14.train train7
「あ、そうだ。」
と、五右衛門が何かを思い出し、先程目覚めたばかりの三人に言った。
「さっきあの女から聞き出したことなんだが、あっち側には勝利条件がもう一つあるらしいんだ。」
「勝利条件?…たしかに、勝利条件が同じなら時間を稼ぐより全員で攻撃してきたほうがいい。」
「で、その勝利条件が、乗客全員を、敵チームに殺させるもしくは自然死させることなんだ。」
その話を聞いて、信長は、後から来た五人に、聞いた。
「ここに来る途中で、ゾンビのようになっている人を見かけなかったか?」
「いました。なので、捕獲しておいたんです。…一体だけでしたが、………」
「………そのゾンビは、今どこにいるんだ?」
「僕の能力で一番後ろの号車に、『固定』しました。」
それを聞いて、慎太郎は、(たしかこの人は、山川広光。能力は、『触れたものにくっついている物を接着剤を塗りたくったようにくっつかせる能力だったはず。)と、記憶から情報を引っ張り出してきた。
「そうか、なら大丈夫だな。」
そこで、慎太郎が口を出した。
「外から、後ろに行かれたら終わりだろ?今から最初の車両に戻るべきだ。」
「まぁ、小僧の言っていることも一理あるな。………よし、一度戻ろう。」
と、信長が言ったとき、上から、ガタガタッ、という音がした。
「まずい!敵はすでに後ろの車両に向かっているッ!急げッ!」
五右衛門は、扉をすべて切断しながら、後ろの号車へと向かった。
後ろの号車についたとき、そこには、ゾンビ化している乗客と、敵チームと思われる男性がいた。
「俺の能力は、『触れた生物の寿命を操作する』能力!少しでも近いてみろ!この乗客を殺す!」
そのとき、信長が慎太郎に耳打ちをした。
「能力を使え、能力を使ってあいつを気絶させろ。乗客は傷つけるな。」
慎太郎は頷き、能力を発動させた。




