敵地潜入
そこは広く閑散としたホールだった。誰もいなかった。背後の石の壁からは淡い光が消えていく。
ホールには長方形の大きな石の壁が全部で12枚ある。12角形ののようだ。
オレ達が出てきた石の壁には蟹の彫刻がある。
両隣りにあるのは青年2人の彫刻と獅子の彫刻だ。
どうやら黄道12星座のようだ。いい趣味をしている、と言えばいいんだろうか。
審美眼には自信がないのでなんとも言えないが。
誰もいないとはいえ警戒は必要だろう。【知覚強化】を念じる。
それにしても寒い。それに臭い。
出入り口は一箇所だがなんか外は薄暗い。
「この匂いは・・・」
「あ、はい。オークですね。例の2人組の匂いも出口に向かってます。あと複数の人間らしき匂いも多数あります」
サーシャはオレよりもはるかに嗅覚が効く。オレですら閉口するこの異臭は平気なんだろうか。
「匂いがキツイが大丈夫か?」
「イヤな匂いが大部分ですけど、いい匂いもあります。選り分けたら問題ないんです」
なんという便利機能。
「そうか・・・あの魔術師の匂いも分かるるか?」
「あ、はい」
サーシャの先導でホールを出た。
そこは小高い丘のような場所だった。それに夕焼け空になってる。
さっきまで真昼だった筈なのになんでだ?
眼下には森だ。針葉樹林のように見える。
強化されている視覚が森で蠢くものを捉える。
オークの群れっぽい。
その群れに混じってデカいのがいる。
見間違えようがない、オーガだ。
聴覚にもオークとオーガが何か吼えてる声が合唱のように響いてくる。
距離があるせいかこっちに気がついていないようだ。こっちに殺到してくる様子はない。
ホールから下る坂道の両側には石の家らしきものがいくつか散見される。いずれもボロボロだ。
そして目の前には3つの塔だ。いずれも年季が入ってるように見える。
「例の2人組の匂いは下へ向かってます。魔術師の方は塔ですね」
それは重畳。なんか下の方には近づきたくない。
塔に向かう前にホールの陰に【フィールドポイント】を仕掛けておいた。
無駄になるかどうかは分からないが、いずれ【遠視】が使えるようになったら安心して偵察できるし。
塔の周辺には番人すらいないようだ。
視覚と聴覚に集中しながら周辺を探る。罠もない。
随分と無用心だ。
「塔の周辺はあの魔術師の匂いしかありません」
「例の2人組もか?」
「はい。魔物の匂いもしません」
「一番新しい匂いは?」
「真ん中の塔ですね」
ふむ。そこの探索は最後でいいか。
「匂いが一番薄い塔に行きたい、分かるか?」
「あ、はい」
さて、鬼が出るか、蛇が出るか、怖くもあり楽しみでもある。
その塔は3つの中で一番古ぼけており、一番低かった。
階段が外側にあるタイプだ。
他の塔から見られる事を警戒しつつ登っていく。
最初に到達した入り口には扉がない。塔の中を覗くとそこは倉庫のようだ。
積まれた麻袋と樽が並んでいる。
「小麦と酒のようですね」
つまりは人が生活しているというわけだ。
さらに登っていく。次の入り口には扉があったが開けっ放しだ。中を覗くとなにもない。
いや、何か人影がいる。棒のような物を持っている。
聴覚が上から降りてくる足音を捉えた。
(一旦下へ)
(はい)
気配を押し殺して様子を窺う。
足音はさっきの部屋のあたりで小さくなっていく。中に入ったようだ。
上に登ってさっきの部屋を覗くと人影は2つになっている。
よく見ると・・・ウッドゴーレムのようだ。
手にしているのも武器じゃなくモップのようなものだ。床を掃除している。
水桶らしきものまである。労働使役にゴーレムを使っているのか。
(あれは樹木で出来たのゴーレムだ)
(匂いで魔物って分かりませんでした)
そりゃそうだ、元々の素材は樹木で周囲は森だし。
(匂いで分かりそうか?)
(嗅ぎ分けができません)
まあいい。上位のゴーレムは魔法攻撃を併用しないと倒すのが難しいが、ウッドゴーレムは普通に戦って倒せる相手だ。
潜入探索としては失敗になるが、鉢合わせたら戦う選択もありだろう。
(さっきのゴーレムのいる部屋は無視して上に行くぞ)
(あ、はい)
さらに上に行くとそこが最上階の部屋だった。
扉は閉まっている。【魔力検知】を念じるが【魔法鍵】の存在は検知できない。
鉈で押してみるとアッサリと開いた。
中を覗くと雑然とした部屋だ。一箇所ある窓から夕陽が差し込んでいる。
石の机、木製の棚、それらに様々な物が散らかっている。
床だけが綺麗に掃除してあるようだ。
こんな部屋なら見たことがある。化学の実験室だ。この世界で言えば錬金術の研究室といった所だろう。
扉を大きく開け放ち、床にあった止め石で固定すると中に入った。
欲しいのは情報だ。
だが机の上には何もない。棚にあるのはやはり錬金術に使う様々な素材のようだ。
唯1つ、棚にある鳥籠に魔力が篭められているのが分かる。しかも結構強い魔素で作られているのだろう、魔力が半端ない。
中に閉じ込められているのは・・・小さな妖精のようだ。手のひらに収まる位に小さい。羽もある。
横になって寝ているように見えた。
この世界では広い意味でフェアリーと言えば妖精全般を意味するが、狭い意味ではこういった小さな妖精になる。
姿を自在に変えるピクシーもこういった形態を好んでとるし、スプライトと呼ばれるより妖精界に近い存在となる妖精も近い形態になる。
こいつはそのどれに当たるのか、見た目だけでは判断し難い。
「サーシャ、下を警戒しておいてくれ」
「はい」
鳥籠には魔水晶が嵌め込まれていた・・・いや、魔結晶だ。しかも4つもある。
閉じ込めるのに魔道具化するには過剰じゃなかろうか。うかつに触るのが憚られる。どんな罠があるかも知れない。
警戒しながら近づいていくと、その妖精が起きたようだ。
「あれあれあれ?」
こいつ、いきなり大声出しやがって。
「だれ?だれ?だれ?ゴーレムじゃないし。あはは!アイツ等以外の人間って久しぶり。アイツ等の仲間?それとも通りすがりの盗賊?」
「ちょっと黙って」
「え?イヤよ。アイツ等の仲間ならいいじゃん。ここに来るのダメなんでしょ?お仕置きされちゃいなさいよ」
「いや、この場所に縁のある人間じゃないし」
「あはは!なにそれなにそれ?」
「いいから黙ってくれないかな」
「やっぱりイヤ!」
「すみません、黙っといてくれませんかね?」
「イヤよ!なんかちょーだい!」
囚われの身のくせに。なんだこいつは。だが情報を持ってるかもしれないからな。
我侭に付き合ってやるしかない。何より騒ぐのはやめさせないと。
【アイテムボックス】から携帯食料を取り出す。
「なにそれなにそれ?イヤよ。肉が入ってるじゃない!絶対イヤ!」
さらに声高に喚き始めた。なんだコイツ。
「贅沢を言うな」
「なにその言い方!失礼ね」
ああ、あれがあるな。【アイテムボックス】から胡桃を取り出した。
「あとはこんなのしかないぞ」
「なんだ、ちゃんとまともなの持ってるじゃない。ちょーだーい!」
殻付きのままだがいいのか。籠の隙間を通りそうもないんだが。
「中に入りそうもないぞ?」
「だからいいんじゃない」
そう言うと籠の隙間からオレが手にしている胡桃に触ったかと思ったら。
籠をすり抜けて外に出てきた。一体どうやって?
「ありがとね、ご主人様」
え?何なの?誰がご主人様だ。
「冴えない顔しないでよ、辛気臭いわね」
さっきから随分と口が悪いな、こいつ。
「なんでご主人様なんだ」
「もうそうなってるからしょうがないじゃない。そうしろって言いつけられてるし」
「誰にそうしろって言われた?」
「それは言えない」
「なんでここに捕らえられてたんだ?」
「魔道具作成に私の魔力を使ってたのよアイツ等」
そうか。でもなんだってこんな所に放置なんだ。
「随分と軽い扱いなんだな」
スゲー悪い顔で笑い顔を作る妖精。なんか怖い。
「しょーがないじゃない。私ってば煩く騒ぐし。その袋みたいなやつに入れて籠は持ち運びできるけど、私が死んじゃうからね」
隔離ですか。
「で、ここでお前さんを捕らえた連中は何やってるんだ?」
「さあ?教えてあげてもいいけど?ご主人様」
何を意味ありげに視線を送ってくるんだ。つかご主人様と口で言いながら言うこと聞かないじゃないか。
「じゃあ教えて」
「一緒に連れてって」
えっと。何?
「私を、貴方と、一緒に、連れてって」
なんで念押しみたいに言うんだ。
「おとなしくしてくれるか?」
「答えになってない」
むくれたようだ。交渉するにも立場はこっちが弱い。本当なら立場は逆だろう・・・
仕方なく折れることにした。
「分かった。連れて行ってやる。だから騒がずにおとなしくしてくれ」
すると妖精はうれしそうな笑顔を見せた。
「そう、ありがと。私はラクエル」
「シェイドだ」
胡桃の殻が2つに割れた。ラクエルと名乗った妖精はうれしそうに食べ始める。つかどうやって殻を割ったんだ?
「美味しいわよ。貴方も食べなさいな」
オレに食べかけを勧めてくる。うるさくされては敵わないのでそのまま食べた。
「改めて聞いておきたい。ここで連中は何をしてる?」
ラクエルは首を傾げる。
「やってるのは色んな所に魔物を送り込んでるの。オークばっかな筈だけど」
「ずっと籠の中にいたのか?」
「そう。窓の外くらいしか見てはいないけど確か」
「何が目的なのか分かるか?」
「それは本当に知らない。ここに来る魔術師も多分知らない。あれは唯の雇われ者でしょうし」
ラクエルが部屋の中を飛び回り始めた。
サーシャの目の前でホバリングする。
「貴方もご主人様のものなのね。よろしく」
サーシャも困り顔だ。
オレのほうに飛んでくると腰帯のポシェットに勝手に入り込んでくる。
「他の塔には何があるか分かるか?」
「真ん中の塔には頻繁に魔力が高まるのことがあるけど何をしてるのかは分からない。もう1つのは魔術師が寝起きしてる塔の筈」
「3つの塔に他に人はいるのか?」
「いないわよ。使役してるウッドゴーレムならいるけど」
そろそろ急いだほうがいいような気がする。
「下に降りるぞ。静かにな」
ラクエルはポシェットに潜り込んだ。
さて、籠はどうしようか。
魔結晶はそれだけで一財産だ。
あの【隷属の首輪】の時のように追いかけられるのも嫌だ。
・・・君子危うきに近寄らず、でいくとしよう。
階段を警戒しながら降りてゆく。
2階層の何もない部屋ではウッドゴーレムはまだ掃除をしていた。
良かった。気づかれずに済んでいたようだ。
「あいつらなら気にしなくていいって。掃除しかしないし」
ラクエルがポシェットから話しかける。声が大きいって。【知覚強化】してるからもっと小さくていい。
「一番気をつけなきゃいけないのは・・・いつだって人間なんだって」
・・・うん、それは真理かもしれない。
真ん中の塔を後回しにして反対側の塔に裏側から近づいていく。
こっちの塔は内部に階段のあるタイプのようだ。外側には階段がなくのっぺりとしている。比較的新しいようだ。
扉は閉まっている。【魔法鍵】の存在は検知できない。鉈で押してみるとやはり開いている。
警戒しながら中に入っていく。ラクエルも騒いでいない。
塔の内部はまるで空虚に見える。塔を補強している構造材と螺旋階段しかない。
部屋は一番上にあるようだ。警戒しながらも登っていく。構造材は木材でまだ新しい。まだ建造中なのだろう。
あっさりと部屋にたどり着く。扉が開けっ放しだ。
そして部屋の中は・・・散らかり過ぎだろう、これって。開けっ放しの麻袋がそこら中に散乱している。
ベッドらしきものの上は着替えで埋め尽くされている。他にめぼしい物はない。
これは、あれだな。片付けができない残念な人の部屋だ。
オレは自動機械に任せている。この部屋の住人もゴーレムにやらせたらいいのに。
「匂いはあの魔術師のものだけ、だな?」
「あ、はい」
窓からは隣の塔が見える。【魔力検知】が効いてるオレの目には尖塔の先に魔力が集まっているのが分かる。
何らか魔法を常時発動させているようだ。
あそこに潜入は危険そうだ。だがここならば油断するかもしれない。
部屋の床に【ダンジョンポイント】をかけておく。念のためだ。
急に窓の外が騒がしくなった。
オークの喚き声だ。
丘の坂道を近づいてくるようだ。
窓の外から覗くとオークの群れの先頭に例の2人組がいる。まさかここにいるのがバレたのか。
隣の塔から例の魔術師が現れると、群れに近づいていく。
オークの群れはホールへと向かっていく。魔術師は2人組と何か話し込んでいるようだ。
さすがに【知覚強化】しているオレの耳に話し声は届かない。
会話が終わったようで、2人組がホールへと向かっていく。
そして魔術師は・・・この塔に入ってきた。塔の中に反響する足音が聴覚に捉えられる。
サーシャが無言でオレを見る。
どうやら潮時だ。あの魔術師に悟られる前に撤退すべきだろう。
転移のオーブを取り出しフェリディへの道標を突き刺した。
強く握り締めると光を放ち始める。
そのまま部屋の壁に押し付けると魔法式が浮かび上がる。今だ。
サーシャの手をとり魔法式の中へと飛び込んだ。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
着いた先はフェリディの町の郊外だ。さっきまでいた場所は夕方だったが、こっちではまだ昼過ぎといった所だ。
より安全な場所に戻って心に余裕が出てきた。
さっきの場所はここからかなり東にある場所なのだろう。
この辺りがイタリアとするならば、あの場所はロシアか中央アジアか、そんな所ではなかろうか。
「ラクエル」
「うん?」
「もう自由だ。どこなりと行きたい所に行っていいぞ」
「えー?なになに?私ってばちゃんと言ったよね?ご主人様ぁ」
変な声出すなよ。
「何をまた。【隷属の首輪】もないお前は奴隷じゃないだろ?」
「えっと、ちゃんとあるけど?」
どこにも見えないぞ。
「見せてもいいけど・・・周りに誰も来ない所でご主人様にだけ見せてあげる♪」
誤解を与えそうな言い方するな。
サーシャも困り顔だ。
こういった小さな妖精はこういう所がある。人間をからかって楽しむような所がある。
「おとなしくできるか?」
「もちろん。この格だとご主人様の印象が悪くなっちゃうもの。おとなしくするわよ」
本当なんだろうか。
まあ暫くは様子見だろう。
一旦、町に戻ることにする。
ギルドに行く前に教会に寄ったる。暫定でオレは現在種族レベルは8だ。昨日、教会で聞いた時はあと僅か、と言われていた。
今日の答えは【汝、既に1つの階梯を登るに値す。されど定めし勤めは果たせず】であった。
よし。
明日には暫定で種族レベルは9だ。レベル10になれたら先の見通しも立てやすい。【転移跳躍】が使えるのも近いだろう。
その先には【遠視】【読心】【物体引寄】・・・欲しい精神魔法スキルが目白押しだ。
精神魔法で攻撃性の高いスキルはより高レベルにならないと覚えないだろうし使えない。
せめて【共振】があれば楽になるだろう。本音を言えば【粒子加速】【質量崩壊】【空間偏移】【渦流閉鎖】【重力収束】が欲しい。
・・・そこまで達するのはいつの日になるのか。先は長い。
水筒に水を補給した後、冒険者ギルドに行ってみる。
まだ昼過ぎで冒険者は1人もいない。話しかけるのであれば今がいいのかもしれない。
顔なじみの魔術師の爺様に話しかける。そういやこの爺様の名前すら知らない。
「買取りをお願いしたいんだけど」
魔石と水晶をカウンターに置く。
「随分と早いようじゃが」
「まあね、あまり周りに人がいないほうが都合がいいし」
爺様の目付きが話の先を促す。
「オークの出所の情報なんだけど。買うつもりないかな?」
爺様の動きが止まる。
「なんじゃと?」
「言った通りの話」
「オークの繁殖地を見つけた、とでも?」
「まあそれに近いかな。ついでにオーガも見たけど」
爺様が長考に入った。顔が怖い。
「別室で話を聞かせてもらおうか」
通された部屋は一度通されたことがあるギルド2階の大部屋だ。サーシャと隣り合わせで椅子に座る。
魔術師の爺様と老齢の神官が対面に座った。
「情報は確かなんじゃろうな?」
「その点は保証するよ。とはいえそっちで確かめて貰ったほうがいいと思うけど」
オレは右手を神官に差し出した。
「誓約してもいいよ。見たことは嘘じゃない」
神官が厳しい顔のままオレの右手を見ている。
オレが【悪意感知】でも【真実の審判】でも自由にしてくれ、と迫っているのが分かってる筈なのだが。
「いや、やはりこちらで確認はさせて貰う」
ですよねー
「どこから出てきておるのだ」
魔術師の爺様が急かした。時間が惜しいのだろう。
「タウに向かう道の途中にある迷宮。ドワーフの坑道で割と深くない場所に【ゲート】があるよ・・・案内してもいい」
「探索にこちらで人を用意したいが」
「爺様だけでもいいと思うけど」
神官が何やら思案顔のまま爺様に話しかける。
「探索ならばニルファイドが適任じゃろう。ジエゴ、お主にも行って貰いたいが」
魔術師の爺様はジエゴって名前か。
「先に言って置くけどさ、オークは相当な数だったしオーガも何匹かはいた。国に援軍を頼んだ方がいいよ」
「それは私がやる」
神官様も大変だな。
「報酬はどうなるの?」
「後で相談にしてくれんか。事が事だけに急ぎたいんじゃよ」
爺様も大変だな。
ギルドの1階で少し待っているとジエゴとエルフが降りてきた。
エルフはイケメン男性だ。背も高い。女性からさぞかしモテることだろう。羨ましい奴め。
両者とも使い込まれた装備品に身を固めている。
爺様の杖そのものは捩ってある木製だが魔水晶が3つ埋め込まれている。
エルフの方は上から下まで硬革製の防具にレイピア、背中には弓矢を背負っている。
「当面は様子見じゃ、頼むぞ」
エルフの兄さんは何も言わずに頷く。
「では案内を頼もうか」
「行きますか」
臨時ではあるが4人パーティであの場所に戻ることになりそうだ。