お母さん
ファンタジーなので現実の事とは全く持って関係ないのでご了承ください。
引き続きお楽しみ下さい。
私は神崎 瑠那
歳は13 性別♀
私はこの街に産まれ育ってきた。
生まれた時から見慣れている景色なので
特に疑問は持たなかったけど
私が小さい頃お母さんに本を読んでもらって
昔の人達はこんな所よりももっと
広い世界で生きて来たことを知った。
私はもっと大きな広いところで暮らしたい。
昔の人々のように...
お母さんは2年前に亡くなった。
原因不明の流行りの病だ。
ここ近年増加していた。
何やら政府の人々は知っているらしいけど...
昔の人々はこの病気を破傷風
といっていたそうなんだって。
『土壌中に棲息する嫌気性の破傷風菌
(Clostridium Tetani) が、傷口から
体内に侵入することで感染を起こす。
破傷風菌は、芽胞として自然界の
土壌中に遍く常在している。
多くは自分で気づかない程度の
小さな切り傷から感染している。』
とだけ書いたはり紙をはっただけで
治療法等は何も書いていなかった。
破傷風の死亡率は50%であり、
成人でも15〜60%、新生児に至っては
80〜90%と高率である。
お母さんは最初は肩がこってる程度
だったけど、いつの間にか
背中の筋肉が硬直し、
激烈な全身性の痙攣発作や、
脊椎骨折などを患い、呼吸困難になって
そのまま...
今でも忘れない光景だった。
政府の人々は最近になって事実を
明かした。
それは、昔の人々は破傷風を
ワクチン?という薬で予防したり
することが出来たらしい。
私は、もっと早く政府がそれを
公表して、ワクチン?っていう名の
薬を出してくれたらお母さんも助かったのに
他の人々も大勢助かったのに...
なぜ今頃になって公表されたのだろう。
それは、世間には公表されていないが
公表出来なかった理由があるのだ。
かつての日本の知識などは昔の
大地震によって全て海の底に
眠ってしまっていたのだ。
他の病状等の治療法やなんの病気かは
大体分かってきたのに破傷風だけは
見つかってなかったのだ。
何故見つかってなかったのは不明だが
それは、市民にとって知らない事だから
市民達は、「自分たちの食料が減るから」と
「政府の人々が何も教えなかった」のだと
言いたいように言っている。
実際勘違いなのだが今は都市の人口増加により
食べ物を満足いくまで食べれないその
状況下に居るのでそう思うのは当然だろう。
誤字・脱字等は教えていただけるとうれしいです。
読んでくださってありがとうございます。