれっぽいテンプレにしてもストーリーがまるでダメだったら意味がないことを学んだので、ストーリーもテンプレに近づけることにしました。


 とりあえず最初に何か大きな出来事を起こして、主人公がそれを解決する。ここまでを1話にしようと思いました。


 そんでもってその1話の中で主人公の強さ、もしくは隠された力みたいなものが描写できればなお良しって事で書き始めるんですが、なかなかこれが難しい。そんなに纏められねえよ。


 世界観の設定とか、スキルの説明とか喋らせてると話が冗長になってしまう。とそこで僕は気付きました。


「いやこれ別に説明する必要なくね」


 そう、そんなもの1話で説明する必要がなかったのです。これは作者あるあるだと思うのですが、自分の考えた最強の世界観を説明したくなってしまい、1話から話してしまう症候群。気持ちはわかりますがこんなものが許されるのは、指輪物語とスターウォーズくらいですよ。


 素人の僕が考えた設定なんてたいして読者の方は興味ないわけです。そんなことよりストーリー進めろと。いつまで設定語ってんだ、お前は打ち切り漫画の最終話3話前かと。


 まぁ他にも1話トラップとして、いきなり複数キャラが出てきて、内輪ノリっぽい会話をしてしまうというのもあります。これ自分で書いているときは最高に楽しいんですが、客観的に見て全然面白くないんですよね。まぁ作者はキャラの設定とか性格知ってますから当然なんですけど。


 複数キャラの罠としては、主人公が誰だかわからないっていうのもあるでしょう。1話目からいろんなキャラにスポットライト当てすぎて、「え?どいつ主人公?」みたいな事になってしまう罠。読者は主人公の活躍がみたいのであって、誰が主人公がわからないとダメですよね。ちなみに漫画では複数主人公があったりしますが、それは漫画として絵があるからです。小説でそれをするなら相当な実力が必要でしょう。



 とまぁ、様々な1話トラップをあげました。書いていて自分にもチクチク刺さっていますが仕方ない。作者あるあるだから。


 というわけでなるべく1話で主人公が活躍する話を書こうと思い書き始めました。ちなみにこの時ストーリー展開はテンプレにのっとってやろうとは思ったんですが、ストーリー自体は元々やりたいと思っていた話を好き勝手にやろうと思っていました。


 そうして出来たのが『隠れ無双〜チートですか?いいえ実力です〜」なのです。


 タイトルを挙げましたが、実は最初からこのタイトルだったわけではありません。もはや最初のタイトルは忘れてしまいましたが途中でこのタイトルにしたのです。


 このタイトルというものは、なろうにとっては恐らく最も重要と言えるでしょう。僕自身も最初はあまり深く考えていませんでしたが、書籍化作家でもない限り、新作の小説を見つけるには新着小説から読者の方が見つけるしかありません。それを見つけてくださるのが、いわゆる新着小説を掘るスコッパーと言われるなろう界の神々です。


 さてそのスコッパーですが、彼らも時間は有限。スコップするにしても無駄掘りはしたくない。ということはある程度効率化した検索方法が各々に確立されているはずです。


 その検索方法でも恐らく上位にあるのが、タイトルとあらすじでのふるい分け、でしょう。


「なぜなろうでは長文タイトルが多いのか?」


 その答えがここにあります。

 言ってしまえば市販のラノベはタイトルがあって「絵」があります。この絵が重要なんですね。ラノベは絵がある分視覚に訴えかけ、面白そうだな、この子可愛いな、とか思って買われる可能性が高いわけです。


 一方なろうでは挿絵をつけることもできますがそれはあくまでクリックされてからの話。クリックする前にはタイトルとあらすじで判断するしかありません。

 つまりタイトルとあらすじで興味を惹かれなければクリックすらされないのです。クリックされなければ物語も読まれない、ブクマなんてありえません。


「俺の小説、中身は誰よりも面白いのに! あんな長文タイトルなんかしたくない!」


 そうは言っても見てもらえないと仕方ないので、タイトル変えるのが嫌ならあらすじでフォローするしかないです。まぁ他にはちゃんと書ききって完結させると評価されて一気にランキングに入れたりもしますが、とても長い道のりです。

 手っ取り早いのはタイトルをなろうライズしましょう。


 さて、そういうわけで僕自身も途中でタイトルあらすじの重要性に気付きまして、さてどうしようと。僕は特に相談する作家仲間など皆無なぼっち作家なので、匿名掲示板で聞いてみようと思いました。


 んでもって、設定やらストーリーやらを掲示板の住人に話してみると、いろんな候補が帰ってきまして、なるほどタイトルはそう決めるのか、と感心しました。そのときは確か〜無双みたいなのが流行ってたのでタイトルはそうしました。


 ちなみにその掲示板では一回だけ隠れ無双を晒した事があります。もうボコボコにダメ出しされましたがその時の教えは今も僕に残っています。あのダメ出しがなければ今の僕はいないと断言できます。あの人たちまだあの掲示板にいるのかな……。


 あらすじの方は何回かアクセス数とにらめっこしながら書いてたりしましたが、今見ると少し冗長ですね。あらすじのまとめとかいうわけわからんものも書いていますし。


 まぁけど頑張ったおかげでアクセス数が伸びるのを確認できて、僕はタイトルの強さを知りました。

 隠れ無双のストーリーは、記憶なくした主人公とヒロインが自身の記憶を取り戻していく中で、記憶をなくした経緯と世界を揺るがす事件に巻き込まれていく。こんな感じです。


 探り探り書いていき、徐々にブクマも増えていきました。そんでもってある日、ポイントが偶然一気に入り、日刊のハイファンタジーの下位に入ったのです。


 初めてのランキング入りです、というわけで続く。


2018年9月29日追記。

この話を投稿した後にタイトル「なろう作家の備忘録」を「なろう作家の備忘録〜日刊ランキングに載る方法〜」に変えてみました。

するとその次の投稿ではpv数は五倍に跳ね上がりました。こういうところでもタイトルの重要性は伺えますね。やはりみて欲しい客層が思わずクリックしてしまうようなタイトルが好ましいです。難しいですなぁ。

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