第十三話 勉強会
「お邪魔しまーす」
そう言って雫が家に入ってくる。
ゴールデンウィークに突入して2日目。
俺達は早速勉強会をすることにした、
「いらっしゃい。今飲み物持って行くから先に俺の部屋に行ってて」
「はーい。お義母さん達は?」
「今日は仕事。夕方まで帰ってこないから挨拶しなくていいよ」
「了解」
ちゃんと母さん達に挨拶をしに行こうとする雫は、やっぱ礼儀正しくて素敵だなと思う。
そんなことを思いながら飲み物を注ぎ自分の部屋に持っていく。
「飲み物持ってきたよ」
「ありがとう。じゃあ早速始めようか」
そう言って勉強会を始める。
俺は苦手な数学から、雫は苦手な国語から始めるようだ。
教科書やノートを使って復習しながら参考書を使って問題を解いていく。
時々わからなければお互いに聞いて解き進めていく。
「ねえ奏汰君。この問題がわからないんだけど、どうやって解くの?」
「どれ見して。あぁ、この問題はこの問に対しての答えだから、この傍線部の前後を見ていくとここらへんが答えになるからそれをまとめてあげれば良いよ」
「あっ、なるほど〜。さすが奏汰君。ありがとう」
「全然大丈夫だよ。むしろこうするための勉強会だし」
「それもそっか。奏汰君はわからないところある?」
「えっと、ちょうどこの問題がわからないんだよね」
「どれどれ。あぁ、これはこの公式を使って考えてみて。それにこれを当てはめると答えが出てくるよ」
「あっ、なるほど。ありがとう雫。助かったよ」
「いえいえ。困ったことがあったらお互い様だからね」
そうやってやり取りしながら勉強会を進めるといつの間にか13時になっていた。
9時から始めたのでもう4時間やっている。
「気が付かなかったけどもうお昼過ぎてたんだね。何か食べようか?」
「えっ、もうそんな時間?時間たつの早いね。何食べようか?」
「下にあるもので良いかな?俺が作るよ」
「良いよ。じゃあお願いします」
「了解。何作ろうかな?」
そう言って下に降りて冷蔵庫の中を見る。
これだとそうだな・・・あっ、これが良いかな。
「雫。お昼、冷しゃぶうどんでも良い?」
「良いよ」
「OK。じゃあ作るよ」
そう言って食材を出して料理を始める。
まず言っておくと、俺は料理がまあまあできる。
調理学校の先生である母さんは和洋中全て作れる。
その血を継いだからか、母さんに何度も手伝わされたか知らないけど俺もまあまあできるのだ。
人によっては上手とも取れるらしいけど、俺的にはそこそこかなと思う。
そんなこんなで湯が沸いたので野菜、肉、うどんをそれぞれ茹でていく。
茹で終わったら冷水で締める。
そして盛り付けて、すりごまとポン酢をかければ完成である。
「雫。できたよ」
「ありがとう。わぁ、すごく美味しそう」
「それじゃあいただきます」
「いただきます」
そう言って食べ始める。
うん我ながら上出来だ。
まあ市販品を茹でるだけだけどね。
「美味しい!すっごく美味しいよ。奏汰君」
「そう?それは良かった」
雫も美味しいと言ってくれたので素直に嬉しかった。
そして俺も雫もあっという間に食べ終えた。
「ごちそうさまでした。すごく美味しかったよ」
「お粗末様でした。それはどうもありがとう」
「あっ、洗い物は私がやるね」
「えっ、別にいいよ」
「いやいや。作ってもらったし、これくらいはさせて」
「わかった。それじゃあお言葉に甘えてお願いします」
「任せて」
そう言って雫は洗い物を始める。
その様子をソファーに座りながら眺めることにした。
数分立つと洗い物を終えた雫が近づいてきた。
「終わったよ」
「ありがとう。それじゃあ勉強の続きしようか」
「そうしよっか」
そう言ってまた部屋に戻って勉強を再会させる。
俺は引き続き数学、雫はもう一つの苦手である英語をすることにした。
またさっきのように、わからないところがあったら聞いたりしながら解き進めていく。
気がつくともう6時前になっていた。
「あれ?もう6時?早いね」
「本当だ。あっという間だったな」
「うん。じゃあ今日はそろそろ帰るね」
そう言って雫が支度を始める。
俺も自分の道具を片付けたりして雫を待つ。
そして用意ができた雫を玄関まで送る。
「今日はありがとうね」
「こちらこそ教えてくれてありがとう」
「いえいえ。あのさ、またこうやって勉強会しない?」
「いいね。またやろっか」
「うん。それじゃあまた今度ね。じゃあね」
「うん。じゃあねまた今度」
そう言って雫は帰っていった。
今日だけでも勉強が捗ったし、またこうやって雫と勉強会ができることに喜びを感じつつ、次の遊園地へ行く事を考えながら、また少し勉強するために部屋へ戻った。
お久しぶりです。
また更新が滞っていましたが久しぶりに更新できました。
これからもこんな感じでやって行きますが、どうぞ応援よろしくお願いします!




