そういうのいいからハルモニアの使い方を教えてよ!!
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「あとこれ何?僕ちゃんはいつも説明が足りないよね?」
気づいたら、うかは鳥の羽根のような形をした武器を持っていた。
それは変わった形の剣のようにも見える。
「ハルモニア!!ピースウォーカーになったことで、うーかーも終焉の惡魔みたくピアスピアを手に入れたんだ!!」
ビームフリーズが教室でうか達に振り回した、プレスリルっていう武器みたいなものか。
「それで使い方は?」
「姉ちゃんッ!!!」
「時間がない。ぶっつけ本番ッ!!!」
僕ちゃんに肝心なことを聞く前に、思い出せないけど見覚えのある少年に助けを求められたので、会話を切り上げてすぐにそっちへ飛んでいく。
ビュウウウウウウウン!!!!!!!!!
羽根が生えたことによってかなり速く動ける。
「こんな子供に手を出してるんじゃないわよッッ!!」
ガバッ!!!!!!
サクリファイスの悪意を感じる手が見覚えのある少年に触れる前に、その場から連れ去った。
「ピンク髪、貴様その姿はどういう訳だ?」
サクリファイスの狐みたいな切れ長の目がパッと見開いていたので本気で驚いていたようだったけれど、うか自身もよく分かんなかったので知りたきゃ自分で考えなさい!と叫びその場からすぐに飛び去った。
「怪我はない?もう大丈夫だからね!!」
「姉ちゃん、その格好なに?いつもの姉ちゃんじゃない!!」
「えっと、うか達、初対面だよね?それにうかは君の"姉ちゃん"じゃないし、うかに家族なんていないよ?」
「何言ってんの?もしかして地面にぶつかった時に頭打った?」
「待って!それよりまだ助けないといけない子たちがいるの!!」
うかの為に上から丸めたプリントを投げつけて、サクリファイスからうかの事を守ろうとしてくれたあの子たちを助けなきゃ!!
ビュウウウウウウウウン!!!!!!!!
「「ぎゃああああああああああ!!!!!」」
「ウォーカーごときがサクリファイス様に無礼を働くなど、許されることじゃない!!キラーズ、火炙りの刑でなるべくウォーカーどもの苦痛が長引くようにしろっ!!」
「「セイ!!」」
バサッッ!!!!!!
「あんた達まで!!だから、こんな子供に手を出してるんじゃないわよ!!!」
今度は助けるにも数が多すぎる。
それなら...!!
「人間を火炙りにしようとしたんだから、自分たちも同じ目に遭う覚悟はできているんでしょうね?」
うかの正義感が心の中で燃えていた。
「僕ちゃん、ハルモニアってどうやって使うの?」
「うーかーが自分でぶっつけ本番って言ったんじゃないか!僕ちゃんが説明しなくったって、ハルモニアは自分の物なんだから分かるだろ?」
「出た、説明不足の悪い癖!」
子供たちや保護者が避難した教室の中を覗くと、そこでは火炙りの地獄が始まろうとしていた。
「きゃははは!!火をつけられねーからボク達から逃げるんじゃねー!!」
「「きゃあああああああああああああああ!!!!」」
「確かビームフリーズがプレスリルっていうピアスピアで、ホラープレッシャーって叫んでて...うかのはハルモニアだから...」
「うーかー、何をブツブツ言ってる?」
「今、考え中だから静かに!!」
うかは子供たちを追いかけているキラーズに武器であるハルモニアを向けた。
「ピースハーモニーッ!!!!!!」
ドゥルルルルルルルルルルルッッッ!!!
キャオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!!!!!!!!!
その瞬間、ハルモニアから光速の熱が放出されてキラーズに当たった。
うかの威光だ。
ジュウウウウウウウウウウ!!!!!!!
「ぎゃあああああッッッッッッ!!!!!」
「そっちが火炙りなら、こっちは威光炙りっ!!目には目をっ!!」
うかがキラーズを攻撃すると、怖がったキラーズがビームフリーズを押してビームフリーズもその教室からいなくなった。
「女ァ!!終焉の惡魔に向かって攻撃するとは何事だァ!!生意気なピースウォーカーは殺してやるぞ!!」
ドカンッ!!ドカンッ!!ドカンッ!!
キラーズに押し流されながらうかに暴言を吐いて、廊下でホラープレッシャーを何度も使ってるのが聞こえた。
「ふうのお姉ちゃんありがとう!!ってかその格好なに?」
「ふうって誰?あとこの格好は気にしないで!!もしまた終焉の惡魔に襲われたら大声でうかの事を呼んでね!!」
この子たちはもう大丈夫そうなので、今、腕に抱えている見覚えのある少年を屋上に避難させる為に、羽根を使って一旦そこから離れる。
ファサッ......。
「君はここにいて」
「君じゃなくてふうだよ。俺を守った時にやっぱり頭を打ったんだ!!俺のせいで...!!早く病院に連れて行かないと!!」
ビュウウウウウウウウン!!!!!!!!
その時、風を切る音が聞こえてサクリファイスが目の前に降り立った。
「我々から逃げるな、ピンク髪!!我々がまだ襲っていた途中だろう?もう一度襲ってやるから来い、貴様!幸せなウォーカーは分からせてやらなければならない!!」
「君、うかの後ろに隠れてなさい。うかがいるから大丈夫よ。心配しなくていいからね!」
見覚えのある少年は後ろからぎゅっとしがみついてきた。
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