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幼馴染は二人とも愛が重いです!  作者: 河井こまち
一章 高校1年生一学期
15/16

第十五話 遊園地デート?②

「わ〜!久しぶりの遊園地だ」


そうやって雫が声をあげてはしゃぐ。

俺達は入口でチケットを購入した後、すぐに中に入った。


雫が声をあげてはしゃぐ理由もわかる。

俺達が最後に遊園地に来たのが小学生以来だからだ。

前は双方の両親も含む家族ぐるみで訪れたので、久しぶりはもちろんのこと俺達だけなのも初めてである。


「ねえ。最初は何から乗る?」

「えっとね・・・」


まずは頭の中を整理して乗る乗り物を考える。

まず俺は絶叫系はいける。

雫はそこまでひどくなければ大丈夫だろう。

なのでジェットコースターを何個か乗るべきだろう。

後はコーヒーカップとかメリーゴーランドとか観覧車とかいろんなのに乗ればいいかな。


「まあ、せっかく遊園地に来たからにはまずはジェットコースターに乗らない?」

「いいね。じゃあまずはジェットコースターから。その後も色々と乗ろうね」

「うん。それじゃあジェットコースターは・・・あっちだね。行こう」

「うん」


そう言ってジェットコースターに向かう。

この遊園地では何種類かのジェットコースターがあって、その中でも優しめのを選んだ。

この後は、もっと長くてヤバいのも乗る可能性があるので、久しぶりの肩慣らし程度で乗ろうと思う。


ジェットコースターに着くと列ができていたので並んで待つ。

待ち時間は雫と学校生活などの会話をしながら過ごす。

10分ほどすると、順番がきたので乗り込む。

係員の指示を守りながら準備をする。

そして出発準備が整った。


「それでは、いってらっしゃ~い」


そう言われてジェットコースターが動き出す。


「ジェットコースター久しぶりだね。なんだかドキドキしてきたよ」


隣の雫がそう言う。


「そうか?俺はあんまりドキドキしないな」

「まあ、ジェットコースター楽しも」

「うん。そうしよ」


そういう会話をした後ジェットコースターの本領が発揮される。

そうやって俺達は、このジェットコースターを楽しんだ。


「あ〜楽しかった」

「そうだね。楽しかったよ」

「じゃあさ次はあっちのジェットコースターに乗ろうよ」

「うん。行こう」


そうやって次のジェットコースターに乗りに行く。

どのジェットコースターも楽しかったし、雫も楽しんでいた。


しかし、最後のジェットコースターで事件は起きる。

この遊園地の最後のジェットコースターは長さが長く、スピードも速い、全国でも類を見ない絶叫系ジェットコースターである。

これに乗っている途中に事件は起きた。

乗り始めてすぐ、俺達は楽しく乗っていた。

前半はあまり急なコースでもなく、最初に乗ったものや、後に乗ったものと同レベルくらいだった。

しかし後半に入ると一変する。

急にスピードが速くなり回転なんかもある。

この後半は他とは比べ物にはならないレベルのコースだった。

ここで隣の雫から微かな声が聞こえてきた。


「・・・怖いよ・・・」


その小さな声とともに俺の手が握られる。

そうやらこのコースターが怖いらしい。

雫は、そこそこの絶叫系は行けるようだがこれくらいのレベルだと無理っぽい。


えっ、これくらいでは事件ではない?

おいおいふざけるなよ。

可愛い子しかも自分が好きな子が怖がってたりしたら十分事件だろ。

こういうときに不安にさせなかったり、守るのが鉄則だろ?

お前らはちゃんと守れる度胸はあるのかい?

ごめん言い過ぎた。

なんか皆を敵に回した気がする。


まあとりあえず、自分の隣にいる雫が怖がっているので、優しく手を握り返して、雫にだけ聞こえる声で返す。


「大丈夫。怖くない。安心して。もし何かあっても必ず助けるから。」

「うっ、うん」


そう言って安心させながら、最後まで乗り切る。

降りてから雫と一緒にベンチに座ると、雫が抱きついてきた。

しかも目は涙ぐんでいる。


「かっ、奏汰君怖かったよ〜・・・」

「うんうん。よく頑張った。雫は偉いな」


本当に怖いのによく頑張ったと思う。

本当に雫は偉い。


ここで奏汰は気付いていないが雫の言葉には続きがあるのだ。

(かっ、奏汰君怖かったよ〜でも奏汰君が手を握って声を掛けてくれたからなんとか乗りきれたよ)

奏汰の思いはしっかりと雫に伝わっていたのだがこの事は奏汰は知らない。


その後雫が続ける。


「私こんなに怖いのは無理だよ。これ以外は行けるけど」

「うん。今度は違うのに乗ろうな。」

「うん。次は何乗る?」

「ずっとジェットコースターだったからコーヒーカップでも乗ろうか」

「うん!行こう」


そうやって次に乗る物を決めて、雫の手を取って歩き出す。

チラッと腕時計を見るともうお昼頃になっていた。

コーヒーカップが終わったらお昼だな。

そう考えながら雫とともにコーヒーカップに向かうのだった。

奏汰しれっと雫と手を繋いでますね・・・

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