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おばけの世界の全貌

ひろしとひろことおばけの物語  作者 けばお


 これは、ある中学校の男子生徒「ひろし」と女子生徒「ひろこ」が夏休みに体験したおばけとの奇妙な物語である。

*少々文章が読みにくいかもしれませんが、随時改良していくので、ご了承下さい。


第1話のあらすじ

 平穏な中学校生活を送っていたひろしとひろこ。ある日、2人は、いつもひろしがお墓詣りをしているお墓の辺りで、ひろしが妙な違和感を感じ、それが何なのかを確かめようと、2人はお墓の中を歩いていた。すると、突然お墓の中で隠れていたおばけが2人を誘拐し、おばけの世界に連れて行ってしまった・・・・・・


登場キャラクター紹介

・おばけの王様、ピヒチキ・・・おばけの世界の王様。体長はヅルキヌなどの通常のおばけが1m程であり、その何倍も大きく10m程度である。ひろしとひろこをおばけの世界を発展させるために連れてこさせた恐ろしいおばけである。常におばけの世界に住むおばけたちを見張っており、おばけたちはいつも恐怖に怯えながら生活している。ちなみに好物はリンゴであり、人間界からヅルキヌが持ってきたときから気に入っている。また、常にマスクを付けており、これもヅルキヌが人間界から持ってきたものである。また、他のおばけたちも同じようにリンゴが好物でマスクをいつもつけている。恐怖に怯えているとはいえ、同じおばけなので趣味などは似ている(ほぼ同じ)である。



 第2話 おばけの世界の全貌

 ひろしとひろこは見知らぬおばけに連れられておばけの世界を歩いていた。

 「ここはどこなんだよ。」とひろしがおばけに言った。

すると、おばけは、「いずれ分かるよ。」と言った。


 しばらく、歩くと、何やら城のようなものが見えてきた。

「あれは何だよ?」とひろしが言った。

「おばけの王様、ピヒチキが住むお城だよ。」とおばけが言った。

「そんなところに連れて行ってどうする気だ!」とひろしが怒鳴った。おばけの王様の名前は、ピヒチキと言うらしい。

「まあ、そう躍起になるではない。着いたら、王様がちゃんと説明するから。」とおばけが冷静に返答した。

 そして、城の中に入り、城の上に続く長い階段を登った。登り終えると大きな入口の前に着いた。

 「ここが王様のいる部屋だ。言葉遣いに気を付けろよ。」とおばけが2人に忠告した。

「なんでそんなこと言われなきゃいけねーんだよ。」と2人は思ったが、仕方なく部屋に入った。

 

 部屋の中に入ると、大きなおばけが椅子に座って、2人を見ていた。

 そして、大きなおばけがしゃべり始めた。

 「cio;hinvn、ヅルキヌ。」

2人を連れてきたおばけの名前は、ヅルキヌというらしい。ヅルキヌは、そういわれるとお辞儀をし、どこかに行ってしまった。また、おばけ同士では、おばけの言語を使うことが分かった。

「お前の夢はなんだ?」

ピヒチキはひろしに尋ねた。

「え、えっと、サッカー選手かな。」

「ま、ま、まあいい。よくここまで来てくれたな。人間がおばけの世界に来るのは、お前たちが初めてだ。お前たちには、このおばけの世界を発展させるために来てもらった。」

 2人は、おばけの態度はやや高圧的だと感じ、こんなおばけには、関わりたくないし、早く帰りたいと思った。

「そんなのいやだから、早く帰らせてくれ。まだ大人じゃいし、おばけの世界なんてなおさら知らないのに、そんなの絶対に無理だ。」とひろしは言い返した。

「まあ、落ち着いてくれ。とにかくお前たちの力が必要なんだ。とりあえず、おばけの世界を理解してもらうために、いろんなところに案内するからついてきてくれ。」とおばけは言った。

 2人は、おばけがどうしてもついてきてほしそうだったので、仕方なくついていくことにした。

「それじゃあ、仕方ないから、案内してくれ。」とひろしは言った。

「ありがとう。それじゃあ、まずは、おばけの世界の仕組みについて説明する。おばけの世界は、あなた達人間の世界を模倣して作られている。たまに、おばけが人間の世界に行き、いろんな物や知恵を盗んでいる。。」

そういえば、さっきのおばけの王様とのやりとりは、どこか人間の上下関係に似ているなと2人は思った。でも、現代では、ありえなさそうだとも思った。

「人間の世界を模倣している?!余計にわけが分からないよ。なんで、そんなことしているんだ。」とひろしが言った。

「それは、人間の世界が著しく発展しているなと思ったからだ。」とおばけの王様は言った。

2人は、おばけのそんな態度に少し嬉しくなったが、それでもおばけが何を考えているのかよく分からなかったので、少し不安だった。

「とにかくおばけの世界を案内するから着いてきてくれ。」とおばけの王様に言われ、2人は、仕方なくついていくことにした。


王様の後ろに着いて、2人は、おばけの村の中を歩いていた。

すると、2人は、あることに気が付いた。

「なんで、おばけはみんなマスクを付けているんだ?風邪ひいてるのか?」とひろしは尋ねた。

「それは、さっきのおばけのヅルキヌが人間界に行ったときに、人間がマスクをつけているのを見て、かっこいいと思い、自分も付けたいと思って、おばけの世界に持って帰ってきたんだ。そしたら、それを見た他のおばけたちも同じようにつけたいと思うようになって、付け始めたんだ。」とおばけの王様は返答した。

「へー。そうなんだ。とういうことは、あのマスクは全部人間界から持って帰ってきたものなのか?」とひろしは尋ねた。ちなみに、マスクを人間界から持って帰ってきたという話は、実際におばけの手によっておばけの世界に連れてこられた2人にとっては、なんら疑う余地のないことだった。

「実は、そうじゃないんだ。これは、信じがたい話かもしれないけど、おばけの特殊能力で、一度人間界からおばけの世界に持ち込まれたものは、自由に複製できるんだ。ただ、物に限るよ。あなた達人間は複製できない。」とおばけの王様は返答した。

まじかよ。おばけすげー。」と2人は、心の中で思った。

そういわれれば、おばけの住んでいる家などもどこか人間の住んでいる家と似ていた。ただ、さすがに、家は、おばけの世界に持ち込めなかったのか、なんとなくぎこちなかった。


そして、2人は、ある家の前に着いた。

「あなた達2人は、とりあえず、この家に住んでもらう。この家は、さっきのおばけのヅルキヌの家だ。あいつにいろいろと世話をしてもらってくれ。くれぐれも逃げ出そうとか考えないようにしてくれよ。」とおばけの王様は言った。

「住むってどういうことだよ!人間界にはまだ帰れないのかよ。早く帰らないと、いろいろとやることがあるのに。」とひろしは少し怒った。

「まだ君たちを人間界に返すわけにはいかない。さっきも説明したようにあなた達には、このおばけの世界の発展に寄与してもらうことになっている。あと、時間についても、心配することはない。おばけは、生きているようで死んでいるような存在だから、時間は、おばけの世界には、存在しない。たとえ、人間がおばけの世界に来たとしても、人間もおばけと同じように、時間が経つことはないし、年をとることもない。」とおばけの王様は冷静に返答した。

2人は、おばけの世界のすさまじさに何一つ言葉が出なかった。

「ヅルキヌ!vjdbdfivhfjewojw!」とおばけの王様がおばけ語で叫ぶと、さっきのおばけがやってきた。

「d;ichdc:idjje。じゃあ、中に入って。」とおばけのヅルキヌは言った。

2人は、聞いたことのないおばけ語に戸惑いを隠せなかったが、渋々おばけの家に住むことを決意したのであった。


*おばけ語については、ご面倒をお掛けいたしますが、何を言っているのか自分で頑張って推測してください。

*おばけの世界の設定

・お化け同士で使うおばけ語がある。(それぞれのおばけに、奇妙な名前もついている。)

・おばけの世界は、人間界を模倣して作られている。(マスクなど、簡単に人間界からおばけの世界に持って帰れるものは、おばけの特殊能力により、複製して使用されるが、家などのどうしても持って帰れないものは、何とか目で覚えて、自力で再現している。)

・おばけの世界には、時間という概念が存在せず、おばけは永遠に生き続け、おばけの世界にやってきた人間などは、時間が止まる。(これを、おばけの世界の哲学と呼ぶ。)

・おばけの街の建物はパナンタというヅルキヌのお父さんが建築した。





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