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君の心に灯火を……  作者: 雪
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第97話 適応力の速さ

そういえばこの小説いつの間にか20万文字達成してたんですよねぇ……いつしたのか分からないんですけど。時間の流れは早いです。それでは楽しんできてください!

「あは、ごめん涼やらかしたかもぉ〜……」


「やらかしたな……」


母さんにバレたな。しっかりめに。父さんが見てないだけまだマシだが。


「あら……?なんだかよく分からないけど楽しそうねぇ。幽霊か何かかしら?」


「母さんの勘が鋭すぎて嫌になってくる。なんで1発で当てれるんだ……?」


「え?だって死んだ人間が生き返るわけないもの。それなら幽霊しかいないでしょう?」


母さんは何を当たり前のことを……と言った感じでそう言った。


「だとしてもせめてリアクションどうにかしてくれ。驚くでも怖がるでもなく楽しそうねって感想出るのがおかしい。」


「そんな事言われても星野さん1回怜斗君の名前だしかけた時につい最近あったかのような口ぶりだったし。あの涼がそう簡単にこんなに明るくなるわけないもの。本人に会わない限りね。」


「……凄いね涼君のお母さん。涼君以上に観察力高いしここまで来たら探偵じゃないかい?」


「そうだね。もし涼が誰かと付き合って隠してたとしてもその日中にバレてそう。」


「えぇ!実際に涼が好きな人できたその日に誰かわかったわよ!誰かと言うとね__」


「母さん……!ほんと頼むからやめてくれ……そしてサラッとユウまでくっつくな。さっきまで散々くっついてただろ……」


「いいじゃないか!減るもんじゃないし怜斗君だけズルいよ。」


「ユウはもういっぱい涼にくっついたでしょお?退いてくれるぅ?」


2人は口論を始め出す。


「すず……助けてくれ……」


「……私もくっつこ。」


ほんとなんなんだコイツら……


「あらあら涼ったらモテモテねぇ……!楽しそうでなによりだわぁ〜!」


はぁ、ダメだ母さん能天気過ぎて当てにならないな。あっつ……怜斗が霊な分冷たいけど他2人が体温高いから普通に暑いんだよな。あと重い。


「3人とも暑いから離れてくれ……」


「え〜……俺全然くっつけてないんだけどぉ?」


「…………」


「私はノリでくっついただけだから離れよっと!」


1番めんどいのが残ったな。ユウは無言で離れたくないって意思を送ってくるし。あ、そうだ。


「……なぁ母さん。ユウの可愛いエピソード聞きたくないか?」


「あら、折角だし聞かせてもらおうかしら!」


母さんは興味津々という顔でそう答える。するとユウが慌てて


「わかったから!涼君辞めて話さないで……!」


と俺から離れた。怜斗が調子に乗って


「へーんだ!俺は黒歴史とかないもんねぇ〜!」


とユウのことを煽った。


「……なぁ母さん知ってるか?怜斗霊になった後色んな人呪って__」


「わー!なんか急に離れたくなってきたなー!わー!」


そう言っていそいそと俺から離れる。


「あらあらやり過ぎは……あ、でも怜斗君が理由もなしに呪ったりしないわよねぇ。なら大丈夫ね!」


「そうだね、私も1人呪ったし。」


「すず……?」


え、本当に冗談なのか……?顔は笑ってるけど逆にそれが怖いな……


「冗談だよ!」


「……ユウ、これどっちだと思う?俺は冗談には聞こえないんだが。」


「……正直僕も冗談には聞こえないね。」


「アハハ!すずが1番怒ったら怖いのかもぉ〜!」


「怜斗君も怖いと思うわよ〜?昔涼に告白してきた女の子を怒鳴って追い返してたの懐かしいわ〜。」


とサラッと母さんが昔のことを暴露する。


「え……怜斗……え……距離感近いとは思ってたけどもしかして涼の好きな人って……」


「違うからな?女子だぞ?俺の好きな奴。」



「ちょ、やめてよその話ぃー!しょーがないじゃん!涼が自分だけだと押しに負けてうんって言いそうだから近くで見てくれって言われたの!そしたら本当に推しに負けるどころか向こうが付き合ってくれないと変な噂言いふらすとか脅してたし!」


そういえばそんな事もあったな……あの時は本当に助かった記憶がある。今でこそハッキリもの言えるようになったが。その頃は気が弱かったからな……


「……ねぇ怜斗。その人の名前と顔分かる?」


「すず君……?あっちのすず君になっているよ……?」


「なんの事?怜斗!名前と顔教えて!」


「……ねぇすず君、それって人を呪う時に最低限必要な事じゃないかい?」


……すずって結構過激派、なのか?口調は明るいすずの方になったが目が素の目をしてて怖いな。


「……ん〜教えたいとこだけどそいつもう死んでるからなぁ?あんま意味ないと思うよぉ?」


「……あ、そういえば俺自身好感が低かったせいで忘れていたがそいつも事故の時に死んだんだったな。案外霊として俺にとり憑こうとしてたりしてな。」


「え?うん、とり憑こうとしてたよぉ?」


「おやおやおや、少し乱暴しないといけない用事が出来たみたいだ。席を外させてもらおうかな?」


「私も着いていくよ、ユウ!」


「ねぇ2人ともはやまんないでぇ?もう俺が消滅させ……じゃなくて追い払ったから、すぐに!」


「あ、そうなんだね。ならいいかな。」


「よかった。翔斗と由衣に連絡入れちゃうとこだった。」


「涼ったら愛されてるのねぇ……あぁそろそろ私もお風呂入らないとだわ。皆ゆっくりしててね〜!あ、あんまり夜更かししちゃダメよ!」


そう言い母さんは部屋を出ていった。


「……なんかビックリするほど何も無かったな。もっと驚かれたりするものかと思っていたんだが。」


「まぁ涼君の適応力がお母さん譲りなのは分かったよ。確かにあれなら僕と初めて会った時の切り替えの速さにも納得だね。」


「……ねーまだ1時間経ってないしもっかいくっつかせてよぉ!ぜんっぜんくっつけてないんだけどぉ!?」


「じゃあ僕も……」


「なら私も……」


また3人が俺にくっついてくる。


「はぁ……暑い……」


一体どれだけくっついたらこいつらは気が済むんだろうな……そう考えながら俺は面倒になってそのまま3人を好きにくっつかせておくのだった。

なんか涼くっつかれるの凄い嫌そうにしてるんですけど私知ってるんですよね。本当は嫌じゃないってこと。相変わらずツンデレですねぇ……それではまた次回にお会いしましょう!

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