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幼馴染は二人とも愛が重いです!  作者: 河井こまち
一章 高校1年生一学期
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第十六話 遊園地デート?③

雫の手を引きコーヒーカップに乗って楽しんだ俺達は、次のことについて話していた。


「ねえ。次はどうする?」

「うーん。良い時間だしお昼ごはんにしない?」


自分の腕時計の時刻は12:30を示している。

もうそろそろお腹が空いてくる頃で、お昼ご飯にちょうどいい時間だろう。


「うん。良いよ」

「じゃあ行こうか」


そう言って雫と一緒に園内にあるレストランに向かう。

レストランに着くと、2人で座れる空いてる席を探して座る。


「雫は何食べる?」

「うーん。私は焼きそばにしようかな。奏汰君は?」

「俺は、醤油ラーメンセットにしよう。それじゃあ買ってくるからここで待ってて。お金は後で払ってくれればいいから」

「うん、わかった。いってらっしゃい」


そうやって雫と別れて列に並ぶ。

そういや自然と雫を一人で待たせてるけど大丈夫かな?


◇◇◇


(はあ、さすが奏汰君だな。私の事すごく気遣ってくれるし、自然と動いてくれるの素敵だな)


私は奏汰君に言われた通り、席に座って待っていた。

午前はとっても楽しかった。

最後のジェットコースターはすごく怖かったけど、それ以外は奏汰君と一緒に楽しめたと思う。

しかも奏汰君は私をすごく気遣ってくれるので尚更楽しく過ごせた。


午後も楽しく過ごせるかな?

そんな事を考えていると突然声を掛けられた。


「ねえ、そこのお姉さん。いま暇かい?」


表情が豹変するのが自分でも分かる。

これはナンパだ。

まずはどのように切り抜けようかを少し考えて、よそ行きの笑みを浮かべて答える。


「はい。暇って言えば暇ですけど何か?」

「それじゃあさ、俺と遊ばない?」

「すみません。連れがいるので」

「いいじゃん。その子も一緒でいいからさあ」

「ねえ。遊ぼうよ」

「いやです。お断りします」

「そんな事言わずにさ、ね?」


なかなか引かない。

とっても手強い。

どうしよか・・・最悪奏汰君を守るために仕込んでいた、小型ナイフやハサミ、カッターがあるけど、ここで使うのもまずい。

本当に連れて行かれるどうしよう、と考えているともう一つの聞き馴染みのある声が聞こえてきた。


「おい。俺の彼女になんか用か?」

「はあ?何いってるん、だ、よ・・・」


そこに居たのは奏汰君だった。

でもいつもの奏汰君とは違った表情である。

奏汰君は手に持っていたトレーをおいてナンパ男に声を掛ける。


「お前とりあえず、こっち来い」

「は?何だよ」

「とりあえずだ。ここだと人目が多いからな。雫、先に食べていていいから。少し外に出るね」

「うん。わかった」


そう言って奏汰君と男は出ていった。

奏汰君に食べていてって言われたけど、食べる気にはなれない。


(奏汰君大丈夫かな?)


そう思いながら奏汰君が帰って来るのを待った。


◇◇◇


外に出て裏の人目のつかないところに来た俺は、早速雫をナンパしたゴミカス男と対峙する。


「あのな。もう一度聞くけど、俺の彼女に何してるんだ?」

「はあ?俺はただ、話していただけだぞ」

「じゃあ、俺が見た雫が嫌がっているようにしていたのはナンパではないし、気のせいなのか?」

「ああ、そうだぞ」

「本当か?本当はナンパしていたんじゃないのか?」

「ち、違う」


男が声を荒げる。


「そうか、本当の事言わないと痛い目見るぞ」

「はあ?何言ってるんだ?痛い目見るのはそっちだぞ?」

「はあ、本当はこの手段は使いたくなかったけれど、使うしか無さそうだな」


そう言ってバッグから折りたたみナイフと折りたたみカッターを取り出す。


「いいか、最終警告だ。本当の事を言え。言わないとこれらでどうするのかわかっているよな?」


そう言ってナイフを首元、カッターを下半身に持っていく。

すると男は血相を変え震えた。


「わ、わかった。本当はナンパしていました。すみませんでした。もうしないので許してください」

「さっさと、それ言えばいいのに。良いかこれからナンパなんて絶対にするなよ、そのせいで恐怖に陥る人がいるんだからな?」


男はこくこくと頷く。


「じゃあ、帰って良いよ。あっ、その前に土下座ね。したら帰っていいから。俺の雫を傷つけやがって。雫は俺のものだし、俺しか扱ってはならないものだ。それを傷つけられた怒りは、お前を刺すかお前が土下座するかのどちらかしかねえ」

「ひっ、ひい。も、申し訳ありませんでした」


男はそうやって土下座をする。

そして俺が「帰っていいぞ」と言うと走って逃げていった。


やりすぎたかな?

まあ俺の雫を傷つけられたから当然だよね。


(早く雫のところに戻らないと)


そう思って、ナイフとカッターを片付けて雫のもとに戻った。


雫のもとに戻ると雫は座って待っていて、俺を見つけて駆け寄ってくる。


「バカ。何かあったらどうするの」

「心配かけてごめんな。でも雫が怖がっていたからなんとかしたかったんだよ」

「うん、わかってたよ。ありがとう」

「こっちこそ一人にしてごめんな。後、ここは全部俺が払うから。迷惑かけたからね?」

「わかった。じゃあ食べよっか」

「うん」


そうやって席に座って食べ始める。

そんな中、雫はこんな事を考えていた。


(奏汰君に何もなくて良かった。後、さっき私の事を彼女って言ってたよね?嘘でも嬉しい!はあ、奏汰君好き。好き、好き、好き、大好き、ウフフ)


そう先程の奏汰の言動について。

そしてその奏汰は、


(はあ、雫に何もなくて良かった。傷つけられていたらタダでは済まさなかったぞ。やっぱ雫は俺の管理下にいるのが一番良いんじゃないか?雫には俺以外指一本たりとも触れさせない。雫は俺のものだ。アハハ)


やっぱりこの2人は愛が重いのであった。

久しぶりの重めのシーンです。

この2人を怒らせたらダメですね・・・

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