17.盗賊ポーカー
そのゲーム会場は中世ヨーロッパを彷彿させる城だった。
そこには三人以外にも、他の参加者と思われる人たちが三人、そしてピットがいた。
「さぁ、次のゲームを始めようか。」
誰も声を出さなかった。
その場にいた全員が、なにかを言ったところで無駄だと思ったからだ。
「次のゲームは、これを使う。」
そう言って、ピットはポケットからトランプを出した。
「今回のゲームは、ポーカーだ。だが、ただのポーカーではない。今から紙を配るから読んでくれ。」
ピットがそう言って、指を弾くと、六人の頭上から紙が落ちてきた。
その紙には今回行うゲームのルールが書かれていた。
・本ゲームは三戦し、勝ち点が多かった上位二名のみが次のゲームに進む権利を得る。
・制限時間は30分
・プレイヤー同士の暴力行為、会場にあるものの破壊を行ったプレイヤーには、ペナルティとして、ハンターを一人、そのプレイヤーの付近に出現させる。
・ハンターは、プレイヤーを一人脱落させるまで動き続ける。
・ハンターを殺害した場合、ペナルティとして、ハンターを一人、そのプレイヤーの付近に出現させる。
・ゲーム開始時、プレイヤー全員にはカードが五枚、ランダムに配られる。
・一戦中に一度、プレイヤー同士でのカードの交換ができる
・交換は一度に一枚のみ
・カードの所有権を失った場合、新たなカードを手に入れる。
・一度に持っていられるカードは五枚までで、これを破ると、ペナルティとして、ハンターを一人、そのプレイヤーの付近に出現させる。
と、書いてあった。
慎太郎は、正直ルールが多すぎて読む気にはならなかったが、なんとか読み切った。
「名付けて『盗賊ポーカー』だ。ルールが多くなってしまって申し訳ないが、調整した結果なんだ、これが一番ちょうどよかった。最初は暴力行為の禁止、交換、所持制限がなかったんだが、そのせいで、プレイヤーを殺してカードを奪おうとする参加者がたくさんいたんだ。これは仕方のないことなんだよ。それでは、始めようか。」
そう言って、ピットは指を弾いた。
すると、でかいデジタルタイマーが現れた。
「それじゃあ、楽しませてくれよ?」




