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最前線

 バグベアを屠った場所からすぐに次の支道に到達した。

 入り口に記された文字は”リノグ”だ。ドワーフ情報によれば次の支道が”リド”になるだろう。

 その先で帝国側と睨み合ってるってことか。

 珍しく荷馬車とすれ違った。馬は2頭立てで御者は軽戦士の格好をしている。

 酷く疲れた表情がランタンの光に照らされていた。

 荷台には冒険者らしき怪我人が満載だ。

 神聖魔法で傷くらいは塞いでもらっているのだろうが、全員が疲労困憊の様子だ。

 神官らしき冒険者もいたが一番ぐったりとしていた。

 ああはなりたくないな。

 少し気を引き締めていくか。


 そこから暫くは魔物にも遭遇しなかった。

 ダラダラとした登りのトンネルが続く。

 ようやく登りが終わった所でショートカットになる階段が上に続いていた。まさに山あり谷ありだな。

 だがこういった登り階段には要注意だ。上で魔物が待ち構えていた場合、戦うのに不利な状況を強いられてしまう。

 (サーシャ、上の匂いは分かるか?)

 (あ、はい。大丈夫だと思います)

 (ラクエル?)

 (今階段の上まで風精が着いたよー大丈夫ー)

 この2人がいると探索が楽でいい。

 安心して階段を登っていく。

 サビーネは下り階段も器用に下っていたが、登りでも問題ないようだ。

 下半身が馬だし普通は苦労するものだと思うが。結構小気味よく登っていく。


 そこから先は様子が変わってきていた。トンネルの壁となる岩盤の苔が生えているのだ。

 光苔だ。

 やや青白いその光ははかなり広いトンネル全体を照らすのに十分な光量がある。

 同時に湿気を感じるようになってきていた。

 地下河が近いのだ。

 水の匂いを追うように先へと進む。足元も少し湿っているのか、光の照り返しが多くなってきていた。

 突如、広い場所に出た。微かにだが水が流れる音がする。

 左手から水の流れる音がしていた。部屋の中は僅かな光しかないが、それだけでも全体が見渡すことができる。

 水道設備のように地下水を引き込んでいる設備のようだ。

 前作でこんなのあったっけ。覚えが無い。

 問題なのは。

 部屋の中央で鎮座している存在だ。

 蛇だ。

 とぐろを巻いていた。

 いや、なにやら様子がおかしい。玉のように丸まっていた。

 よく見ると紐のように絡んでいる皮の模様が微妙に違っている。1匹じゃないらしい。

 もしかして、お邪魔なんでしょうかね。

 多分、これは交尾だ。

 なんというリア充。

 いや、そういう問題じゃねえだろ。


 距離を置いて様子を窺う。

 (音は立てるなよ)

 念話で指示しながらゆっくりと迂回して回りこむ。

 トンネルの先に進みたいのだが、ヘビがちょうど邪魔になっている。

 やるか。

 カティアから念話が飛んできた。

 (どうもイエローガブーンバイパーだと思うな、こいつら)

 むう、知っているのかカティア。

 確かにヘビの胴体を彩る鎖状の紋様は黄色だ。個体によっては黄色と赤色が混じっているようだ。

 (長い毒牙があるし体に絡みつかれたら厄介な奴等だよ。動きも早いし)

 (どんな毒だ?)

 (致死毒。それにこいつら、噛んだら離さないから毒消しが間に合わないことがあるんだよな)

 それはまた厄介そうだな。

 (あ、距離をとって弓で攻撃するのはどうでしょう?)

 (バラけたらバラけたで厄介になるぞ)

 どうするか。

 ヘビが相手で先手が打てるのなら冷却系で動きを鈍らせよう。

 (ラクエル、ヘビ共をまとめて氷漬けにしてやれ)

 (全力で行く?)

 (オレも同調する。無理はするなよ)

 ラクエルがブツブツと精霊語で呪文を唱え始めた。

 ヘビ達のいるあたりの湿った床が光沢を見せ始める。

 ジャック・オ・フロストが2匹、顕現したかと思うとヘビの表皮を蠢くように這い回り始めた。

 オレもラクエルの思念に上乗せするように【フリーズ】を念じる。

 ヘビ共と距離はあるが、ラクエルの呪文に上乗せしている分、楽になっている筈だ。

 一気にMPを注ぎ込む。

 ジャック・オ・フロストが一気に膨らむように見えた。2匹が放つ冷気でヘビ共がようやくバラけようともがき始めているが。

 もう遅い。

 (一気に畳み掛けろ!)

 念話で指示を飛ばすとオレもショートソードを両手にそれぞれ引き抜き【収束】を念じる。

 ラクエルもオレと並行して突進しながら剣を引き抜いていた。はええよ。

 だがサーシャはもっと速かった。

 絡まった紐が解けかけているような状態のヘビの塊の中に頭を見つけていたようだ。真っ先に頭目掛けてダガーを突き刺していた。

 ヘビの頭は人間の頭よりかなり大きい。大物だ、こいつは。

 だが動きは相当鈍っている。

 カティアは盾でヘビの動きを抑えながらメイスで叩きまくっている。氷が砕けるようにヘビの肉が飛散していた。

 奇妙な風景ではある。硬く凍ったヘビに肉は割れているのだった。

 オレの剣とラクエルの剣が次々とヘビの胴体に撃ち込まれていく。ゆっくりとだが凍りついていたヘビの胴体が動き出そうとしていた。

 急げ。動く前に仕留めないと。

 まだ無傷の頭があった。右手の剣で突き刺して引き摺り出すとその首元にラクエルが剣を叩き込んだ。

 一発で両断した。グッジョブである。

 彼女の剣もMP吸収が付いている。回復できたのは重畳であろう。

 サビーネは時計回りにヘビの周囲を回りながら突撃槍を突き入れていた。着実に距離をとりながら戦果をあげている。

 槍を絡めとろうとヘビの胴体がうねるように動き出した。

 そのヘビの胴体にカティアのメイスが思いっきり叩きつけられる。

 奇妙な振動が部屋に響きヘビの胴体がまとめて粉々に崩れて吹き飛んだ。

 前に使っていた時よりも威力が増している。

 カティア自身の驚愕の感情が感じ取れた。

 ジャック・オ・フロストがヘビの間隙を突いて内側へと潜り込むと冷気を再度強めていった。

 オレも【フリーズ】を念じて同調を強めていく。

 反撃を試みようとしていたヘビの動きが再度鈍くなっていく。

 あとは外側から一方的に刻み、砕き、突き刺すだけになった。

 最後に残ったヘビの頭はサビーネが蹄で踏み砕いて終わりだった。


 ヘビの死体は当然のことながら裂かれ砕かれ突き刺されてボロボロである。

 蛇皮を剥ぐ気にはならない。

 それでも魔石はしっかり回収していく。結局、魔石は7つあった。7匹いたんか。

 なんという乱交。

 魔石を結合してるうちに魔晶石になってしまった。そこそこ強い魔物だったことも間違いないのだろう。

 先手で的確な攻撃ができたのが大きかった。

 「サビーネ、大丈夫だったか?」

 彼女の感想も聞いておかないとな。

 「後ろから突くだけでしたから問題ありません」

 クールだな。それに真面目だ。

 最後の1匹を踏み潰した時の表情はどうだったんだろう。兜で半ば隠れていて見えなかったが。

 【感覚同調】で伝わってくる感情に乱れが無い。

 気が強いって話だったんだがなあ。


 だが強い困惑の感情を持っているサーシャが気になった。

 「どうした?」

 「あ、いえ、ちょっと」

 ハッキリしないがなんだ?

 「あ、すみません。うまく説明し難くて」

 「いいから。どうした?」

 「あ、あの。何か変なんです。もっと速く動けそうなのに動けなくて」

 え?

 あれよりまだ速く動けそうとか。

 うそーん。

 「なんか体が浮いちゃってるような感覚なんですが」

 えっと。

 「あとこれ以上速く走ると足が滑りそうで怖いんです。体に受ける風も邪魔に感じちゃって」

 ヤバいな。

 行き過ぎた高速化の影響が出ている。

 オレの場合だと【自己加速】を念じた場合に起きている現象だ。しかも地面との摩擦の限界にまで達しているようだ。

 風圧の問題もそのうち出るだろうが、これは【身体強化】で対応可能だ。

 重力加速度が迂遠に感じてしまう現象をどうにかして辻褄を合わせるには【重力制御】で対応すべきだろう。

 でもね。

 【重力制御】がもう必要なんですか?

 【自己加速】の効果抜きで【重力制御】がもう必要とか物理法則に対する挑戦だろ。

 「そうですね。同じような感じが私もします」

 サビーネもかよ。

 「そんなもんかあ?あたしは不自由してないけど」

 カティアはそこまで高速機動に達していないか。


 悩んでいても仕方あるまい。対応できる手段があるのならやるべきだ。

 「全員集まって手を繋げ」

 【感覚同調】と【身体強化】を追加で念じて【重力制御】を強めに念じておく。

 【重力制御】は精神魔法の【念動】の範疇だから【感覚同調】でサーシャ達にもその効果がある筈だ。

 オレのMPはそこそこ削られる筈だが、鎧兜は残留思念を常に回収して循環させているので持続効果は高いだろう。

 サーシャ達の感受性に期待するなら【感覚同調】を通じてサーシャ達のMPも反映されるかもしれない。

 これでどう変わるのか、期待もあるが怖い気もする。


 【自己加速】とか追加したらどうなるんでしょうね?

 今度は思考が追いつかなくなるのではあるまいか。


 大トンネルの先へと進んでいく。岩盤に苔は変わりないが、地面の所々で変化が現れていた。

 魔物の死体が散乱しているののだ。

 比較的新しいであろう死体には、スカベンジャーの役目をするネズミが群がっている。

 小さな虫も湧いているようだ。

 早目に食べ尽くして欲しいものである。食べ残しで稀に奴等が発生するのだ。

 これはきっとフラグなんだろうな。


 そんな奴等の一例が目の前に立ち塞がっていた。フラグ成立しました。

 スケルトン、しかも大きい。

 人型を成していること、体格から見て、どうやら元はバグベアっぽい。

 バグベア・スケルトンってことだな。

 眼窩の奥は怪しげな赤い光が灯っている。

 動きは元のバグベアよりもハッキリと遅い。

 いや、遅すぎる。

 遅い、よね?


 真っ先に動いていたのはサーシャだった。ショートソードを両手で握ってあっという間に接敵していた。

 左脚の膝関節に一撃。

 スケルトン相手に剣や刀、槍などの斬る突くといった攻撃は効き難い。

 だがサーシャのショートソードはホーリーウェポンだ。アンデッドであるスケルトンには非常に有効である。

 結果は壮絶だった。膝関節部分を一撃で両断していた。

 パーティで一番ちっこいサーシャが、だ。その様子はまるで冗談のようにしか見えない。

 凄いな。というか速すぎ。


 いきなり左脚を失った魔物が体勢を崩す。

 もう片方の膝頭にサビーネがメイスを叩き込む。彼女のメイスもまたホーリーウェポンだ。

 膝が瓦解するかのように大きく砕けた。さすがに一撃で破壊し尽くす所までいかなかったか。

 だがカティアが追撃でメイスを膝に叩き込んだら完全に破壊された。

 攻撃させる暇も与えず両脚をもいでしまった。

 つええよ、お前ら。


 オレも日本刀を抜いて右肩口に一撃。

 右手を飛び越えて肋骨あたりを撫で斬りにした。

 肩から先の右腕が丸々落ちる。肋骨はまとめて3本両断できた。

 左手だけになってもがく魔物だがその眼窩から炎が吹き上がっていた。

 ラクエルが操るサラマンダーが頭蓋骨の中を蹂躙している。

 そう時間を置かずに頭蓋骨がボロボロと崩れていった。

 殆ど戦闘力を失った魔物だが、大き目の骨は全部叩き割って止めを刺した。

 再びスケルトンとなって動くことも無いだろう。


 「調子はどうだ?」

 「あ、はい。自然に動けました」

 「いけそうです」

 サーシャもラクエルも大丈夫なようだ。

 でも相手が1体だけだとあっという間に決着がつくからよく分からんな。

 この高速機動で連携が果たしてとれるものなのか、そこも知っておきたかったんだが。

 パーティメンバーをもう1人増やすかどうか、ちょっと考え物だ。

 統率がとれなくなって手に余るようでは意味が無い。

 今更だが『賢者』のキロンの凄さが身に沁みた。

 確かに直接的に戦闘に加わる機会は少なかったかもしれないが、11名ものパーティで殆ど齟齬無く指揮を執っていた。

 オレだとこの分では6名あたりで精一杯だ。1名増える毎にその負担は倍にもなるのではないか。

 前作では指揮を執るような立場は大して経験していない。

 敢えて言えば『呪殺』のテレマルクと2人組で破壊工作紛いのことをしていた頃だけだろう。

 

 大トンネルを更に先へと進むと遂に”リド”の支道まで辿り着いた。

 その坑道の床はもうボロボロになっていて石版があちこちで割れているのだ。

 壁に手を当てて【ダンジョンポイント】を念じる。

 あとは帝国側と睨み合っている川の状況を確かめておこう。


 川は”リド”からさほど遠くなかった。

 またもや谷の底に川が流れている。谷は川まで浅くなっているが、上が暗くて見えない。

 ゆっくりとだが川の流れが見えた。

 谷の両岸はそれぞれが鉱石の煌きを反射していて美しい。幻想的な光景が広がっている。

 光源は川にかかる橋の両端にあった。

 こちら側には10名ほどが防壁の裏で身を屈めている。そして防壁の上では松明を焚いているようだ。

 それに対岸にも2つほど松明らしき火が見える。


 オレ達が近づいてくるのを見つけたドワーフの男が誰何してきた。

 「お前さん達、そこで止まれ!」

 長槍を突きつけられちゃ敵いません。

 よく見たら防壁は互い違いになって橋を封鎖してある。一応、その隙間を縫って人は通れそうだ。

 その隙間からもドワーフがゾロゾロと出てきていた。

 ほぼ全員がパイクを持っている。オレより身長の低いドワーフがどう見ても5mを超えるパイクを易々と使っている絵は奇異に見えた。

 他にも冒険者か傭兵らしき連中もいる。見える範囲で魔術師らしいのは2人、神官らしいのが1人、確認できた。

 ここを防衛しているのは総勢40名といった所だろう。

 「冒険者か?」

 「まあ見ての通りです」

 「随分と若いな・・・これ、そっちのケンタウロスはよう顔を見せんか!」

 サビーネの兜は目元以外を広くカバーしてあるのだ。

 カバーを左右に開くとサビーネの甘い美貌が現れた。尤もドワーフはまるで興味を示さない。

 だが、こっちを見ている連中の中に人馬族の男が2人いる。

 彼らの視線に熱いものが宿っているのをオレは見逃さなかった。

 ダメ。

 この娘はオレのだからな。


 突きつけた槍先を外してドワーフが目礼したのでオレも一礼して返す。

 「ここが最前線と聞きまして。どんな様子なのか後学になるかと思って見にきました」

 「見学の余裕なんぞないわい」

 そう言うとオレ達についてくるよう促すと一番手近な石壁にある階段を登り始めた。

 オレも続いて登っていく。壁には適当に手を当てて【ダンジョンポイント】を念じておく。

 壁の上からは橋の全容がそこから見えていた。

 「随分と暗いから見え難いかもしれんがの。見えるかな?」

 「まあなんとか」

 橋の真ん中には死体が散乱している。オークかホブゴブリンだろう。

 犬の死体らしきものはヘルハウンドだ。

 そしてそれらの死体を漁っている存在が見える。

 スライムだ。

 いや、唯のスライムではなかった。

 ブルーゼラチン、上位種のスライムだ。1匹だけだがやたら大きい。

 リザードマンがいるような水辺に棲んでいるレアな存在で非常に厄介な奴だ。

 僅かな光の中で死体を覆い尽くしている。あの状態のまま骨まで消化しているのだ。

 なんだってこんな所にいるのか。どこかで召喚された奴なんだろうけどさ。

 「焼いてやりたい所なんじゃがなあ」

 「焼いたら焼いたで毒が怖いですよね」

 「まあな。帝国側に近い所なら焼いても良かったんじゃがな」

 帝国側が占拠している方向を見る。

 あっちは石を積み上げた堰のようなものを防壁代わりに作り上げていた。

 その堰の上に腰掛けているオークらしき影が4匹。

 堰から上半身を見せているオーガらしき影が1匹。

 (ラクエル、堰の向こうは見えるか?)

 (うん。オークとホブゴブリンが数え切れないねー)

 そんなにか。

 (人間も少し、あとヘルハウンドとオーガもいるねー)

 あの先に行くのはどうか。

 【姿隠し】で先に進むことはできなくもないが。

 リスクが高いことは言うまでも無い。まだサビーネが加わったばかりだ、無理をすることはないだろう。

 攻略が比較的進んでいる所から試してみる方がいい。

 

 下で待っているサーシャ達の所に戻ったら、サビーネが人馬族の男2人にナンパされていました。

 中々しぶとくアプローチしているようだ。カティアが凄い表情で睨み付けているのに引き下がる様子を見せない。

 発情期かこいつらは。

 「そろそろ戻るぞ」

 サーシャ達に声をかけるとその場をさっさと離れて大トンネルを戻って行った。

 人馬族の男達は追いかけてくる様子を見せたが、ドワーフ達に行く手を阻まれたようだ。

 そうそう、職場放棄はいけません。


 誰も見えなくなった所で【転移跳躍】を念じる。行き先はこの大トンネルの支道のライネルだ。

 ドワーフ集落の最前線だ。冒険者ギルドの情報によれば、このライネルの集落は宿泊もできるとあった。

 それにここの支道内部には居住地以外にいくつもの坑道が掘られていて、魔物を完全に駆逐するまでには至っていない。

 まずは手頃な所だろう。

 入り口に到着すると【ライト】を掛け直す。光精ウィル・オ・ウィスプは転移系の呪文で雲散霧消しない。風精シルフの魔法も有効だ。

 支道を進んでいく。

 大トンネルに比べると狭さは否めない。それでも馬車が対面通行するには十分な道幅がある。

 オーガあたりだと通行するのはギリギリって所だろう。

 幾人かのドワーフとすれ違いながら先へと駆けていく。見られているとは思うが気にしない。

 すぐにトンネルの先に明かりが見えた。

 ライネルの集落に着いたようだ。

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