拠点
ジャイアントスパイダーの姿はさほど時間を置かずに見つかった。ゴブリンの死体を漁っていたクモにサーシャが迫る。
左右に細かくステップを踏んで牽制しながら攻撃の機会を狙いながら、だ。
だがクモも速い。サーシャの速さにも完全に反応しているようだ。一気に距離を詰めて来た。
だがクモの攻撃は空振りに終わっていた。
ジャンプしてクモの突進をかわし宙を舞う。あっという間にクモを包囲する形になった。
だがクモには感情などない。カティアの構えた盾に連続して攻撃を加えてくる。
カティアに攻撃が集中している間に横合いからオレが突っ込み、日本刀で薙いで脚1本を斬り飛ばしてやった。
反対側でもサーシャが脚を1本切断してる様子が見えていた。目に見えてクモの速度が落ちる。
追撃はラクエルとサビーネだ。
脚が再び1本減り、胴体に大穴が開いた。それでも動きが止まらない。
移動しようとするクモにカティアが盾を押し付けて壁際に誘導していく。
壁と盾で挟んで動けなくなった所で再びサビーネが突撃槍で胴体を串刺しにした。
それでも残った脚が攻撃しようと動き出そうとしている。
だがカティアが先に動いていた。
盾からメイスを引き抜くとクモの頭を一撃で粉砕していた。
魔石を回収しながら周囲を見渡す。ゴブリンの死体もあった訳だがどこから来ているのかが気になった。
「サーシャ、このクモとゴブリンの死体だが匂いは追えるか?」
「あ、はい。大丈夫です」
「クモは別の坑道からここに入り込んできていた、そういう解釈でいいのか?」
「間違いないです」
となるとこの奥の方からゴブリンが来ていたってことになるのか。
「ではゴブリンの匂いを追ってくれ」
「は、はい」
ゴブリンがどこから来ているのか。この先に魔法陣があるのかも知れない。
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一本道は続く。途中でゴブリン2匹がサビーネに踏み潰された以外は何事もなく進んでいった。
だが異変は突然だった。サーシャが念話で警告を飛ばす。
(匂いが途絶えました!)
(・・・どこだ?)
(少し戻ります)
慌ててUターンだ。途中でおかしな場所はなかったように思うが。
ゴブリンは確かに神出鬼没な存在だ。だからといって何もない場所から沸いて出てくることはない。
召喚する魔法陣らしきものも当然なかった。
サーシャが駆ける速度を緩めて坑道の壁を探り始めた。
「この辺りの壁に先程のゴブリンの匂いがあります」
「そうか」
パッと見ただけでは何の変哲もない岩盤だ。
「あ、上に小さな凹み、そこから風がきてるねー」
ラクエルが異変を見付けたようだ。さすがに駆けながらでは見つからなかったのだろう。
「んっと、今、抜けたよー」
「通れそうか?」
「サーシャちゃんならなんとか。あたしだと無理ー」
なるほど。
それだけの穴であれば、ゴブリンやアリ、ヘビならば通れるだろう。
「何か見えるか?」
「坑道。ちょっとだけ明るいのは光る苔だねー」
向こう側に行くには転移するのが面倒がなくていい。転移座標はラクエルと【感覚同調】を強めたら知覚できるだろう。
「向こう側に行くなら穴を掘っちゃうけどー?」
えっ。
ああ、そうか。地精ノームの力でどうにかできそうだものな。
「いや、穴を繋げて強力な魔物を呼び込む事になるかもしれない。それはやめておこう」
念のため壁に手を当てて【ダンジョンポイント】を念じておく。
続けてラクエルの肩に手を置いて【感覚同調】を強めた。
風精シルフを通じてラクエルが見ている光景がオレにも感じられる。方向と距離も知覚できた。
「集まってくれ、跳ぶぞ」
サーシャ達が集まった所で【転移跳躍】した。
岩盤をほんの数mを隔てただけなのだが、坑道の雰囲気が違っていた。
ドワーフ達が使っているのであればある程度は整備されているだろうが、そういった気配がまるでない。
坑道を掘り進むのに使ったであろう補強材がいくつか見える。
石塊を積んだり木材で支えたりして坑道の崩落を防いでいる筈なのだが、それらはいずれも役に立っていそうにない。
それにここは光苔の生育がいいようだ。ぼんやりとだが、先程の洞窟よりかなり先まで見通せる。
こちら側の地面にも手を当てて【ダンジョンポイント】を念じておく。
「サーシャ、匂いで何か分かるか?」
「微かですけど色んな魔物の匂いが残ってます。地面の匂いで一番濃い匂いはゴブリンです」
ふむ。
間違いなく手付かずの坑道だ。チャレンジするのに不足はなかろう。
このまま進みたい所だが腹時計が警告を発している。今日はここまでにしておくか。
「今日はここまでにしておく。ラクラバルに跳ぶぞ」
サーシャ達が集まるのを待ってラクラバルへと跳んだ。
この先は明日以降のお楽しみとしておこう。
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ラクラバルを長期間拠点にして冒険を進めることは当初から念頭にはあった。
前作でこの周辺をプレイしてた経験が多いことが最大の理由ではあるのだが、実際に町と大トンネルの状況を確認してみた結果、好ましい状況はちゃんと揃っていた。
大トンネルでは少なくともバグベアとコンスタントに戦える。冒険者ギルドで確認したが、トンネル内部で確認できている魔法陣は10数個あるってのも魅力である。
特別な事情でもない限り魔法陣撤去の依頼はないのがやや不満ではあるが。
あとは依頼に選択肢が多い事も好ましい。
そしてもう1つの事情がホールティとの兼ね合いだ。
あちらはでも冒険者や傭兵を大規模に募っている。冒険者に限っても魔石の買取り額で実入りが良くなるホールティは魅力的だろう。
それに引っ張られる形で様々な物資が値上がりしていた。トンネルで得たドロップアイテムも高値で売れることだろう。
食料を始めとした物資は値上がりしていたが、宿代は値下がりしている傾向にある。
オレの目から見たらラクラバルは十分に人が多いようなのだが、これでも減っているのだとか。
簡単に言ってしまえば冒険者はどこへ行っても売り手市場な訳だ。
そういった状況を生んだ発端はオレにある。何やら世界を動かしたような錯覚を覚える。
だから宿は長期滞在ができる所にした。ロングステイするのに十分な資金もあったので、一番いい宿を冒険者ギルドで教えて貰っている。
若干の難があるそうだが滞在するにはオススメだと聞いていた。
宿の立地は広場からやや離れてはいたものの、騒がしい町の中にあって静かな環境にあった。
外観はシンプルながら立派だ。中も重厚な造りである。素朴ながら岩の持つ力を感じさせる建物だった。
これは間違いなくドワーフの石工が関わっている仕事だ。
だが受付カウンターで佇む人影はさらに重厚な雰囲気を周囲に発散していた。
獣人族の年配の男女だ。どちらも体格が半端ない。
2人ともカティアより大きいみたいだ。
「あの、長期宿泊が出来ると聞きましたが部屋は空いてますか?」
受け応えてくれたのは獣人族の女だった。近くで見ると隣にいる獣人族の男よりデカい。
だがこの雰囲気は知っているものだった。カティアと同じく虎人族だろう。
もう1人の獣人族の男の雰囲気にも覚えがある。熊人族に間違いあるまい。
「あんたらは5人?」
「ええ、まあ」
「6人部屋になるけどいいのかい?」
「それでお願いします」
「滞在は30日単位だけで前払い。金貨8枚だけど大丈夫かね?」
むう。微妙に高い気もするがどうだろうか。
だがこの宿の雰囲気は何か期待が持てる。そうオレの勘が囁いていた。
「はい」
「飯は朝夕ともないからどこか外で食うか屋台で買い込んで部屋で食うことになるよ」
「そうですか」
「まあこの町じゃ1日中どこかで食う所はあるから困らないさ」
前作でも不夜城と言っていい位だったからなあ。
そういった所もこの町のいい所だ。
「この宿の真裏は公衆浴場になってるけどウチの宿泊客はいつでも無料で入浴できるよ」
「え?!」
「真昼に掃除してる間は入浴できないから気をつけな」
それはイイ。
てかここは温泉宿か。ちょっと興味がある。
「なんだって浴場が入り放題なんですか?」
「温泉を引き込んでいてね。設備もドワーフに造って貰ったんでしっかりしたもんだよ」
温泉だと?前作じゃそんなものはこの町になかったぞ。
決定打になりました。
【アイテムボックス】から金貨8枚を取り出しカウンターに置く。
つかこのカウンター、大理石か?マーブル模様が美しい。
鍵を受け取る。鍵は磨かれた黒曜石が嵌め込まれた銀の棒だ。先端には水晶も嵌まっている。
魔力を感じる。【魔力検知】で見える魔法式は複雑怪奇なものだ。文字通りこの魔法式が鍵になっているのだろう。
手に持ってみると先端の水晶が淡く光を放っていた。
手間がかかっているな。
「ここは冒険者でも商人でも上客が常宿にしてるのが自慢でね。カウンターはずっと人がいるから聞きたいことがあったらいつでも来るといいよ」
「そうしますよ」
「部屋は2階の角だよ。扉に黒曜石が嵌まってる所になるから。部屋に鍵を持ったまま入ったら彫刻像の手に鍵を差し込めばいい」
なんだろう、まだ仕掛けがあるのか。
一礼を残して部屋に向かった。
階段も廊下も地味で重厚な造りだが不思議と圧迫感がなかった。それに清掃が行き届いているのが分かる。
汚い格好のまま歩いているのが申し訳ない気分になる。
「女が虎人族、男が熊人族、だったよなあ?」
カティアがサーシャに確認を入れていた。
「あ、はい。そうでしたね」
「それに2人ともかなり強いね。素だとちょっと敵わないかねえ」
ほう、それなりに相手との差を測れるのか。
オレも同じ意見だ。オレも魔法で上乗せがないと彼らに勝てそうもない。
2階の廊下の一番奥に黒曜石で縁取られた大きな扉があった。この扉にも魔力を感じる。
【魔力検知】で見える魔法式はまたも複雑怪奇なものだ。
扉はシンプルでありながら圧倒されるような存在感だ。
そういえば通り過ぎた部屋の扉もそれぞれに意匠の異なる扉だったような。この建物を建造したのは余程の凝り性なのだろう。
扉の取っ手には1箇所だけ穴がある。これが鍵穴か。
水晶部分を差し込んでやると扉は開いた。中に入ると少しひんやりとした空気が肌を駆け上り、微かなラベンダーの香りが鼻をくすぐっていく。
受付の女に言われた通り、扉のそばにあった男性裸像の手に鍵を置くと、室内に明かりが点灯した。
中はそこそこ広かった。大き目のベッドが間隔を置いて3つ。長テーブル1つに椅子が6脚。
驚くべきことになんと水道設備があった。蛇口のようなものはなく流しっ放しだ。水桶も2つ置いてある。
トイレ設備も完備だ。
照明は【ライト】の魔法を付与された水晶球だろう。それが部屋の中に3つある。
マジックアイテムでこういう使い方をするのは贅沢としか言いようがない。
サーシャ達も呆けてしまっているようだった。
ベッドは厚みがあってふかふかだ。よく見たらベッドの横に段差がある。
引っ張ってみるとサブベッドがスライドして出てきた。それで6人部屋ってことか。
「なかなかの調度品ですね。でもこれでは贅沢に過ぎると思いますが」
サビーネはまた真面目に指摘するが、このお値打ち感は凄いと思うぞ。
安いだろ、これ。
贅沢は素敵だ。
「・・・まあ、なんだ。メシでも食いに行くか」
人間もまた動物であるのだから、食べ物と眠る巣を確実に確保することに妥協はしないことが肝要だろう。
いつの間にか色々と贅沢について言い訳を頭の中で反芻していた。考えたら負けな気がする。
宿の外で飯屋を探して夕飯は済ませた。大衆食堂のような飯屋は探し回るような苦労をせずともあちこちにある。
それにどこも盛況のようだ。
適当に目に入った店は何の変哲もない食堂だ。気取った所は何もない。
食ったのはスパイスの効いた内臓の煮込みと焼いただけの野菜にパンだった訳だがやたら旨かった。
加えて【知覚強化】で味覚も強化されているからもう旨いのなんのって。
この町は食べ歩きで飽きることはなさそうである。
帰り際に回り道して屋台の集まる通りも寄ってみた。
ラクエルにはレモンにオレンジ、それにオリーブの実を買ってやる。
フェリディには悪いが色々と充実している。長く逗留してしまいそうだ。
宿に戻って浴場に行ったらこれがまた良かった。
自前の石鹸がないのが悔やまれる。背中をかく孫の手のような道具で垢擦りをするのだが、これだけでも気持ち良かった。
浴槽も広い。それにしても。
ムキムキな男達がいっぱいだ。フェリディよりも明らかに冒険者か傭兵らしき者が多い。
自慢話をする者もいれば情報交換をしてる者もいる。
情報の真偽は分からないが、行き交う情報の量はなかなかだった。
こういった所でも口コミで色々と伝聞されていくのだろう。
聞こえてくる話はというと。
ホールティが本当に稼げるのかどうか、ホールティへの派遣軍が増えている、帝国側がトンネルであまり攻めてこない、トンネルでやっかいな魔物が増えた。
おおまかに要約したらこの4つだ。
ギルドよりも情報交換は活発なようだ。
部屋に戻ったらサーシャ達にも浴場に行かせる。サビーネは過分だと言い出したが、どうせ入り放題なのだから、と強引に説き伏せた。
1人になった所でやれる事をやっておこう。
【遠視】と【遠話】を念じる。
【ムービングポイント】を仕込んだダガーを見てみるが変化はない。まだ待ち人が来ていないようだ。
なんとなくそうだろうな、とは思っていました。
恐る恐るだが緑の竜がいた廃墟の町を見る。
今日は何も見えない。
少し安心した。怖いのだが見ておかないと安心できないこの矛盾。
分かってください。
【ムービングポイント】を仕掛けた兜を見る。
豪奢な部屋が見えた。魔法の光とランタンで照らされた部屋は豪奢に過ぎた。
中央に玉座が据えられているが座っている人物はいない。玉座を挟んで対照的な2人の男が佇んでいる。
王族らしき華やかな装いの男に魔術師らしきローブ姿の男だ。
広い部屋の中でこの2人だけが互いに何事かを囁きあっていた。他の者達は無言だ。
あの殿下とやらは兜を脇に抱えた格好で玉座から2段ほど低い所で控えていた。
殿下とやらの正面には1人の軽装の男がいる。ゆったりとした平服にしか見えないが精悍な顔つきは尋常ではない。
武装はシミターらしき曲刀1本だが拵えも実用一点張りのようだ。
この殿下とやらと等しく序列されているのだから王族なのだろう。
彼らから更に段差を隔てて広い部屋の中に20名ほどが並んでいた。
あの女性神官もダークエルフもいる。
気になる連中は他にもいた。
蟻人族らしき2人。
こいつらは本質的に人間とは相容れない種族だし、元々砂漠や荒地を離れることはしない筈だが。
それにバードマンが1人。
カティアの弁によると、この有翼族はずっと南の地にいるのだとか。なんだってこんな所にいるのか。
更に部屋の角でスペルガードが控えている。全部で4人いた。
そのくせオレが【遠視】と【遠話】で覗き見と盗聴をしていることに気がつく様子がない。
精神魔法に対抗する手段を持ち合わせていないのだろうか。
さもなければサボタージュになる。さすがにサボタージュは有り得ないだろう。
尖塔による防御結界も形成されていないって事になる。
帝都の名前はドネティークだったな。
恐らく今見ているのは帝都の中枢だ。
潜入ができる、かも知れない。タイミングも重要だし【ムービングポイント】を仕掛けた兜の状況次第だが。
ちょっとワクワクしてきた。あの殿下とやらに枝を付けて泳がせたのは正解だったかもな。
次は現実世界を覗いてみよう。
(C-1、D-2)
《はい。ナノポッド運用状況は問題なし。代謝廃棄物の回収も確認》
《外部接続の状況は進展ありません》
《環境評価は随時継続中》
《マスターの眼球を用いた視覚探査で進展がありました。確認をお願いします》
なんと。何があった。
仮想ウィンドウでコマ落としのような動画が再生されていく。いささか前時代的なものみたいだが仕方ない。
動いていたのはどうやら3人の男だ。
軍部の技術士官でルイス・マグナス少尉。
いい意味においてはオレの助手であり、悪い意味においてはオレの監視役だ。
金髪碧眼に白い肌、典型的な白人男性で立派な体格をしている。
頻繁に半透明のモニターに写る情報を読んでいる様子だ。相変わらず落ち着きがない。
軍部の監察官でラルフ・ウエスト特務中佐。
オレが住居を構えているスペースコロニーの運行管理を監視している男だ。実質的な責任者とも言える。
禿頭に漆黒の目に茶色の肌、黒人特有の迫力のある雰囲気をまとっている。
落ち着いた様子に見えるが、その鋭い眼光で残る1人を威圧するかのようだ。
最後の1人が宇佐義之弁護士。
世間の表に出ないオレの煩わしい部分を担っている窓口、と言えばいいだろうか。
短く刈り込んだ黒髪に黒い目の典型的な日本人で貧相な印象すらある。だがウエスト特務中佐の視線にまるで動じていない。
オレ自身が契約している弁護士事務所は3つあるが、今のところ各事務所から1人ずつしかこの部屋に入ることができない。
彼は代理人として資産運用会社との折衝や株主総会への出席、保険から遺書の管理まで委任している。
本来ならそこまで依存するべきではないと思うのだが、オレは半ば軍に監禁されることと引き換えに成功を手にしている部分が大きい。
これもその歪みの一端だ。
他にオレの部屋に入室できるパスを持っているのは技術士官が2名。
それに特許管理を委任している2つの弁理士事務所の2名だ。
全部で9名。今やオレの現実世界で直接出会える人物は10名いないのであった。
(彼らが何を話しているのか、手がかりはあるか?)
《会話の確認はできません》
《モニター表示はナノポッド情報のうちピュア・セキュリティ・インフォを拡大表示しているものと判明してます》
そうか。
サイバースペースにダイブしたまま眠り続ける男に何かしら用事があるのだろう。
どの件なのかは想像も付かない。単にオレの身が心配ということはないだろうな。
(どうせこっちからは何も出来そうにないな。引き続き情報収集と解析を頼む)
《了解》
《了解》