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5.ゲーム終了

「一人の命がたった十万なのか?」

「安すぎたか?あのクズどもには高すぎるとも思っているがね?」

 ピットは首を傾げた。

「とにかくゲームは終了だ。お疲れ様。次のゲームも楽しみにしていてくれよ。」

「次?…どーゆうことだ!」

 ピットは手をひらひらと振りながら煙のように消えていった。

 その部屋には大量の死体と男女二人のみが残された。

「ねぇ、このお金どうする?こんなにあると怖いんだけど。」

「…そーだな。どーするか。………とりあえず交番にでも届けようか。」

「うん、そーしよ。なんか持ってるだけで怖い。」

 二人はお金を交番に届けた後、それぞれの家に帰った。

 もちろん交番に大金を持っていってしまったせいで、担当してくれた人からすごく驚かれた。「山に行ったら落ちてた。」と言ったら何故か信用された。

 ゲーム中に過ごした時間は消えていて、親からは「なんで帰ってくるのがそんなに早いの?」と驚かれた。始業式だけだったと言ったら信用してもらえた。

 とにかく疲れたので眠ることにした。


 夜、山の奥にある大きな建物の中で、二人の男が話していた。

「なぁ、ピットよ。本当に私に勝てる者が見つかるのか?」

「もちろんだよ。必ず君が望む人材を見つけて見せるさ。」

「大丈夫なのか?期間は残り半年もないのだぞ?」

「そう心配するな、安心したまえよ。」

 うーむといいながら男は首を傾げた。

「…大丈夫さ、なんとかやってみせる。」

「頼んだぞ。俺はまだ、目標を達成できちゃいないんだからな。」

「泥舟に乗ったつもりでいてくれ。」

「泥舟じゃあだめだろう?お前には一番人気の馬に賭けている時くらいの自信でいてもらわなくてはならないんだからな。」

「僕だって自信たっぷりでいたいさ。せっかく僕と並ぶほどの実力を持った人間を見つけたのに、死にたくないからね。」


 翌朝、学校に行かなきゃと焦りながら起きた慎太郎に連絡が届いた。

 それは、休校のお知らせだった。期限は不明と書かれていた。

 親は「始業式の翌日休校ってどうなってるの?」と驚いていた。

 今日は家の中でゆっくりしようと思った時、再び連絡が届いた。

 葵からだった。

 内容は、『今日一緒にどっか行かない?』というものだった。

 僕は、『よくそんなことがあった翌日に遊びに誘えるな。』と送った。

 すぐに既読がつき、『遊びに誘ってるわけじゃない!SNSに気になる投稿があったの。』と送られてきた。

 そして、一枚のスクリーンショットが送られてきた。

 その投稿は近くの山の奥の方にある昔に潰れた病院の写真と、『廃病院の中に死体がいっぱいあった!!!』と書かれているものだった。

 嫌な予感がしたので、『まさか、ここに行こうなんて言わないよな?』と聞いてみた。

 すると、『そのとーり!』と送られてきた。

 せっかく夏休みが延長されると思ったのに、なんで山奥まで、と慎太郎は思った。

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