質問責めをされたけれど、そこに好意があったので、悪くない気分だった。
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ピカァァァァァァァァァ....!!!
かなり重症だったけれど、でもこの楽園の光はそんなことなかったかのように綺麗さっぱり回復させてくれたのだった。
ルルだけじゃなくてうかも回復してくれたのだけど、ゴスペルのことを落としてしまったというその罪悪感によってできた傷は全くもって回復しなかった。
「もういい、ピースウォーカー。離すんだ」
そうやってしばらくの間、空中に飛びながら俯いていたら「ピースウォーカー、あれはしょうがないことだったんだ。だから気にする必要はない」
と言われた。
「そうは言ってもあれはうかが落としちゃったからああいうことになっちゃったんだよ。だから責任感じちゃうな」
そんな風にゴスペルの方をじっと見つめていたら、どこかから羽音が聞こえてきて、それがだんだんこっちに近づいてきたのだった。
「何か嫌な予感がするわね」
ルルは何も答えなかったけれど、うかと同じように考えているのは明白だった。
「おーい、そこで何をやっているんだ?」
天志の下っ端がやってきた。
そして救世軍OLIVの幹部であるルルがそれに対処したのだけど、その下っ端たちはうかの方を見てきて、こいつですよと指をさしてきたのだった。
「何よ指をさすなんて失礼ね」
「さっき空気中に轟音が鳴り響いたじゃないですか。それであの音は何だろうってしばらく空を見上げていたんですよ。そうするとこいつが羽根で飛びながら、幹部のゴスペル様を空気中から落としたんですよ。ほら見てくださいよ!あそこにゴスペル様が倒れていらっしゃる!」
まずい、何かを誤解されているような気がする。
いや、これは誤解ではなくて紛れもない事実なんだけれど、何かとんでもないことが起こりそうで冷や汗が止まらなかった。
「いや、これはその...」
「こいつ、何か言い訳しようとしていますよ!」
「卑怯者のピースウォーカー!やっぱり終焉の惡魔と同じくらい卑しい存在だ!」
「何よそれ!そんな言い方ないでしょ!最低ね!」
「最低だと?最低なのはそっちの方だろう!ピースウォーカーごときをせっかく楽園に招いてやったにもかかわらず、恩を仇で返すとは!」
「招いてやったって、こっちは頼んでないわよ!そっちが無理やり連れてきたんでしょ!」
こういったやり取りをしている間、ルルが少し複雑そうな顔をしていたので、その話題を切り上げた。
「みんなここにいるやつがゴスペル様を殺した!ゴスペル様を殺したぞー!」
そう言いながら縦横無尽に羽根を使って飛び回りながら叫び出したので、何言ってるのよととっさに反応した。
ただ噂を振りまくだけだったらそんなことをしなかったのだけど、なんとその大騒ぎする天志のせいで、それを真に受けた天志がワラワラと群がってきたのだった。
「まずい!」
本当は嫌だったんだけれど、ここは一旦退却した方がいいだろうと思ったうかは、その場にいたルルに短い別れを告げた。
「行くわよ、僕ちゃん!ここにいたら大変な目に遭うかもしれない!捕まったら拷問を受けるわよ」
バサッッッ!!!!!!
そうやってそこからすぐに退散しようと思ったのだけど、ルルがちょっと待つんだと引き止めてきた。
「何よ!モタモタしている場合じゃないのよ。何か言いたいことでもあるの?まさかこの期に及んで差別でもしてくるんじゃないでしょうね!そんなものに付き合ってる暇はないわよ!一刻を争うのよ!」
「...僕も一緒に逃げる」
まさかの発言にその場でひっくり返りそうになった。
「どうしてよ?」
なぜこんなことを言うのだろう?
救世軍OLIVの幹部が、下っ端の天志から逃げるなんていうことがありえるのだろうか?
「これは全部僕とゴスペルの一騎打ちから始まったことだ。だからそれを尻拭いしただけの君が一人で背負い込むことはないだろう」
なるほど、責任を感じているようだ。
それだったら一緒に逃げた方がいいかもしれない。
ルルとは何だか仲良くなれそうな気がするし、ここで仲良くなれそうな人の助けを借りない手はないだろう。
「分かった、それじゃあ行きましょう!それでどこか当てはあるの?」
「もちろんある。この楽園は僕のテリトリーだからね。さあ行こう」
ビュウウウウン!!!!!!!!!
「こっちだ!」
そう言って連れてこられたのは、教義学校というところだった。
ゴスペルが倒れたところからかなり遠くまで来たのだけど、そこは黄金の大地の上にそびえ立っているゴシック調の教会のような建物だった。
「あなたはここの関係者か何かなの?」
「僕は教師の息子なんだ」
なるほど。
だから理屈っぽいところがあるのか。
1人で納得していた。
この教義学校の周りにはほぼ何もないから見つかる心配も少ないだろう。
「なるほど、うってつけってわけね。だけどこの教義学校の人たちがピースウォーカーを受け入れてくれるかしら?」
「きっと大丈夫だ。僕が説得してみせる」
そしてしばらく建物の外でルルのことを待っていたら、こっちに来るよう合図をしてきたので、そっちに飛んで行った。
バサッッッ!!!!!
「大丈夫だった?」
そういう風にルルに尋ねた瞬間、
「ピースウォーカーだ!」
「本当にピースウォーカーなの?」
そう言いながら子供たちが続々と駆け寄ってきてう、かの周りに集まってきたのだけど、なんだか似たような光景を前に経験したことがあるような気がした。
「ピンク髪が綺麗だね」
「ピースウォーカーってみんな髪の毛がピンク色なの?」
「ねえねえ、何ていう名前なの?」
質問責めをされたけれど、そこに好意があったので、悪くない気分だった。
この作品はプリンセスヒーローものです。
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