7.時空を超えたゲーム
一週間がたち二人は再び廃病院に来ていた。
「なぁ、ピットがこないんだが一週間後であってたよな?」
「うん、たしかにそう言ってた。」
「じゃあ、なんでピットがまだきてないんだ?」
「ただ遅れてるだけじゃない?」
そのとき、目の前にピットが突然現れた。
「遅刻扱いされるとは、まぁいい、それでは会場に送るが、準備はいいかね?」
慎太郎と葵は頷いた。
ピットが指を弾くと、それと同時に目の前の空間が歪み出した。
気がつくと、渋谷のスクランブル交差点ほど人口密度が高い、全面が真っ白な四角形の部屋にいた。
そこには丁髷の人やなんなら原始時代から来たのか?と思うほど古い格好をした人もいた。
すると、頭の中にピットの声が流れてきた。
『これで全員集まったね。それではゲームを始めよう。』
周りの状況を見るに、この声は全員に聞こえているようだ。
『チームを百にわける。ワンチーム十人のチームだ。チーム分けはもうできている。』
そう聞こえた瞬間、目の前に一枚の紙が現れた。
慎太郎はその紙に目を通した。
「…なっ!?」
葵と同じチームなのは良かったのだが、なんと、あの織田信長まで同じチームだったのだ。
『自分のチームは確認できたかな?それではこれよりゲームを始める。最初のゲームは、チームバトル。二つのチームが列車の中でどちらかが全滅するまで殺しあう。簡単に説明するとこんな感じだ。』
ピットは指を弾いた。
『それじゃあ、いってらっしゃい。』
ピットがそう言った瞬間再び目の前の空間が歪み出した。
気がつくと、慎太郎は列車の中にいた。
その列車はトンネルと思われる場所を走っていた。
周りを見渡すと、葵と慎太郎を含めた十人がいた。
列車がトンネルを抜けたようで、窓の外には草原が広がっていた。
すると、アナウンスが流れた。
『あー、あー、聞こえているかな?…うん、大丈夫そうだね。それでは、ゲームの説明をしよう。』
すると、急に、目の前に紙が現れた。
『今、君たちに一枚ずつ紙を配った。一面にはゲームのルールを、そして、もう一面には個々に配った能力の説明が書かれている。確認してくれ。』
ルールの説明はこう書かれていた。
・相手のチームを全滅させるか、相手のチーム全員が列車から離れたときのみ、勝利となる。
・どちらかのチームが勝利するまで列車は止まらず、ゲームも終わらない。
・列車の中には何名か一般客がいるが、殺しても構わないものとする。
・列車は百五十キロの速さで走っている。
・ゲーム中、食料は用意されない。




