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君の心に灯火を……  作者: 雪
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第6話 呪い

前回よりちょっと長めです!第6話楽しんできてください!

「あの2人、どこまで行っちゃったんだろ……」


あんまり手こずると4時までに山出れないよ……はぁ……


「それに男女の声がしてたと思うんだが村に2人が入ってから聞こえなくなったな。それに急に雲り始めてきたし冗談抜きで急いだ方が良さそうだ。俺も出来れば早くこの村を出たいんだけどな……」


わーい、ここにも仲間がいるー……でも確かにここの村入ってから急に寒気がする。多分直ぐにでもここを出た方がいいよね、勘だけど。


「あ」


「どうしたの?涼?」


「あそこにあるの、翔斗と由衣のカバンじゃないか?」


ホントだ、家の脇の部分に置かれてたから気づかなかったな……


「あの家の中にいるのかな?お〜い!由衣〜!翔斗〜!……ダメだ、返事がない。」


「入って確かめるしかない、よな。出来ればしたくないんだけど……すずは外で待ってるか?」


「流石に引っ越して来てすぐのここに来たことない人に任せるなんて危ないでしょ。私も行く。絶対に。昔みたいにはなりたくないから。」


もう2度とあんな思いしたくないからね。それにいくら冷静な涼でも今は単独行動はしちゃダメだ。今日のこの村……いや、山全体おかしいからね。


「昔みたいにって部分が気になるところだか時間もないし詮索はしない……俺も話してないこともあるしな。」


やっぱり涼、前の学校で何かあったんだろうな……性格は結構違うけど案外私と涼って似てるのかも。


「そっか。なら……入るよ!」


「ああ!」


キイイイイ……という音と共に扉が開く。だがそこに居たのは2人では無い。


「やぁ?随分遅かったね。せっかく分かりやすいようにあの2人……由衣君と翔斗君のカバンを置いていたのに。」


「あなたは誰?2人はどこにいったの?」


……口元は見えるけど目元はお面で見えなくなってる。それにせっかくカバンを置いたってこの人ふたりがどこにいるか知ってるの?


「すず、一旦落ち着け。お前、2人はどこにやった?」


「あぁ、そこにいるよ。」


すずと涼は謎の人物の指さした方向……扉近くを見ると由衣と翔斗が座っていた。


「2人共!どこに行ってたの……って目、閉じてる?」


「そんなに心配しなくても大丈夫だよ!今は眠ってるだけさ!にしてもあまりにも来るのが遅いからそのまま帰っちゃったのかと思ったよ。来てくれてよかったよかった!」


こいつ、何を言ってるの?それに今はって何?


「こんなことをして何が目的だ?そもそもお前は誰なんだ。」


鋭い目つきで涼は問いかける。


「目的なんて君達には関係の無いことだろう?君達こそ今日この日にここに来るなんて変わってるね?大人の人達に行っちゃダメって言われなかったかい?」


「……?どういうことだ?」


「そうか、君はつい最近ここに来たんだね!そりゃあ知らないわけだ!でもすず君?君は今日この日が何の日なのかわかるだろう?」


「なんで私の名前知って……ッ!」


頭が………ッ!ダメだ、ここにいちゃダメ……!逃げなくちゃ……!


「おやおや、もしかして僕のこと忘れちゃったのかい?成程成程……トラウマになってしまったせいで記憶が1部飛んでしまっているのかな?そうだ、逃げようんて思ってはいけないよ?少なくとも君にはここに残ってもらうからね!」


「は?お前何を言っているんだ?どうしてすずがここに残らないといけないんだ!」


「なんでってそんなの2度目だからに決まっているだろう?この山のルールについて涼君は詳しく知らないんだろう?僕が教えてあげようか?」


「聞かないと言っても聞くことになるんだろ。」


「もちろん!君に拒否権なんてないさ!まず1つ目と2つ目は君が聞いたものとは変わらない。だけど3つ目は君の聞いたルールとは少し異なるんだ。由衣君がうろ覚えの物を説明したせいだろうね。」


謎の人物はニヤニヤと笑いながら話を続ける。


「本来の3つ目は、午前9時~午後3時の間なんだよ。ただし時間関係なしに入ってはいけない日があるんだよ?いつだと思う?」


「それが今日、8月31日っていうことか……」


「そう!だからどう足掻いても君達はすでにルールを破っているんだよ!それに最後に4つ目の約束があるんだよ。ほら、ここまで言ったんだからさすがに思い出しただろう?すず君、言ってごらん?」


「……8月31日に2度村に入っては、いけない。」


私はボソリと答えた。


「よく言えたじゃないか!その様子だとちゃんと思い出せたみたいだね!これで分かっただろう?すず君だけがここに残らないといけない理由!」


「すずは過去にも8月31日にこの村を訪れていて今回が2回目になる、ということか。」


「そういうこと!1回目はすず君がまだ幼い頃にお姉さんと喧嘩した時にここに来たんだ。山っていうのは癒しを与えてくれる場所だからね、それでここに来たんだろう。でもその時は喧嘩の興奮で村に入ってはいけないというルールを忘れてたみたいだね。」


謎の人物はまるで昨日のことのようだとでも言いたげな顔で説明する。1度謎の人物はすずの方を見たが、すずは俯いていて何を考えているのか分からない。それを見てまたニコニコと笑い話を続ける。


「そしてそのまま村に入ってしまったんだよ。どうして1度目は村に入っても無事か理由分かるかい?」


「分かるわけないだろ!もったいぶらずにさっさと話せ!」


涼は焦っているのかイライラと答える。今まで冷静だった涼とは別人だ。


「そんなに急かさなくてもちゃんと話すよ……それはね、代償としてその人を1番大事にしている人の命を貰うからさ!」


「……つまりそのせいですずの姉は亡くなりそのショックですずは1度目に来た時のことを忘れてしまったということか?」


「うん、そうなるね!」


大正解!と手を叩いて謎の人物は答える。


「つまりすずを除く俺達3人は1度目だから代償を払えばここから出られると?」


「いや、その必要は無いよ。すず君が最後の1人となるのだからね!」


「……?それだとさっき聞いた話とは違うだろ、頭おかしいんじゃないか?」


「口が悪いねぇ……ま、いいさ。このルールはね、僕が作ったんだよ!ある事をするためにこうやって魂を集めていたんだ!それがすず君の魂で集めたかった分が揃うってわけさ!だからルールと言うより呪いに近しいものになるね。」


「……お前は自分の私利私欲のためだけにこの山と村を利用して材料を集めてたって訳か。で?そのある事ってなんなんだ?」


「私利私欲のためだけって訳では無いんだけどなぁ……まあいいか。悪いけど最後の質問には答えられないよ。それにそろそろ時間が来た。君達すず君以外はこの山をおりてもらう。ほら、すず君。お別れの言葉は言わなくていいのかい?」


「すず!そいつに従うな!そいつは……」


涼がそう言いかけるとすずが涼の前に立ち寂しげな笑顔で


「……バイバイ、涼。」


と言った。

言い終わった瞬間私は涼を抱きしめて耳元で囁いた。


「涼の友達と一緒に……私を助けて……っ!」


涼が驚いてるうちに私はパッと手を離して謎の人物に


「別れの言葉……言ったよ。3人を山に下ろして。」


「もちろんそのつもりさ。おっと、言い忘れるところだった。すず君に関する記憶や山のルール……今までルールによって死んだ人達の記憶は涼君、君以外の全ての人間から消される。救おうだなんて無駄な期待はしないことだね。」


謎の人物はニコっと涼に笑いかける。それを聞いて涼は


「なんで俺だけ記憶が……?」


と苦しげに聞いた、まるで理由がわかっているような顔で。


「だって……君にはすでに他の人に呪いが掛けられてるからね。皮肉なことに僕の呪いでは君に干渉できないんだ。まぁすず君の記憶が残ったところで君にとって苦しみにしかならないだろうし別にいいけどね。」


そう言い終わると名前の知らない不審者は私をどこかに連れ去ってしまうのだった。

すずの過去が明らかになりましたねぇ……作者が言うのもなんですが自分で書いてて謎の人物に苛立ちましたねぇ……あせってる時にあんな焦らすような話し方されたら流石の冷静な涼でもキレたくなりますよね!次回からは涼視点で物語が進んでいきます!では第6話もお楽しみに!

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