陳腐さのない愛のインスパイア
掲載日:2026/03/03
愛の色は淡く、けれど力強い。
ピンク色だけど硬い飴玉のよう。
熱に溶けて粘つき、サクランボの甘酸っぱい人工的なセントを生じさせる。
ビーチサイド、シャンパンを開けるクラブ、スポットライトが宙を舞う夜にぴったりのキャンディ。
チュッパチャップスの包装紙のような唇が一瞬にして、潤いを取り戻す。
百年の孤独もただのグレーヘアーとしてお洒落に映る。
愛は大胆さをくれる。
鏡に映る自分を愛せるようになる。
愛は若返りも、大人にもしない。
ただ自分を愛する自分になれる。
市販の銀を使ってない鏡に映る自分も、満員電車の窓に映るくたびれた自分も、愛されているなら五つ星のパティシエに細工を施されたショコラ。香りが芳醇、ビターとスイートを兼ね備えたマジシャンの興奮のよう。
愛を紡ぐなんて表現はばからしい。
ヒトと情熱的な繋がりが香りも、味も、複雑さもない糸。
より濃密な表現に出会えることを期待しつづけて。




