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8. train train1

 そして、裏を見てみると、『ゲーム中に一度だけ、五秒間時を止めることができる。』と書いてあった。

 周りを見ると、状況を飲み込んだ人や、まだ飲み込めていない人がいた。

 慎太郎はその中にいる葵に声をかけた。

「なぁ、葵。」

「ん?なに?」

「葵の能力はなんだったんだ?」

「私はねぇ、『自身が成分まで知ってる毒を自身が触れた対象に打ち込むことができる。』って能力。」

 そう言いながら葵は能力が書かれた紙を見せてきた。

「葵って成分まで知ってる毒ってあるの?」

「うん。一時期そうゆうのを調べることにハマったことがあってね。」

「なら、使えないってことはないんだな。」

「そうなるね。」

 すると、丁髷の男が大声で喋り出した。

「我の名は織田信長だ。能力は、『物を五分間小さくできる。』能力だ。貴様らも名と能力を申せ。」

 信長と名乗った男がそう言った後、沈黙が続いたので、慎太郎は手を挙げ、名乗ることにした。

「僕の名前は星野 慎太郎です。能力は、『ゲーム中に一度だけ、五秒間時を止めることができる。』っていう能力です。」

 慎太郎が名乗った後、全員が名乗った。

 そして、二つのチームに分かれることになった。

 慎太郎は、葵、そして信長と同じチームになった。

「なぁ、小僧。」

 信長は、慎太郎の方を向いてそう言った。

「信長さん?誰に言ってるんです?」

「小僧と言ったら貴様しかなかろう?」

「先程名乗った通り、僕には慎太郎ってゆう名前があるんですけど?小僧じゃあないんですけど?」

「五月蝿いぞ、小僧。まず話を聞け。」

 慎太郎はまず話を聞くことにした。

「我々はこの一番後ろの車両から一番前の車両を目指すわけだが、そのうちに能力は極力つかはないようにしてくれ。」

「なぜです?」

「小僧の能力はゲーム中に一度しか使用できないからに決まっているだろう?」

 たしかにそうだなと思った慎太郎は信長の言う通りにすることにした。

「それでは、進むぞ。」

 信長たちは、自分たちがいた車両から出るために扉を開けた。

 そのとき、一目で異常なことが起こっているとわかった。

 なぜなら、乗客がゾンビのようになっているからだ。

「なんだ、これ。」

「とにかく進むしかなかろう?」

「進むって言ってもどうするんです?」

「自分で考えよ、それを考えられないから貴様は小僧なのだ。」

 イラッときた慎太郎は、ゾンビ達に近づいた。

「慎太郎!?なにやってんの!?」

 慎太郎は座席の布を破り、ゾンビの口の中に突っこんだり、近づいてくるゾンビ達と戦った。

 最後の一体を窓から放り投げた慎太郎は、疲労により座り込んだ。

「おい、小僧。座っている暇などないぞ、我々は進まねばならぬのだ。」

 慎太郎はため息を吐きながら、信長の後ろをついて行った。

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