表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/40

第4話 森からの観察と新たな疑問


俺の隠れ家は、村全体を見渡せる小高い丘の、深い茂みの中にあった。ここからなら、管理者たちに見つかることなく、村の様子を窺うことができる。

観察を続けるうち、俺は村の奇妙な「周期性」に気づき始めた。

村は、驚くほど規則正しく運営されている。鐘の音と共に人々が起き、働き、そして眠る。まるで、巨大な時計の歯車のように、一分の狂いもなく。

そして、月に一度、村の中央広場で開かれる「祭り」。管理者たちは、村の安寧と豊穣を祝うためのものだと説明していたが、俺にはそうは見えなかった。祭りになると、村人たちは皆、まるで何かに取り憑かれたかのように、異常なまでに高揚し、我を忘れて踊り狂うのだ。

俺の鼻は、その周期と連動して、村から漂う「匂い」が変化するのを捉えていた。

普段は穏やかな花の香りが、祭りの日には、人の理性を麻痺させるような、甘く、そして濃厚な香りへと変わる。そして、その香りには、微かに、金属が焼けるような、不快な匂いが混じっている。

あれは、一体何なんだ?

なぜ、村人たちは、月に一度、あんなにも熱狂する必要がある?

あの匂いは、彼らの精神に、一体どんな影響を与えているんだ?

俺は、自分の研究ノートに、新たな疑問を書き加えた。村の謎は、俺が考えていたよりも、ずっと根が深いようだった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ