交通事故の裏側
ひろしとひろことおばけの物語 作者 けばお
これは、ある中学校の男子生徒「ひろし」と女子生徒「ひろこ」が夏休みに体験したおばけとの奇妙な物語である。
*少々文章が読みにくいかもしれませんが、随時改良していくので、ご了承下さい。
第7話のあらすじ
ひろしとひろこはひろしのお父さんに会いに行き相談してみたが、おそらくピヒチキだと思われる大きな雲を見たことがあるだけでおばけについて詳しいことは知らなかったようだ。そうしている間にピヒチキの次の策が講じられてしまい、悲惨な事故のせいでまた死者が出てしまった。このままではピヒチキによってどんどん死者が出そうだ・・・・・・・
第8話 交通事故の裏側
「ピーポーピーポー」「ウーーーーーー」また殺人事件の時と同じ様に救急車とパトカーのサイレンが鳴り響いている。
交通事故が起きた現場には壁に激突し大きく破壊された一台の車と乗車していた人が救急隊員によって運び出されていた。
その傍らで警察官が話し合っている様だ。
「また派手に事故を起こしたもんだねー。運転手以外全員死亡はなかなか悲惨だよ。」
「そうですよねー。車も大きく破壊されているみたいで、おそらく脇見運転でもしていたんでしょうねー。」
「そう考えるのが当然だと思うよ。でも、さっき入った情報によると運転手は全くの無傷だったらしい。」
「無傷ですか?!それはすごいですね。やっぱり運転手だから状況がよく分かっていたんでしょうかねー。」
「そう考えるのが普通だと思うけど、いつもの交通事故だと運転手だけ余裕で助かるっていうのは少し考えにくいかな。」
そう思った警察は運転手に話を聞いてみることにした。
「運転していたのはあなたですね。事故直後に事情聴取するのは少し答えにくいと思うけど少し質問させてもらうよ。あなたの今の身体状況なんだけれども、全くの無傷っていうのが少し引っかかってしまって、事故が起こった時に必死に身を守ったりしてみたってことですか?」
「いや、特に何もしてない。ただ、なんか運転している時に一瞬意識を失った様な感じがして、そして気がついたら事故が起こった後の車の中にいました。なんか別の世界にいた様な感じもするけど・・・・はっきりは思い出せないです。」
「別の世界?おそらく意識が失っていたせいで気が少しおかしくなっていたんじゃないでしょうか。まあ、一応今はこれくらいの質問で終わりますが、今後また事情聴取する可能性があるかもしれないのでその時はまたよろしくお願いします。」交通事故の引き金となった人間はおばけの世界を少しかすった様に頭の中に残っていた様だが、はっきりは分からなかったようだ。
その頃、おばけの世界ではまた再びピヒチキとヅルキヌが話をしていた。
「またよくやったぞ。再び人間界をパニックに陥れることに成功した。ターゲットとなった人間も俺たちに全く気づいてないようだ。このまま計画をどんどん進めていくぞ。」
「ありがとうございます。うまく運転手本人が事故を起こしたように見せかけることができて良かったです。」
(ここでヅルキヌが人間界に異変を起こす仕組みを説明しておきます。
今回の交通事故を例にすると、まずヅルキヌはターゲットとなる人間をおばけの世界に連れ出す必要があります。ここでポイントとなるのは時間の経過です。もし、ヅルキヌが人間を連れ出そうとしている間も時間が進んでいるとしたら、ヅルキヌは相当急がないと人間を連れ出せないことになります。だから、ヅルキヌが人間を連れ出そうとした瞬間に人間界の時間の経過がストップすることになります。そして、おばけの世界から帰ってきたヅルキヌが変身し、人間界に異変を起こすと決めたと瞬間にまた時間の経過がスタートすることになります。これがおばけが持っている人間界の時間の経過をストップさせる能力です。
作者もこのおばけの能力を真似して話の途中で説明を入れてみました。)
「そうだな。慣れてきているようで安心したよ。お前が怖くなって計画を実行しないようになったらどうしようかと思ったよ。今回の計画は本当に完璧だった。なんの怪しい痕跡も残っていない。ただ、運転手が無傷なのは少し誤算だったがな。人間もそこを怪しんでいるようだ。だからと言って無理やり傷を負わせるわけにはいかないからしょうがない。」
「そうですね。バレるとしたらそこですね。」
「まぁ、おばけの世界のことをしっかりと話せる人間が現れない限りは大丈夫だろう。」
また、ヅルキヌとピヒチキは計画の成功を祝福していた。
ただ、今回は人間界の様子が少し違っていた。それは、人間がおばけの存在を少し信じ始めたのだ。なぜなら、運転手がおばけの世界のことを思い出し始めたからだ。これはピヒチキにとって少し痛手となるかもしれない。
次回、ついに、人間がおばけの世界を認知し、起死回生となるか?!