一度僕ちゃんは終焉の惡魔に捕まったことがあるけれど、またあんな風にされてたまるか!
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「危ないママ!!」
そう言ってミサのパパがママなことをかばって誰にも当たらずに済んだのだけど、おそらくこれはルルがわざとやったことで、最初から当てないようにしていたのだと思う。
本気で当てようと思えば当てられるはずだ。
なぜなら救世軍OLIVの幹部なのだから。
しかしそんなことにも気づかないミサの両親は即座に反撃することにしたようだ。
「ピアスピア、ハイノート!!」
「ピアスピア、ローノート!!」
それらは音符型のピアスピアで、何やら協力して使おうとしている。
「何かしてくるわよ、ルル気をつけて!!」
「分かっている!離れていろ、ピースウォーカー!!」
「そういうわけにはいかないでしょ!」
「こいつらはピースウォーカーのことを狙っているんだ!ピースウォーカーがここから離れれば攻撃が緩和されるかもしれない!だからここから離れていろ!」
「だけど!!」
「いいから!」
そうやって強く言われたので一旦ここから離れようとしたのだけど、しかしミサが目を光らせていて、ここから絶対に逃がさないといったような表情をしていた。
しかしこんな小さな子に一体何ができるというのだろう?
「行くよ、ママ!」
「来てパパ!!」
「「エコーラス!!」」
2人がそうやって叫ぶと2人のピアスピアは音を発し始めた。
ママの方が高音で、パパの方が低音だった。
そして2つをきれいに重ね合わせながらハーモニーを形成していって、それが周囲に鳴り響く。
「なんだ、これは?」
「気をつけた方がいいぜ、うーかー!」
「分かってる!」
でもこれって一体何なんだろう?
攻撃のようには思えないんだけれど...。
なんだか、ずっと音を聞いていたら敵意が湧いてこなくなっていった。
というよりも眠気を誘っているような気がするのだけど、気のせいだろうか?
あと、こうやってピアスピアの戦いに巻き込まれることは、ミサにとって良くないのではないだろうか?とも思い始めていた。
ミサはうかに向かって敵意を向けてくるのだけど、これは子供の頃から両親に刷り込まれたせいなのであって、本人は悪くない。
そりゃ嘘をついて濡れ衣を着せてきたことだったり密告をしたことは許せなかったけれど、でも両親から刷り込まれたことによる正義感からそういった行動に出たのだとしたらしょうがない部分もあるだろう。
だからうかとしては見逃してあげたい気持ちもあったのだった。
そんな時だった。
「大丈夫か、うーかー!?なんだか鈍くなっているような気がするぞ!」
「うかもさっきからずっと頭がぼーっとしてしょうがないの。ルルはどう?」
そうやって訪ねたにも関わらず返事がなかった。
そしてその5秒後にようやく返事があったのだけど、ラグがあってあっちにも何か異変が起きていることは明らかだった。
「やっぱりママとパパのピアスピアの能力なのかな?」
「十中八九そうだろう」
眠くなってくる攻撃をされているはされているのだけど、でも物理攻撃じゃないから敵意が湧いてこなかった。
だってただ眠くさせられるだけじゃない!
何とかしてこの状況を切り抜けなければいけないと思っていたのだけど、なにせ頭がまともに回らないから次にどうすればいいのかわからなくなっていた。
それでも容赦なくママとパパはピアスピアの能力を発揮してくるのだけど、ルルとうまく相談することもできない、次の1手も考えられない、会話もままならない、この3つによってどうすればいいのか全く検討もつかないのだった。
しかしのんきにそうも言っていられないことになったのだった。
それは衝撃的なことだった。
「ねえパパ、ただ痛めつけてやるだけだと面白くないから、ピースウォーカーにとって屈辱的なことをしてやりましょうよ」
「どんなことだいママ?ママが言うことだったら何でも賛成するよ」
「あら嬉しいこと言ってくれるわね。だったらあのピースウォーカーの羽根をもぎ取ってやりましょうよ。羽根っていうのは天志が所有する大切なもので、本来だったらピースウォーカーだとか終焉の惡魔が持つにはもったいないものだと思うのよね。だから罰としてもぎ取ってやりましょうよ!」
「それはいいね、ママ!ナイスアイディア!」
なんてこと思いつくんだろう。
眠たいだなんて呑気なことを言っている場合ではなくなった。
これは僕ちゃんのピンチだ。
絶対絶命のピンチだ。
一度僕ちゃんは終焉の惡魔に捕まったことがあるけれど、またあんな風にされてたまるか!
そんなことは絶対に許さない!
ママとパパがそんなことを言っていて、僕ちゃんは何やらそわそわしているようだった。
「大丈夫だからね、安心してね!」
しかし思った以上にぼんやりとする。
「こんなのどうすればいいのよ?耳を塞いでも手をすり抜けて音が聞こえてくるじゃない!ルルどうすればいいと思う?」
しかしルルは返事ができないほどに眠気に襲われていたようで、一向に返事が来ない。
「ママとパパのピアスピアは効果絶大なようね。エコーラスはかなり厄介なピアスピアよ。あんたみたいなピースウォーカーが対処できるほど甘いもんじゃないわ!」
「そんなことないわ、何とかしてみせるわ!」
うかも年上として弱いところを見せたくなかったので、強がって見せたのだけど、対処法が見つからないから、ただ一方的にあのハーモニーを聞かされることしかできなかったのだった。
「ピースウォーカーがここにいることも、羽根を持っていることも、うちの娘に手を出したことも何もかもが許せない。生意気なのよ!」
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